テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
291
991
昼休み
教室の空気はいつもより騒がしい
「昨日の試合見た!?」
「宮兄弟やばすぎやろ」
そんな声があちこちから聞こえる中、
治「腹減った」
一番最初に口を開いたのは、治
机に頬杖をついたまま、完全にやる気0
侑「さっき食ったやろが」
すぐさま返すのは、侑
侑「弁当二つ食って足りんとか意味わからんねんけど」
治「お前が一個とったからやろ」
侑「一口や!」
治「三口やった」
侑「誤差やろ」
治「でかいわ」
そのやり取りを少し離れた席から見ている影
『平和やな』
ぽつり。
それが、紬
静かにパンをかじりながら、完全に兄二人の会話を他人事ような顔をして聞き流している。
侑「お前もなんか言えや!」
侑が振り返る
侑「昨日あんだけやっといてそのテンションなんなん!」
『別にいつも通りやろ』
侑「どこがやねん」
即ツッコミ
侑「お前最後のスパイクえぐかったやろが!」
『お前のトスがたまたまあっただけ。』
侑「たまたま強調すんなや」
『事実やし』
教室のあちこちから笑いが漏れる
「あれやな」
誰かが小声で言う
「一番冷静なん、あいつやな」
その視線の先、
紬はもうパンを食べ終わっていた
『次、体育やで』
侑「は?」
侑が顔を上げる
侑「まだ5分あるやろ」
『移動考えたらギリや』
侑「走ればええやん」
『お前が走れ』
侑「なんで俺やねん」
『うっさいから』
侑「理不尽!」
ぴしゃり、と鋭いツッコミ。
治が小さく笑う
治「確かにうるさい」
侑「お前もやろが!」
治「俺は必要なことしか言わん」
侑「さっき腹へった言うてたやんけ!」
治「必要や」
侑「どこがや!!」
教室がどっと笑いに包まれる
その中心で、紬は少しだけ息を吐いた。
『騒がしい』
侑、治「「お前が言うな!」」
二人が同時にツッコむ
モブside
「普通におもろいやん、あの三人」
でも、きっと。
コートに立ったら、また変わる。
そう分かっているから、余計に面白い
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!