TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

一方通行



【赫視点】



いつも、教室の外を眺めている君。空を見詰めるその瞳は、どこか寂しそうで、気になって仕方がなかった。


赫「ねぇ、うりさん…、」

黑「ぁ、はい、?」

赫「なんでいつも外見てるの?」


本当に、ただの興味本位で聞いてしまった。


黑「…..好きな人がさ」

赫「うん、」


目を伏せ気味に、寂しそうに話し出したうりさんを見て、あまり聞かない方が良かったのだと、今更理解した。


黑「もう、実はこの世にいなくて、…笑」

赫「…..」


やはり、聞かない方が良かったのだろう。少し声を震わせて、うりさんは自傷気味に笑った。


黑「彼奴ならきっと、今も見守ってくれてるんじゃないか、って…」

赫「….信じてるん、だな」

黑「うん、」


うりさんの表情から読み取れたのは、未だにきっと、うりさんの言う”彼奴”の事が好きなんだろう。

 

赫「ねぇ、うり」

黑「っ、?」

赫「その人のこと、もう忘れたいんじゃないの、?」

黑「……、」


返されたのは無言だった。きっと、そういう事なのだろう。


赫「俺と一緒にさ、その人のこと忘れようよ」

黑「….は、?」


至って俺は真面目だった。新しい恋をすれば、きっと、昔の恋なんて笑い話になる。うりの好きな人だって、さっさと自分の事を忘れて幸せになって欲しいって思ってるよ。


赫「俺、うりのこと好きになっちゃった」

黑「…….っ、」


例え一方通行でもいい。いつか絶対に、うりは俺の物にしてみせるから。




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


熱の女が書いたら駄作できた

yaur短編集 ノベルVer.

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

401

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