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『綾辻先生。』


「何だ。」


『見つけました。”匿名の”私への手紙。』


女子トイレの奥から4番目。

一番奥のトイレの壁に貼ってあった。

”この挑戦受けてみよ”と。


『臨むところよ。私は、貴方を殺す。』


うわ言のように私の口から出てきた。



















__探偵事務所


『綾辻先生。謎は解けましたか?』


「解けるも何も、あんなもの、謎ですらない。」


相変わらずの態度で安心した。

退屈そうだが、仕方がない。

”この謎”は私に向けたものだ。


『あいつは何を….』


その時、部屋に無機質なコールの音が響いた。

その音は、いつもと違う。何か違うものを感じた。


私は落ち着いて受話器を取り、隣の部屋に移動し扉を閉めた。








『もしもし。』


《__もしもし。》


『篠宮!』


私は思わず叫んでしまった。

二度と聞きたくない声が耳元でする。


《あら、そんなに会いたかったの?》


『何。要件は何。』


《せっかちね~。折角、あの子の事件のヒントを教えてあげようとしたのに。》


『あの子…』


《何て名前だったかしら?確か…秋原舞歌?貴方の親友よね。》


『篠宮….!』


その時、私の怒りはマックスまで上がっていた。


《熱心ね~。貴方”たち”にかけた異能があるとも知らずに。》


『何ですって?』

蝶の髪飾りが写した日

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