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若き覇王に、甘くときめく恋を

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若き覇王に、甘くときめく恋を

193 - 第五章 彼と共に育む、真愛の形 EP.2「幸せな暮らしに落ちる、不穏な影…」⑯

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2025年06月11日

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明かりを落とした暗い部屋を進み、ベッドの縁に横並びに腰を落とすと、高ぶる胸のときめきに息さえ詰まるようだった。


同じ空気感を覚えていてか、彼が言葉もなく首に掛かったままのネクタイを引き抜いて、シャツのボタンを一つずつ外していく。


その仕草をじっと見つめていると、指先がボタン穴を捕らえかねて、時折外しそこねているように窺えた。


細かな動作をやりにくそうにもしている彼に、目に見えて疲れているように思う。


だってそうだよね……、初めに『ピークが過ぎた』って話してたのは、それまで仕事をどれほど詰めていてってことだもの……。


「……貴仁さん、もしお疲れなら、もう寝ませんか?」


そんな彼を気づかい、そう声をかける。


「だが、それではまた、君に独り寝の寂しさを……っ」


おしまいまで言い終わらない内に、唇を軽く触れ合わせて遮った。


「さっきも言ったように、あなたが来てくれたから、もう寂しくはないの。だから今夜は、眠るだけにして。ね……服は、私が脱がせるから」


彼が途中まで外していたボタンに指を掛けると、それだけでさらにに心臓の鼓動が早まって、指先が小さく震えた。


ようやくボタンを全部取り外し、シャツを開いた。


「この先は、私が自分で……」


自ら脱ごうとする彼を、「待って、」と、制する。


「じっとしていて……最後まで、私にやらせて?」


言いながら、脱ぎかけの肩口に手で触れると、


彼は、「ああ」とだけ短く頷いて、私にされるがまま身を任せた。


肩の手に加え、脇を支えるようにもう片方の手を添え、袖から緩やかに腕を引き抜く。


緊張にこわる手の平に、彼の収縮した筋肉の固さが伝わって、いっそうドキドキとさせられる。


両腕を抜き取り、ワイシャツがはらりと落ちると、こらえようのない思いで、露わになった彼の胸元に顔をそっとうずめた。


「ねぇ私も、上を脱がせて……。あなたと、抱き合って眠りたい」


上目づかいにその顔を見やる。


「うん……わかった」


部屋着が彼の手で脱がされ、上半身がナイトブラ一枚になる。


「これもか?」と、問う彼に、無言で頷く。


ブラが取られると、彼の手が淡く私の胸を包み込んだ。


「スーツの下も脱いでいいか、寝るには少し窮屈だから」


コクッと頷いて返すと、彼がベルトのバックルを開け、穿いていたスラックスを脱いでボクサーパンツのみになった。


けれん味がないためよけいに煽情的にすら映るその姿に、目のやり場に困りうつむけた視界の内に、ふいと自身のルームウェアのパンツが入って、私一人が身に着けていることに、にわかな居心地の悪さを感じて、


「わ、たしも、あなたと同じに……」


ぎこちなく声に出すと、ためらいがちに腰まわりへ手を掛けた。


すると彼が、「君は、無理には合わせなくてもいい」そう言って、穿き口を広げる私の手を取ろうとした。


「いや……いっしょがいいの。恥ずかしくなんて、ないから」


顔が火照るのを感じつつ、強がりを口にして、


「こ…のまま、私と下ろして」


貴仁さんの手を、上からキュッと握り直した。


「君が、そうしたいなら」


握り合った手で、緊張を堪《こら》えて脱ぎ下ろすと、


ショーツ一枚になった下半身の膝裏と首筋とが、おもむろに抱え上げられて、ベッドに横たえられた。

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