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その時聞き馴染みのある声が遠くから聞こえてたような気がした
その声はどんどん自分に向かって迫ってくる
「敬斗!!」
そういい俺のところに誰かが走ってきた
その人物は自分の目の前に座る
そして…
「俺だよ。純也」
その時ようやく目の前にいる人が純也くんだと気づいた。
純也くんがいるという安心から急に泣いてしまった
「じゅん や、、くん泣 俺、、」
(純也くん来てくれたんだ泣 なんで、、)
「いま無理に話さなくていい」
「俺をみろ」
そう言われ涙でぐしゃぐしゃになった顔で純也の目を見る
目の前にいる純也くんと目が合い、心が少し落ち着いた
純也くんの瞳に吸い込まれそうだった
「俺を見て呼吸して。まずはゆっくり吐いて」
「はぁ…」
何故かさっきまではできていなかったが純也くんが目の前にいるからか息を吐くことができた
「そう。次はゆっくり吸って」
「すぅ……」
数分後
呼吸は落ち着きようやく話せるような状態になった
「純也くんごめんなさい。迷惑かけて」
そういい、立ち上がろうとすると純也くんが自分の腕を掴む
「迷惑なんかかかってない。そんなことより敬斗はもう今日休んだ方がいい」
「えっっ大丈夫です。まだいけます」
「だめ。これ以上無理するのは」
(なんでそんな心配してくれるんですか)
その時コーチがこちらへくる
「敬斗今日はもう休め」
「でも、、迷惑が、、」
「これ以上無理をして倒れた方が迷惑がかかる笑 部屋へ戻って一回休め」
「はい」
「あーそうだ。純也同じ部屋だったよな?」
「はい」
「敬斗部屋まで連れて行って状態見といてくれないか?」
「え?さすがにそれは大丈夫です。迷惑かかるしひとりで行けます」
「はい分かりました」
「え??」
「じゃあ純也よろしく」
そういいコーチは去っていく
何秒か自分は顔が固まってしまっていた
(純也くんが俺のことを、、)
ようやく目の前で何が起きたか理解した
「ええ!!純也くん大丈夫です。ひとりで部屋まで戻れます」
「それはだめ。敬斗のこと心配だし」
「えっっ」
こういうことをサラッといってしまう純也くん
やっぱり好きだなと思ってしまう
(ええ、、なんで純也くんと。なんで俺なんかを心配してくれるんだろう)
立ち上がり歩こうとする
すると純也くんは振り返り手を出してくる
「なんですか?」
「いや敬斗また倒れたりしたら怖いから」
「さすがに…」
「心配だから」
そういい無理やり手を繋いできた
純也くんがこんなことをするのは珍しい
周りからなにか思われそうで嫌だったが、それよりもうれしさが勝ってしまった
こんな時でもやっぱり自分は純也くんが好きなんだなと心底思い知らされる
「じゃあいこ」
「はい」
部屋までの道のりの間互いに何も話さなかった
けど、そんな時間さえも心地よかった
関係が変わりそうな日
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コメント
3件

やっぱり好きなんじゃん!!このままいい雰囲気に持ち込んでいい関係に戻って欲しい!
第13話、読み終えました。敬斗くんのパニック状態から純也くんが現れて呼吸を整えさせる流れ、すごく丁寧でリアルでしたね。「俺をみろ」って言葉一つで落ち着ける関係性、いいなあ。コーチが純也くんに部屋まで任せる判断も、大人の目線で優しい。そして手を繋ぐシーン……純也くんがここまで積極的になるのは珍しいですよね。敬斗くんの「こんな時でも好きだと思い知らされる」って気持ち、ひしひし伝わってきました。この距離感がどう変わっていくのか、気になります。