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斬られたのは、シャリーだけではありませんでした。

オスカーの亡骸が道端に転がっているのを見させられながら、私は城へと連れていかれました。


「魔女を匿っていた者は、誰であろうと粛清する」


聞いてもいないのに、そんなことを教えてくれる男。

あなたが殺した二人は、あなたの種だったのに。

そう、心が叫びそうになっていました。

でも、私はその心を必死に抑えました。

彼は、間違いなくオリバーの魂を持っています。

でも、オリバーその人ではないことは、語り口からわかります。

オリバーは、こんな冷たい言い方はしなかったからです。

決して。

でも、そんな人でも、側にいると心が落ち着くように感じてしまうのは、魂がそうさせているのでしょうか。

私の心は、沸き上がる様々な感情のせいで、ぐちゃぐちゃになっていました。

悲しみ、憎しみ、苦しみそして……ほんの少しの喜び。





城についてすぐ、私は魔女裁判にかけられました。

私がシャリーを街に残してきた時期はすでに、魔女への粛清はより厳しくなっており、疑わしき者はみな絞首刑でした。

シャリーの姿から想像するに、あれから40年以上の時がすぎていたのでしょうが、その時間の中では何も変わる事はなかったのでしょう。


私への判決も、淡々と進んでいき、あっという間に明日処刑されることが決まりました。

ですが、問題になったのは私への処刑方法でした。


私の場合は、不老不死の魔女と言われておりましたし、私自身も、ちょっとの傷で自分が死なないことが分かっておりました。

そのため、揉めに揉めた結果、私の処刑方法は、別の国で実践されていた火炙りということになりました。

さすがに炎で体そのものを炭にしてしまえば、復活は難しいだろうと考えたのだと思います。

私はその様子を、まるで他人事のように見ているだけでした。



自分の目の前で、血を分けた愛する子供と孫を殺され、それをしたのが愛する人の魂の生まれ変わりでしたから……すでに、この時の私は……心が、殺されたも同然でした。

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