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魔法の本より sui
少し昔のある話
君と僕が出会ったあの日
きらきら光るそのページを
君とめくる物語
それは不思議なある国の話
いつも空には星が輝いて
月のライトがあたりを照らす
街は光で満ち溢れている
「私は君の魔法がみたいな」
君は僕の目をみて呟いた
不思議なことに僕独りだけ
そうさ 魔法が使えない
君は少しだけ微笑んで
汽笛が君に合図する
君の魔法が輝いて
僕の心を静かに照らす
「きらきら光る星のような」
「君の魔法は眠ってる」
すこし昔のある話
君と僕がであったあの日
きらきら光るそのページを
君とめくる物語
それは綺麗で鮮やかな話
泣きたくなるほどに暖かくて
夢を見ていた
一瞬だけどそこは希望で満ち溢れていた
「僕はもう一人でも大丈夫」
少しだけど大人になれたんだ
魔法なんてさこんな僕には
必要ないみたいだから
君は「素敵な想いだね」と
僕の頬にそっとキスをした
空に星が瞬いて
君はふわりとどこかへ消えた
きらきら光る星のような君は
魔法に会いに行く
少し昔のある話
君と僕が出会ったあの日
きらきら光るそのページを
君とめくる物語
「僕の昔の物語」
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