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荒波「…う〜ん悩んでも仕方ないな…」
俺は立ち上がり冷会事務所の
部屋から出ていき、
自分の探偵事務所に戻ろうと外へ出る
いくらなんでも今回の依頼は長い長い
旅になりそうだし、
泊まり込みになるかもしれない
外は文字通り雲1つない晴天でとても暑い
荒波「こりゃしばらく雲すらこないな…」
唐突だが俺はこんな晴天よりも雲で暗く
なった景色のほうが好きだ。
暑くて 汗をかいて疲弊しながらよりも、
少し涼しく、暑さもあまり感じないあの
丁度いい気温の方が良いと感じてるからだ
荒波「…やっぱ暑い、暑すぎる、
干からびる前に飲み物買って帰るか… 」
俺は近くのコンビニに入り、
適当な飲み物 を買い、飲みながら帰る、
荒波「ただいま〜…つっても
誰もいないよね…」
自分の探偵事務所の前で
独り言を言いながら、
俺は長山さんが 送ると言っていたであろう
物を自身の郵便ポストから探す
荒波「よいしょ…これか…?」
取り出したものを事務所の中に持っていき
テーブルに置く、ざっとあるのは
古い写真と変な本、あとは…新品っぽい
ファイルだった。
荒波「なんだこれ…」
古い写真には小さな紫髪の子供と
金髪の大人しそうな執事…?の写真、
紫髪の小さな子供はとても笑顔で
執事ととても仲が良さそうだと写真だけ
でも分かり、2人の後ろには豪邸のような
家があるということが分かる
そして変な本…ページをめくると
ほとんどが黒く塗りつぶされていた
俺は適当にページをパラパラと捲っていき
最後の文に 目がいった
荒波「……ん?これは…」
(■■■王よ、全てを正せ、我々に
救いをくれたまえ、我々は貴方に
合うためなら生贄をも捧げましょう
命をも賭けましょう )
荒波「…なんだこれ…」
俺は良く分からない謎の本を
一度机の上に置く
荒波「んー…とりあえず気分転換に
テレビでもつけるか…ニュースとか
それっぽいのないかな…」
俺はソファに座り、
テレビをつける
テレビではニュースを やっており、
どうやら事件が起きているらしい
ニュースキャスター
「えー続いてのニュースです、また変死
事件が起きたもようです、〇〇さん」
〇〇
「えーこちら、荒身(あらみ)街に
来ております〇〇です…今回はここで…」
荒波「…やっぱりまた…例の事件か…」
俺はテレビを見ながらそうつぶやく、
ここ数週間前に起きた謎の事件、
事件の内容は身体の一部が反転…つまり、
左手が右手に無理やりなったみたいな、
身体の後ろの背骨がまるで身体の前の
部分に無理やり移動したような、そんな
変死事件が起きているのだ、こんなの
動物はできない、人間だとしてもこんな
酷いやり方はできれない
荒波「…まるで魔法やなにか特殊な力を
持ってるやつがやったとしか
思えれないな…」
そして俺はしばらくまた写真に写ってる
場所等を調べる事にした、
荒波「…う〜ん…豪邸だから何処かに
名前でもありそうだが…何もないな…」
写真を改めてみると少し分かったことが
ある、それは依頼の子供のこと、
じっと目を凝らして写真を見ると
目に光がなく、まるで心が死んでるかの
ような、何かを諦めたような目をしてる
荒波「…誘拐された可能性があるのか…?
だとしたらあの執事みたいなのは
誘拐犯…?だとしたらなぜ外で写真なんか
撮ってるんだ?外に出せば
脱出されることなんて分かってるはず…
なら誘拐犯ではない…?ならなぜ…ん?」
写真の背景をみると何か白い建造物があり
工場?研究所?のようなものが見える…
荒波「この工場みたいなの…確か…
九山街にあった気が…あ…あった…後は…
と… そういやファイル…これは…」
俺はファイルを取り、この奇妙な依頼を
進めることにした…
???「はぁ…はぁ…くっ…」
身体に痛みが走る、血が滲む、
腹部から激痛が走る
だが俺の役目は終わった後は…
???「ねぇ…早く教えなよ?
“王”についての情報をさ?
私達も 時間がないの?分かる?」
???「長山さん?」
長山「…チッ…誰が教えるかよ…」
コメント
2件
ロクトさん小説書くのうますぎません!?🥺🥺🥺 設定ほんとに好きです😩✨(???)