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「早く起きなさーーい!」
朝から母の近所迷惑ではないかと思ってしまうぐらいの呼びかけ。苛立ちを隠せず、ベッドから降りる際に足を思いっきり踏み出した。
『ドンッ』
思っていたよりも大きい音が床に響く。
「起こしてあげたのに!ものに当たんないで!」
呆れたかのようにもう一度母が、大きい声を出す。
イライラを物に当てるのは、母譲り。自身がイライラしているときもどんどん歩くくせに。
そう思いながら1階に降りていった。
母「琥珀!さっさとご飯食べちゃいなさい!」
おりてきてそうそう化粧を施しながら、僕に呼びかける。
琥珀「…うん。」
いろいろ文句を言いたかった。
うるさい声、濃い化粧、…
言いたくても結局自分が遅く起きてきたのに非がある。わかっているから口に出せなかった。
顔を洗い、髪をセットしようやく食卓の前に座る。
母「何!?あんたまだ食べてなかったの!もう私仕事行くからね。 」
仕事に行く5分前になってバタバタと部屋を駆け回りながら、そう呼びかけてきた。
琥珀「うん、言ってらっしゃい。僕も食べたら家出るから。」
家を出る直前まで、忘れ物ない?弁当カバン入れた?と僕の心配ばかりして。心配性な母に、適当に相槌を入れながら最後のひとくちを食べ終える。
母は、もう仕事に行っていた。
琥珀「めんどくさい。人の心配ばかりして。」
独り言を言いながら僕も家を出た。
「おはよ!!琥珀!」
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