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人
なんてことない夏休みの途中
2時間目の数学終わりに、先生が
先生「〇〇くんちょっといいかな」
俺「ちょっとノートまとめてからでもいいですか?」
先生「急ぎだからそんなのより早くして 」
俺(なんでだよ、、、)
職員室にて
**
**
先生「いきなりなんだけど、 」
先生「君のお母さんが心筋梗塞で倒れたんだ 」
俺「は? 」
先生「……病院に電話が繋がってる」
俺「ちょっと、待てよ」
急いで受話器を手に取る俺の手は震えていた
俺に弁当を届ける時までは、あんなに笑顔だったのに
???「〇〇くん!」
俺「……さん、」
???「ん?」
俺「母さんは無事なのかよ?!」
???「……大変な状況です」
???「いついなくなってもいいような状況です」
俺「は?」
俺「朝までは、……朝までは元気だったじゃねえか」
先生「〇〇、車にのれ」
俺「…」
車で送ってもらってる中でも
30分が3時間くらいの体感だった
あんなに元気だったのに
まだ親孝行もできてないのに
そんな気持ちが渦巻く中
先生「ついたぞ 」
俺「…ありがとうございます」
受付の人「〇〇さんでしょうか」
俺「はい、………母さんは、母さんはどこですか」
受付「こちらです」
受付の人に丁寧に案内されて、着いたのは
集中治療室前の椅子
待つ1分1分がとても長い時間だった
集中治療室のランプが消え
医者達が出てきて
開口一言目で
医者「………最善は尽くしました 」
俺「は?」
希望の光がプツリと消えるようだった
俺には親父も居ない
女手一つで育ててくれた唯一の母親だった
散々酷いことも言ったし、迷惑だってかけた
謝罪もできてないのに
自分が情けない気持ちでいっぱいだった
時が戻せるなら戻したい
そんな気持ちが溢れてきた
涙が悔しさの数のように…