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プロセカ 司類 嫉妬パロ 恋人前
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司目線
「司くん、おはよう」
いつものように教室に入ろうとすると、背後から類の艷やかな声が聞こえた。
「おお!類ではないか!おはよう!」
オレはいつものように元気に挨拶し、教室への扉をくぐった。
すると、クラスメイトがオレに挨拶してくれた。
今日もいい朝だ。
オレはもちろん大きな声で挨拶を元気に返した。
そして、もう少しでホームルームが始まるというときに、類が頬を軽く赤く染めた女子生徒に呼び出されていた。
周りには、生ぬるい目で女子生徒を見守る女子生徒たち。
これは、、?
類はあの女子たちと接点はなかったはずだが、なんて考えていると、類は優美な微笑みを浮かべ、校舎裏に歩いていった。
ホームルームに間に合うと良いのだが。
しばらくすると、類が帰ってきた。
行ったときより少し申し訳なさそうな笑みを浮かべて、、、
女子生徒は帰ってこない。
類といたはずなのになぜだ、、?
そう思い、オレは類に話しかけた。
「類。」
類はこちらを一瞥し、言葉を発した。
「どうしたんだい?司くん?」
「ホームルームに間に合ってよかった!そして、、、あの女子生徒たちは?」
すると類は少し考えたように眉根を寄せ、
「うーん、、、お手洗いじゃないかい?」
「嗚呼、そうか、、、ところで、何をしていたんだ?」
そんなこと、類の勝手だが、気になってしまってつい聞いてしまった。
類は少し悩んだ様子を見せ、やがて、小声でこういった。
「告白、されてしまってねぇ、、、」
その言葉が聞こえたとき、なぜか心がぎゅっと締め付けられ、視界が赤黒く染まった。
類が、告白、された、、?
じゃあ、類は、その生徒と、、、?
そう考えるだけで辛くて、オレは必死に言葉を紡いだ。
「それで、返事は、、?」
そこで、受け入れたとでも聞こえていたら、オレは多分心が抑えられなくなっていただろう。
だが、類は断ったと言った。
それで、オレはその女子生徒にはとても申し訳ないが、心が軽くなった。
「そう、か、、、」
少しだけホッとして類にそう答えると、類は微笑し、
「嗚呼、僕には好きな人がいるからね。」
好きな人。そう聞こえた瞬間細胞が震えた。
脳も、体も動かなくて。
呼吸ができないほどだった。
「そう、か、、、このクラスのものか?」
そう尋ねると、類は興味深げに、
「おや、珍しいねぇ、司くんが恋愛の話をするなんて。、、、うん、このクラスに居るよ」
「それは、誰、なんだ、、、?」
「誰だろうね?」
はぐらかされた。
だが、少し脳が落ち着いてきた。
オレは類のことが好きだ。
だが、、、類にだって好きな人は、、、
考えるだけで辛いが、好きな人の幸せなら祈ろう。
「そうか、応援しているぞ!」
本心を口に出し、微笑むと、類もありがとう、と言って微笑んだ。
ーーーーーーーーーーーーー
そして、六限目の体育が終わって類と一緒に体育倉庫で掃除をしている時だった。
オレは、どうしても抑えられなくなって、こっそり倉庫の鍵を閉め、類に問いかけた。
「類、好きな人って、結局、誰なんだ、、、?」
類は、微笑んで、秘密だよ、と言った。
「教えてくれないか、?」
そう懇願すると、類は迷ったような仕草を見せた。
その仕草が魅力的で、全てを目に焼き付けたいと思った。
類は妖しげな微笑みを浮かべ、
「司くん、君が好きだよ、、、抑えようと思っていたのに、そこまで可愛らしく懇願されたらたまらないよ、、、」
驚いた。そして、その瞬間、世界が輝いた。
「オレも好きだ」
類は嬉しそうに微笑んだ。
それがあまりにも愛しくて、オレは類の華やかな唇を奪ってしまった。
だが、抵抗せず、体の力を抜いてくるものだから、オレはさらに止まれなくなりそうだった。
「そろそろ止まれなくなるぞ、?類」
一旦、唇を離すと、類は色っぽい表情をして、物欲しそうな瞳でこっちを見ていた。
「司くん♪♡」
可愛らしい類にキスをすると、類は嬉しそうに微笑んだ。
「じゃあ、付き合うってことでいいのかな?、、これからよろしくね?司くん♡」
オレも、類に答えるように、笑って、
「嗚呼、よろしくな!類、!」
と言ったのだった。