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実「……実采?」

実采「へ…、?」

  「実……うぅ、」

実「え?!どうしたの、え!」

 やばい、人が来ちゃう…

実「と、とりあえず!!」

 私と実采は、走れるところまで走った。

実「はい、水…大丈夫、?」

実采「ごめ、ありがと…」

実「………」

実采「…あのね、」

 実采は、今まで思っていたこと、若山くんと別れたことを話してくれた。

実「そう、だったんだ…」

実采「ごめん、私、本当に…最悪だよ…」

 辛い。好きな人の苦しい顔を見るのは辛い。

実「そんなことないよ。」

    「実采、ちょっと話を聞いてくれる…?」

実采「…うん。なんでも聞くよ」

実「私ね……」

 もう、言ってしまいたいと思った。

 でも今までの積み重ねを兼ねて言うよ

『君が好きだ』って。

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