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カルルシャン
413
莉犬
家には雨の音だけが激しく聞こえる
いつもの賑やかな声は何もしない
こんな日が1ヶ月に1回毎回やってくる
莉犬「…ごめんね」
抑えていたはずの声がふと出てしまっていた
おさでい「りぬにぃは何も悪くないよ!」
おさでい「全部…」
やっぱりおさでいは優しいな
莉犬「まだご飯食べてないでしょ」
莉犬「今持ってくるから待ってて」
おさでい「…うん!」
階段を降りる時微かに泣き声が聞こえた
多分ぷりちゃんだろう
自分は何も出来ない
励ますことも変わってあげることも
だめだめなお兄ちゃんでごめんね
ぷりっつ
りぬにぃとおさでいが部屋を出たあと、この部屋は沈黙に包まれた
あっきぃは苦しそうではないが弱々しく息をしている
俺はそっとあっきぃのもとえ駆け寄った
ぷりっつ「ごめんな」
ぷりっつ「守ってやれへんくて」
もっと早く帰ってこれたら
そんな後悔ばかりが浮かんでくる
いつもみたいに笑って欲しい
元気に抱きついてきて欲しい
そう思っていると突然涙がほうをたどった
ぷりっつ「なんで..俺が泣いてるんやろ」
泣いたってなんにもならないのに
あっきぃ
真っ暗闇
なにも見えない
体も動かない
聞こえてくるのは遠くで誰かが何かを言っているような音だけ
どうにかして体を動かしたかった
早くここから抜け出したかった
早くみんなのとこに行きたかった
ここは暗くて怖い
早くあかりのある方へ行きたい
なにも聞こえないはずなのにどこからか声が聞こえた
ごめんねと誰かにずっと言ってる
あの声が徐々にりぬにぃの声に聞こえてきた
声がしっかり聞こえてきた頃
⁇『ダメダメなお兄ちゃんでごめんね』
この声は確かにりぬにぃの声だ
りぬにぃはだめだめなんかじゃない!
…そう叫びたかった
だけど声が出ない
いくら叫ぼうとしてもなにも起きない
また違う声で囁く声が聞こえた
⁇『全部俺が悪いのに…』
おさでいの声だ…
こんな声が数分に一回かすかにかすかに聞こえてきた
すぐに否定したかった
りぬにぃはだめだめじゃない!
おさでいはなにも悪くない!と
けど声はなにも出ない
なんで俺はなにもできないのだろう…
また新しい声が聞こえた
それは一瞬だけ聞こえた
⁇『守ってあげへんくて…』
??『ごめん…』
一言だけ
この声はぷりにぃかな
けどこの声はしっかりと聞き取れた
この声が聞こえて少し経ったくらいに
手に水滴が落ちてきたように感じた
この感覚から少しずつ、少しずつ
体が動くようになった気がした
光がこっちえ向かってくる
やっとここから抜け出せる
あっきぃ「ぷり…にぃ?」
身体中が痛い
さっきまでは痛くなかったのに
さっきのは夢だったのかな
ぷりっつ「あっきぃ!」
ぷりっつ「よかった…」
ぷりにぃの目は少しあかくなっているように感じた
あっきぃ「さっきのは…」
あの声は夢だと信じたかった
ぷりっつ「どうした?」
あっきぃ「…んーん」
あっきぃ「なんでもない」
あれは本当なのかな…
ぷりっつ
あっきぃ「ぷり…にぃ?」
‼︎
ぷりっつ「あっきぃ!」
ぷりっつ「よかった…」
よかった
よかった
もう起きないんじゃないのかと
あっきぃはゆっくりとこっちに手を伸ばそうとした
体はまだ痛そうだけどいつものような笑顔を見してくれて
安心して少し体の力が抜けたように感じた
あっきぃ「さっきのは…」
突然あっきぃの顔が濁ったように感じた
なにかまだあったのか
ぷりっつ「どうした?」
あっきぃはまた笑顔になって
あっきぃ「…んーん」
あっきぃ「なんでもない」
本当になにもないのか
俺には言えへんことがあるのか
俺じゃ信頼できへんのかな…
ちょっとした頃におさでいとりぬにぃが部屋にやってきた
莉犬「あっきぃ…」
莉犬「大丈夫?」
莉犬「お腹空いてる」
莉犬「なにか食べる」
りぬにぃはいつも通りにあっきぃに話しかけたおさでい「‼︎」
おさでい「よかっだ…(ポロポロ
あっきぃ「大丈夫」
あっきぃ「怪我してない?」
おさでいはあっきぃ抱きついてまたポロポロ泣き始めてしまった
莉犬「フフッ」
りぬにぃは2人を見て優しく微笑んだ
すると
莉犬「多分明日の朝にはお父さんいなくなってるから」
ぷりっつ「わかった」
りぬにぃは俺だけに聞こえる声でそういった
ガチャ
遠くからドアが開く音が聞こえた
ぷりっつ「なんや…」
莉犬「俺が見てくるからぷりちゃんは2人を見てて」
ぷりっつ「…わかった」
ぷりっつ「けど何かあったらすぐ言ってな」
莉犬「うん」
不安で仕方がない
けど
止めることは出来なかった
おさでい「俺がうるさくしすぎちゃったかな…」
おさでいは小声でそういった
あっきぃ「おさでいは何も悪くないよ」
あっきぃはそういい優しくおさでいに微笑かけた
ぷりっつ「そうや」
ぷりっつ「だから安心しい」
まだ不安そうな顔だけど
さっきよりはマシになったような気がする
コメント
3件
続き楽しみ𐔌՞⁔•͈ ·̫ •͈⁔՞𐦯⋆꙳
うわあ、この第3話、心がぎゅっとなったよ…😭 雨の音だけが響く家の静けさ、それぞれが「ごめん」って自分を責めてるところ、すごくリアルで胸が痛かった。 特におさでいが「よかっだ…」って泣き崩れるところ、あっきぃが暗闇の中でみんなの声をちゃんと聞いてたところ、あれが刺さりすぎた…💔 でも最後、りぬにぃが静かに「お父さんいなくなってる」って言った場面で、まだ波乱が続く予感がして続きが気になりすぎる! みんな優しすぎて、その分すれ違ってる感じが切ないよ〜でもその優しさがこの家族の強さでもあるんだろうな。次話も絶対読みます!🌸✨