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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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「ひ、……ろさかさん、ああ、ああっ……」みっしりとしたペニスの質量に満たされながら背後から胸を揉まれる。「やぁ、……ああっ、もう、だ、めぇ……っ」

正常位もたまらないけれど、背後からガンガン突かれるのもたまらない。そのことを知る広坂は、彼女が何度も到達するのを見届けたうえでそうしてくれるはずだ必ず。

びちゃびちゃと耳を舐められる。ふぅーっ、と熱い息を吹き込まれると彼女の本能がふるえた。広坂は彼女の髪を耳にかけ、

「……んとに、夏妃のなかは最高だよ」丹念に耳を愛撫する。貫かれたままびくびくとふるえる彼女に、「すごい、……派手ないきかたするんだねあなたって。すごい、可愛い……」

本当に愛おしくてたまらないといった所作で、彼女の頬に口づけ、

「こっちは……どう?」

「ひゃっ」

「ああ……立ってる。おっぱいびんびんだ」嬉々とした広坂の声音に、彼女は答えるどころか、浴槽に手をつき、尻を突き出し、足を内股に固定するだけで精いっぱいだ。広坂は中指で彼女の敏感な蕾に刺激を与え、「感じてるんだね……あなたのなかがびくびくって反応するの……分かる? 可愛い……夏妃」

たまらない気持ちになる。こうして、言葉でも愛撫を重ねられると。

からだを許してからも、広坂はやさしい。必ず彼女の感性を重んじるセックスをしてくれる。

「また、……おっきくなったね……きみのおっぱい」背後からやわらかみを揉みしだく広坂。「ねえ……あなた、すっごく、あたたかくてやわらかい……気持ちがいいよ。女神に包まれているようだ」

敢えて動きを止めて手だけを動かす。それだけで鮮烈的な快楽が走る。背骨に電流が走り、あまい快楽が、彼女の残された理性を懐柔する。

ぶにぶにと乳房を揉まれ、中指で乳首を刺激され、彼女は、たまらない気持ちになった。また、……

「いった? 夏妃……」夏妃のなかにいる広坂は分かっているだろうに、必ず、彼女が到達した場合は声に出す。いかに彼が喜んでいるかということが、伝わってくる。またその声は、彼女の悦楽を倍加させる効果も担っている。

到達している最中の彼女を愛しこむことも広坂の得意芸であり、毎回、彼の手腕に魅了されている。このときも、広坂は、彼女を離すはずもなく……じっと、彼女の激しい余波が収まるまでを、ぴったりと彼女に覆いかぶさり、……崩れる彼女のからだを支えながら……今度は、リズミカルに彼女のやわらかな胸を揉みしだく。

彼女の嬌声があがるごとに、彼の愛撫はエスカレートしていく。彼女にはそれが、心地よい。天国に導かれたかの境地。生きている間に、こんなに美しい景色に巡り合えるなどと、思ってはいなかった。

広坂の腰が動く。円を描くようにじっくりと彼女のなかをかき回し、ペニスを用いて彼女を愛撫しているようだった。しっとりとした風呂場の空気に包まれ、彼女の嬌声、広坂の息遣い、抽挿音が響く。にちゃにちゃとペニスが抜き差しされるほど、広坂への彼女の愛は深まっていくように思う。セックスとは――コミュニケーションだ。

ラストスパートに差し掛かり、広坂が、自分を追い込みにかかる。その激しさも彼女には嬉しかった。広坂という愛が、自分の最奥に辿り着くのが、分かっているから。

涙を流しながら吐精を受け入れた。彼の熱い熱い精を受け入れると、それがそのまま、彼女の頭のてっぺんから足のつまさきに至るまで、広がっていくような気がしていた。彼女は、満たされていた。


「また、……おっきくなったね?」

洗面所でブラジャーをつけていると、広坂が彼女を見ていた。鏡越しに目を合わせ、「……うん」と彼女は頷く。胸はやわらかく大きくなり、しっかりとしたブラジャーをつけるとくっきり谷間が入る。女としての憧れボディの完成だ。

すると彼女の曲線を淫らに広坂の指先が辿っていく。お尻のラインから背中にかけて……肩に辿り着くと、鏡のなかの彼女と目を合わせながらぱくり、食べる仕草をした。終わりだと思っていたのに。でもこの果てのない愛撫が、彼女には嬉しい。手を背後に回し、ついさきほどまで彼女の中心に居座っていた剛直を撫でる。やはり、……勃起している。先端が濡れており、彼女は親指で、刺激した。

