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itサイド
“すき” と気づけたあの日から別に何が変わったという訳ではなかった
変わったのは俺の敬斗に対する気持ちぐらい
敬斗は相変わらず俺を避け続けている
練習も違うチームメイトと組む
部屋に帰っても敬斗はそこにはいない
(まただ。敬斗最近部屋に戻るの遅いよな)
そう薄々は気づいていたが、どうすれば良いのか分からずそのまま数日がだっていた
ある日の練習
「今日はグループ練習します。呼ばれた人は前に来て集まってください」
「はい」
コーチは次々と名前を呼んでいく
「〇〇、敬斗 以上はこちらに来てください」
自分と敬斗は違うチームだった
(敬斗とやりたかったな。。)
敬斗と自分のチームは練習する場所がとても離れていた
だが自分のチームが休憩になると無意識に敬斗を探していた
(敬斗どこだろ)
「純也さっきから誰探してんの?」
「いや。誰も探してないです」
「そんなこと言いながらさっきからあっちのグループしか見てないじゃん」
「見てないです」
そういいその場を離れる
(やばい俺無意識に敬斗のこと探してたんだ…)
やっぱり “好きなんだな” そう思った
でも敬斗は俺のことを避けている
その事実が “好き” という気持ちに反して悲しかった
練習に戻ろうとした時
なぜかあちらの方がざわついていた
よく見てみると敬斗のいるグループだった
(なにがあったんだろ)
「何があったんやろ」
「みんなめちゃ慌ててるくない?」
「誰か怪我したんかな?」
チームメイト達が話している
真ん中で誰かがしゃがんで苦しそうにしていた
(誰だろ)
そう思いよく目をこらして見てみると、そこには 敬斗 がいた
最初は見間違えだと思った昨日まで普通に元気な感じに見えたのに
だが何回みてもそこには敬斗がいた
苦しそうにしゃがみこんでいた
それをみた瞬間俺の中で何かが切れた
(敬斗、、)
敬斗の所へ無我夢中走った
「敬斗!!」
そういい敬斗の前へ座る
敬斗の前へ座るとそこには顔が青白く呼吸が浅くなっている敬斗がいた
いつもと別人のような外見だった
とても驚いた。最近も明るく接していたので大丈夫だと思っていた。それと同時に敬斗の変化に気づけなかった自分に嫌気がさした。
(なんで気づけなかったんだ、、)
でもいま自分を責めている時間はない
とりあえず今やれることをやろう
そう決めた
「俺だよ。純也」
敬斗急に泣いてしまった
「じゅん や、、くん泣 俺、、」
(純也くん来てくれたんだ泣 なんで、、)
「いま無理に話さなくていい」
「俺をみろ」
涙でぐしゃぐしゃになった顔で自分の方を見てくる
敬斗と目が合う
その目からは苦しさが伝わってきた
(落ち着け、、俺が焦ったらだめだ)
「俺を見て呼吸して。まずはゆっくり吐いて」
「はぁ…」
「そう。次はゆっくり吸って」
「すぅ……」
数分後
呼吸は落ち着きようやく話せるような状態になった
「純也くんごめんなさい。迷惑かけて」
そういい、立ち上がろうとする敬斗の腕を掴む
「迷惑なんかかかってない。そんなことより敬斗はもう今日休んだ方がいい」
「えっっ大丈夫です。まだいけます」
「だめ。これ以上無理するのは」
(なんでそんな心配してくれるんですか)
その時コーチがこちらへくる
「敬斗今日はもう休め」
「でも、、迷惑が、、」
「これ以上無理をして倒れた方が迷惑がかかる笑 部屋へ戻って一回休め」
「はい」
「あーそうだ。純也同じ部屋だったよな?」
「はい」
「敬斗部屋まで連れて行って状態見といてくれないか?」
「え?さすがにそれは大丈夫です。迷惑かかるしひとりで行けます」
「はい分かりました」
「え??」
「じゃあ純也よろしく」
そういいコーチは去っていく
「ええ!!純也くん大丈夫です。ひとりで部屋まで戻れます」
「それはだめ。敬斗のこと心配だし」
(“好きな”人が苦しかったらほっとけるわけないでしょ)
その気持ちもあった
「えっっ」
(ええ、、なんで純也くんと。なんで俺なんかを心配してくれるんだろう)
そういい敬斗はそのまま歩こうとした
振り返り敬斗に手を差し出す
「なんですか?」
「いや敬斗また倒れたりしたら怖いから」
「さすがに…」
「心配だから」
そういい無理やり手を繋いだ
自分でもこんなことをするキャラじゃないとわかっていた
それでも今は敬斗のことが心配という気持ちの方がおおきかった
「じゃあいこ」
「はい」
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コメント
1件
14話、読み終えました。敬斗くんの異変に気づけなかった自分を責める純也くんの描写がすごくリアルで、胸が締め付けられました。「俺を見て呼吸して」のシーンは、好きな人が苦しんでる時こそ冷静になろうとする必死さが伝わってきて、ぐっときました。手を繋ぐ行動も、彼らしくないけど「心配だから」の一言で納得。関係性が少しずつ動き始めた感じがして、続きが待ち遠しいです。