螺旋の鉤だ。

私にとっての愛とは、ただの欲望にすぎない。

私が欲しいものは全て手に入れられるし、それが当たり前だと思うようになったのだ。だからもう、誰も愛することはないだろう。だがもし誰かを愛することがあれば、きっとそれは破滅的な結果を招くことになるだろう。

私はいつもそうしてきたように、また新たな恋を始めた。この世で最も素晴らしい瞬間は、恋に落ちた時のことだ。私はその瞬間が永遠に続くことを願った。しかしやがて、自分が相手に対して抱いている気持ちが何なのかに気づいた時、私はひどく落胆してしまった。なぜならそれは、私が求めていたものではなかったからだ。愛とはもっと永続的なものであり、一度始まってしまったらもう後戻りはできないものだと思っていたのだ。だが実際は違った。どんなに激しい恋であってもいつかは終わってしまうものらしい。だから、私は今まで以上に慎重に相手を選ぼうと思った。相手の人柄を見極めるためにあらゆる角度から観察し、できるだけ多くの情報を集めようと努めた。その結果、私はある結論に達した。つまり、自分の求める相手を見つけるためには、まず自分自身を変えなければならないということだ。それができなければ、一生をかけて探しても無駄