一方の広坂は、彼女の前方に手を回し、魅惑的な丸みを両手に包みながら、背中に、続いて首の後ろに、口づけていく。長い彼女の髪を前方に回し。職場ではどんななにが起ころうとも、見事なる落ち着きぶりを発揮する広坂であるが、このときばかりは野性をむき出しにする。カップの下に手を滑り込ませ、中指で蕾を、転がす。

ついさきほどまでたっぷり愛されていたのに――また、濡れる。履いたばかりのパンティが台無しだ。それでも、彼女は本能には抗えない。そんな彼女の首筋を舐めあげて、じっくりと鏡に映る彼女の官能を堪能しながら、くりくりと、彼女の感じやすいように刺激してやる。あまい吐息が彼女のなかから漏れた。

「いい? それなら次は――こうだ」

彼女のウエストに手をかけると、洗面台に、鏡と背中合わせになるように、彼女を座らせる。足を広げ、目線を繋げると、広坂は微笑んだ。「さぁて。どうやって食べてあげようか……」

広坂の目線を浴びるだけでそこが熱くなる。激しい情交を重ねたばかりなのに。もう、彼が恋しい……。切なさのあまり彼女は涙を流す。

「……泣いちゃうくらいに、欲しいんだね……よし」ぽんぽん、と広坂は彼女の頭を撫で、「ほんとは……もっと焦らそうと思ったんだけど、そんなきみを見ているとぼくは堪らない気持ちになる。

……舐めるね」

言うがはやく、広坂は彼女の股のあいだに顔を突っ込み、彼女の秘部を、愛しだす。圧倒的なる快楽。されどショーツ越しにそれをされていることに、もどかしさを感じる。

それでも、彼女は胸を揺らし、叫んだ。「ああ……譲さん、気持ちいい……」彼の頭を片手で包み、自分のありのままの感情を、伝える。「いっぱい、……出ちゃうよ……最高」

「――嘘つき」

じゅう、と一旦吸い上げると広坂はからだを起こし、彼女の耳に低い声でささやきかける。

「――本当は、もっと、気持ちよくなりたいくせに」

かっ、と彼女のそこに熱が走った。いましがた、広坂の舌で愛しこまれたそこを。

分かっているのだ、広坂は。本当は、彼女が、直接……もどかしい布越しなんかじゃなく、直に、おびただしい蜜をあふれさすそこを……舐められたいということを。

広坂に舐められると、変な気持ちになる。もっともっと……されればされるほどにもっと彼が欲しくなる。不思議だ。こんなにも満たされているというのに。

彼女の内的変化を見届けたうえで、広坂は笑う。「ねーえ。欲しいなら、ちゃんと言わなきゃ、駄目……そうしないと、おにーさんなぁんにもしてあげらんないよ?」

かるく、指先でなぞられただけで悲鳴をあげた。飢えたそこは……男を受け入れるそこは、いますぐ自分で慰めたいほどに、高ぶっていた。――広坂が、欲しい。

「欲しい、よぉう……」涙ながらに彼女は言った。舐められた箇所も、指で愛された乳首も、じんじんと熱を持ってまるで自分が性欲の怪物になったかのようだった。「……お願い。譲さん、わたしをもっと……めちゃめちゃにして。いっぱい舐めて、いっぱい精液出しつくして、あなたのことしか見えない、淫乱にしてちょうだい……」

ふるえる彼女の頬に手を添えて彼は答えた。「可愛い夏妃。……場所をベッドに移そう」


見慣れた、広坂家の天井。ううん、いまは自分のものなのだ。ここは、広坂と関係を深める愛の巣。クイーンサイズのベッドを舞台に、広坂の潤沢なる愛が、展開されている。

「これ、好きなんだね……きみ」すっかりお約束となった、タオルのうえで彼女を愛しこむ広坂が、「夏妃のここ、美味しい。どんどん……あふれてくるね。こっちはどうかな?」

