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ぷうなさん # 一回 休憩
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冬流/Huru
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ちぐさ視点
家に帰ったら何となく肩の力が抜けて、その場で座り込んでしまった。
_どうしよう
あっとくんの言った台詞を思い返す度に胸が居た堪れない感じになる。そして、俺はあっとくんのことがちゃんと好きなのか、考えなくてはならない。
そして、一族のことも。
―とりあえず、明日の支度をしよう。話はそれからだ。
でも…
「本当に、明日遊べるのかなぁ…」
今から緊張してきた。
ついに、あっとくんと遊ぶ日になった。
意外と、スッキリ眠れたので、疲労という疲労はない。
いつもはあっとくんに待たせて学校に行っているので、今日はあっとくんを待たせないようにせねば。
「あ、あれ・・・?」
何故だろう、玄関前に人影が見えるのは気の所為だろうか。いや、気の所為にしたい。あっとくんを待たせたくないし。
そう思い、家を出た。
「あ、ちぐ。集合場所決めるの忘れてたから、ちぐの家来たけど…、迷惑だった?」
「あっ…! ぜ、全然! 迷惑じゃない!」
「なら、よかった」
そう言い、微笑む。むぅ…、あっとくんのこういうとこが悪いんだぞ。色々と。
「えっと…、とりあえずさ、あっとくんが行きたい所ってある?」
「うーん、そうだな…」
あっとくんが真剣に考える。その姿は妙に美しく感じる。まあ、美形の一族に生まれている彼なので、当然といえば当然だが。
「じゃあ、ボウリングでも行く?」
「いいねっ! 多分人も少ないし!」
「そういえば、ちぐって人混み好きじゃなかったけ?」
そう言われ、俺は少し悩む。昔はあまり好きではなく、遊ぶ人といってもごく少数で遊んでいた。でも、莉犬くんと友達になった今、グループで遊ぶことが多くなったので、大分マシにはなったのだが…
「やっぱり、好きじゃないものは好きにはどうしてもなれないよ」
「そっか。じゃあ、平日はちぐと遊ぶのにぴったりだな」
「そ、そう、だね…」
こういうところがあっとくんの好きなところだ。優しくて…、気遣いが出来る。無論、まだ言えることはあるが。
「じゃ、行こう!」
ボウリング場に行くまでは電車を使い、俺にとってはほぼ未知な世界のような景色だった。
ガタンゴトンと、電車特有の音が人が少ない無音な空気に響き渡る。何となく、電車に乗ったという実感が、今現在電車に乗っているが、さらにその実感が感じやすくしてくれた。
電車から降り、駅からすぐ近くのボウリング場に足を運ぶ。
「ちぐはさ、ボウリングってしたことある?」
「一度だけ。でもまあ、もうかれこれ数年ぐらい前にやったかなあ…」
「俺もだわ。前やったのはそれぐらい」
「へーそうなんだ。じゃあさ、勝負する?」
「勝負?」
「うん。折角だしね。負けた方は、んー」
「まあ、勝負してみる?」
「そうだね!」
負けた方をどうすればいいのか、言い出しっぺながら、自分でも分からなかった。勝った人の言うことを聞く、だとどちらもあまり欲がある方だとは言えないため、あまり意味がなく、それ以外に思いつくものがなかった。
そうして、ボウリングでの勝負が始まった。
コメント
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つなさん、第27話読みました!ちぐさの「どうしよう」って心の揺れがすごくリアルで、あっとくんへの気持ちを改めて考えるシーンに胸がぎゅっとなりました。そして当日、玄関前にあっとくんが立ってるのを見たときの「えっ!」って驚きと照れが伝わってきて、思わずにやけました。ボウリング勝負、どっちが勝つのか気になる〜!