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一方通行
【赫視点】
いつも、教室の外を眺めている君。空を見詰めるその瞳は、どこか寂しそうで、気になって仕方がなかった。
赫「ねぇ、うりさん…、」
黑「ぁ、はい、?」
赫「なんでいつも外見てるの?」
本当に、ただの興味本位で聞いてしまった。
黑「…..好きな人がさ」
赫「うん、」
目を伏せ気味に、寂しそうに話し出したうりさんを見て、あまり聞かない方が良かったのだと、今更理解した。
黑「もう、実はこの世にいなくて、…笑」
赫「…..」
やはり、聞かない方が良かったのだろう。少し声を震わせて、うりさんは自傷気味に笑った。
黑「彼奴ならきっと、今も見守ってくれてるんじゃないか、って…」
赫「….信じてるん、だな」
黑「うん、」
うりさんの表情から読み取れたのは、未だにきっと、うりさんの言う”彼奴”の事が好きなんだろう。
赫「ねぇ、うり」
黑「っ、?」
赫「その人のこと、もう忘れたいんじゃないの、?」
黑「……、」
返されたのは無言だった。きっと、そういう事なのだろう。
赫「俺と一緒にさ、その人のこと忘れようよ」
黑「….は、?」
至って俺は真面目だった。新しい恋をすれば、きっと、昔の恋なんて笑い話になる。うりの好きな人だって、さっさと自分の事を忘れて幸せになって欲しいって思ってるよ。
赫「俺、うりのこと好きになっちゃった」
黑「…….っ、」
例え一方通行でもいい。いつか絶対に、うりは俺の物にしてみせるから。
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熱の女が書いたら駄作できた