テラーノベル
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「今日から幹部の一員になります、チーノです!よろしくお願いしますっ。」
w国の正式な幹部となった初日、チーノは 緊張の面もちで挨拶をした。
某軍学校の卒業を終えたその日の夜に、
チーノは母に、w国の一員になることを伝えた。
「ちーの、おめでとう。でも、本当に大丈夫なの?w国って、訓練が大変って聞いたことがあるわよ。ちーのは他のみんなより体力が少ないんだから…。」
「だいじょーぶ!自分で決めたんやから。俺、ショッピさんみたいな格好良い人になりたいねん!」
好きなことには、よくも悪くも熱中するチーノのことを、母はよく知っている。
チーノの表情をじっと見つめると、 ほほえみを 浮かべてうなずき、チーノを送り出した。
「じゃあ、お母さん応援するからね。チーノの活躍、楽しみにしてるわよ。」
念願だったw国の一員になると、何故か
グルッぺんに気に入られ、幹部にまで上り詰めた。
トントンとは故郷が同じで、昔から仲良くしてたから、トントンのお気に入りだった。
寝れない時はトントンと一緒に寝たし、一緒にご飯を食べたし、お風呂にだって入った。
ある時、
「なあ、そろそろ俺から離れてみーひん?いつもくっ付いてるからさ。な?」
「へっ。」
チーノはその言葉に驚く、よりも絶望の 気持ちの方が大きかった。 チーノはトントンから 逃げ出すように走っていった。
幹部になって一か月。
チーノは幹部である事が辛いものになっていた。トントンとは話さないように避けたし、訓練は予想以上に厳しいし、周りの強さについていけず、泣いた夜もあった。
そこからチーノは練習三昧で、
布団に入る時間も朝起きる時間も遅くなった。居眠りが増えてトントンやショッピくんからはなにかと注意されるし、 弓の訓練や剣の訓練、書類にもますます集中できなくなった 。
そのおかげで、怪我を良くするようになり、医務室通いだったため、しんぺい神とは仲が良く、なんにでも話せる存在だった。
紫色の綺麗な花が咲いた日、
「俺、しのうかなッ。」
チーノは誰にも聞こえぬ声で呟いた。
ふと、 いつか母に話した、
「ショッピくんみたいな格好良い人になりたい」
という自分の言葉が、 チーノの頭をよぎった。 チーノはなにか、心に迷いのようなものを感じていた。
だいぶ前に捻挫しました✌🏻ᐢoᐢ✌🏻
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コメント
4件
しょおおお!!!!!お久しぶりですඉ ̫ඉ天才すぎますッ!!最初ci裙がsyp裙の事syp彡って呼んでるのに最後syp裙になってるの好きすぎます〜〜🤩🤩💓細かい所もしっかりと書き込んでてほんとに尊敬すぎます😍😍