言って乳首を抓られ、彼女は悲鳴をあげた。……痛気持ちいい。

顔が見えないはずなのに読み取ってか、そっかそっかそんなによかったか、と広坂は笑い、「まだまだ出来ることがたくさんあるんだよ。あなたにいろんなことを……愛されることの喜びを、いろんなかたちで表現してあげるから……ねえ楽しみにしてて?」

足を広げ、あの広坂の端正なる顔が自分を愛しこんでいるのかと思うと、彼女はたまらない気持ちになる。どんどん蜜はあふれ、とっくに男を受け入れていい状態に整っている。だが彼女は、広坂の舌もペニスも欲しかった。同時に満たせる方法があればいいのにとすら彼女は思った。

三度、広坂は彼女を導いた。導いても導いても飽き足らないといった風采で、嬉々として広坂は彼女を貪る。

「ねえ……広坂さんのおちんちん、しゃぶりたい……」あのとき特有のとろんとした目で言われ、広坂は欲情した。思い切って彼女に馬乗りになり、いまだ勢いを保ったままのペニスを彼女の眼前に突き付ける。これが夏妃の大好きなペニスだよ、と。

「ほぅら。こんなものが夏妃ちゃんのなかに入っていたんだよ……ついさっきまで、夏妃ちゃんの敏感な蜜壺を味わいこんで、きみのなかで暴れ狂ったこの男が……欲しい?」

夏妃の反応は速かった。

ぱくりと。

くわえ込まれれば、いますぐに射精しそうなほどに快楽を広坂は感じた。……いけない。堪えなくては。然れども、夏妃は広坂の丹念なる愛撫を無意識的に模倣しているのか、おそろしく正確に広坂を導いていく。

「……やばい、出ちゃう」言っても夏妃は運動を続ける。「……だめ、でちゃうでちゃう、無理、やば、……っ」

あっという間に広坂は達した。早すぎて恥ずかしいくらいだ。しかし、夏妃は止まらない。放心状態の広坂の肩を支え、寝かせると、今度は、見せつけるように自分の乳房をしっかりと抱くと、

「今度は、あたしがあなたをわけわかんなくしたげる」

眠れるお姫様の誕生だ。

――あの、夏妃の乳房が。あんなにもおれを魅了してやまない乳房が。

彼女が示唆するのは明らかにあの行為だ。実は、されたことはない。それよりかは女のなかに入るほうが気持ちいいという思い込みがあったので……まあ亀仙人のぱふぱふには憧れを抱いていたが……あの感度最高の乳房に挟まれたらどうなるか? 広坂には予想も出来ない……。

「ふ。そんな目ぇしちゃって……」お姫様というより女王様だ。「ねーえ。そんなにして欲しい? なら自分から言うのね……女王様、ぼくのペニスを挟み込んでくださいお願いします……て」

突然の人格交代。

唖然とする広坂の顎をつまみ、鼻先をべろりと舐める。いいお味、となにかを企んだような笑みを浮かべ、

「あなた、……なにか、勘違いしているんじゃないかしら。あなたね、女が……されるばかりだなんて、勘違いしちゃ、いけないわ。女だって男を愛する権利があるのよ。女は確かに感じる蜜壺だけれど、男を追い込む狂気であるのよ。……ねえ広坂譲」

なんですか、と咄嗟に敬語が出てしまう。

「あたしの、狂気――見てみたい?」

見たいです! と広坂は絶叫していた。そんな広坂を、「いい子ね」と女王様がよしよししてくれる。もう、鎖に繋がれた飼い犬の気分。絶対服従。あなたにならどんななにをされても構わない、いやして欲しい……。

「どこから行きましょう」広坂に乗ったまま、顎を摘まみ考える女王様。「そうね先ずは、お豆のように可愛いそこから、してあげましょうか。あなたそこ、いじられるの、大好きだものね」

「……お願いします」

形勢逆転。ついいましがた夏妃を愛しこんでいた自分は、なんだったのだ……。自分はSだと思い込んでいたのに、夏妃に開発されたことで、見知らぬなにかが目覚めた。

その後、三時間。広坂は夏妃に服従し続けた。夏妃の持続力と入ったら、相当なものだった。まさかこんな一面を秘めていたとは。無事に、恋愛結婚を果たしてから一週間。まだまだ世界は広い……女は海。新たなる一面を開花させる夏妃を、広坂の一部がどこまでも冷静に、見守っていた。


華麗なあなたと契約結婚

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