テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
そんなこんなで、皐月くんや翔に引かれることもなく、私の握力測定は終わった。左もはかって見たら、まあ、すごい、こちらも同じく45だったのだ。いつの間に私は握力が強くなったのだろうか、本当に謎でしかない。少し、自信はあったものの、ここまで強いとは普通考えないだろう。私はそんなことを考えながら、次の長座体前屈へと向かっていた。皐月くんの握力は右23と左17と少し弱め、そんな所も可愛いんだけどね!!!翔はと言うと、右47左48と私よりも強く、なんかこう、うんってなってしまった。やっぱ、翔は握力強いよね、、、
「凛ー?どした?」
「ん、いや、なんでもないよ。」
ちょっと負けたくなかったのかもしれないなあと心の中で考えた。私って結構負けず嫌いなんだなと意外に感じてしまった。そこから私たちは長座体前屈をしたり、ソフトボール投げをしたりと体力測定をして行った。測定が、終わる頃には、もうクタクタ、私は、水筒に入っているお茶をグビっと飲んだ。
「生き返るぅぅぅ!!」
隣で茉里奈が美味しそうにお茶を飲んでいる。茉里奈につられて私も生き返るうと言ってしまった。
「ねえ、凛、」
急に茉里奈が真面目な顔で話し出すから、何事かと慌てて背筋を伸ばす。茉里奈は水筒の蓋をきゅっと閉め、私の目を見つめる。
「実は、翔が、、、凛の」