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「ころん君、少しお話しませんか?」
るぅと君が優しい笑顔で僕にそう話しかけてくる。
正直今日もおじさんのハードなプレイに付き合わされてクタクタだったし寝たかったけど愛想よくと言われているしお話に応じることにした。
「いいよ。何話す?」
といっても何を話すのかわからない。部屋の前で少し立ち話をするだけだろうか
「そうですね、立ち話もなんですし、僕の部屋に来てください。」
しまった。これ結構長くなるタイプかなーとか考えながらるぅとくんの部屋についていくことにした。
「なにからお話しましょうか」
自分から部屋に招きこんどいて話す内容が決まっていなかったのだろうか、部屋に入るきりるぅと君は少し考え込んでしまった。
こんな時は僕から話すべきかなとは思いつつも人と話すことなんて基本的にあの部屋で大人の人とたまにお話するぐらいだから何を話せばいいのかわからない。
「まぁ、なんていえばいいんでしょう。えっと、ころん君は最近何か悩んでいることとかはありますか?」
いきなり何を話し出すかと思えば、何を言い出すんだ。
「、、、、ないよ。なんで?」
「だって、ころん君なんかずっと元気ないじゃないですか。なんかあけみさんのころん君への接し方も変だし」
「困っていることがあるなら僕に遠慮なく相談してください。いつでも力になりますよ。」
るぅと君はそう言って自分の胸を軽くたたいた。
「、、、、僕に何をしてほしいの」
僕は知っている。この世に無償のやさしさなんてない。
優しくするやつ、人に手を差し伸べるやつは決まって対価を求めてくる。あとからその件について請求してくる。
この男も優しそうな顔をして僕の体目当てなのか。
「え?そうですね。別にこれといってしてほしいことがあるわけじゃないですけど」
すっとぼけた顔をして嘘をつきやがるこの速度で何の迷いもなく嘘をつくなんて、相当な嘘つきだ。そんな僕の気持ちが伝わったのかるぅと君はさらに言葉を付け加える。
「え~っと。本当に何も対価は求めてないですよ?そんなに緊張しないでください。僕たち、一応は兄弟になったんですし仲良くしたいなとそれだけです」
「兄弟?」
「はい。僕が年上なのでお兄ちゃんですね」
「まぁ、でもそうですね。僕弟が欲しかったんですよ。なのでころん君にはもっと甘えてきてほしいというか」
そういう願望があるタイプか、なら多少は信用してもいいのかもしれない。僕の手助けがるぅと君にとっての報酬なのだ。
かといって僕は甘え方を知らないし、悩み事なんて言ってもおじさんと援助交際させられているなんて話したら間違いなくひかれる。
「悩み事が思いつきませんか?」
僕は黙ってうなずく
「なら僕が質問しますね。ころん君はなんのお仕事をしてるんですか?」
言葉に詰まる。
現場作業と答えるにはこの白く色白な肌は釣り合いがとれない。
それに僕はまだ高校一年生の年だ。できる仕事といえば限られている。
なんて答えようかと頭を悩ませているとるぅと君がまた口を開ける。
「人に言えない職業をしているんですか?」
「いや、そんなことは」
目をそらそうとするとるぅと君が僕の顔をつかんで僕の目をのぞき込んでくる。
「本当のこと教えてください。大方予想はついてるんです」
「僕が本当のこといって何がしたいの?僕に自分でおじさんとベッドの上でやらしいことしてるって言わせてるぅと君も僕とそういうことしたいの?」
「なるほど、わかりました。これから毎日夜僕の部屋に来てください」
「、、、、、わかった。」
やっぱりこいつも同類だったのか。あの部屋から帰ってきて夜までも相手させられるのか、もう本当に死んじゃおうかな。僕がいなくてもお母さんはもう食べていけるし。
そんなことを考えながら僕は眠りについた。
朝、いつも通り5時に起きる。
ゴミ箱のゴミをゴミ袋にまとめ風呂を洗い朝ごはんを作る。お米を炊きながら昨日の洗濯物を外に干す。
6時になるとるぅとくんとお母さんが下りてくる。
お母さんとるぅと君と一緒に朝ごはんを食べ片づけ洗い物をする。るぅと君が学校に行くとお母さんの相手をする。床に正座して今日もお母さんから怒られる。今日は朝ごはんのメニューがお母さんの好物だったので少し機嫌がいいらしく殴られずにすんだ。
10時頃から家の掃除やお昼ご飯の買い出しをする。すこし自分の部屋で休憩をしてお昼ご飯を食べる。
お昼ご飯を食べてからお風呂に入りお尻をほぐし準備をする。
男の人が迎えに来て僕はいつも通りあの部屋に行く。
今日は46歳のおじさん。もう何回相手したかもわからない常連さんだ。
「今日もころん君はかわいいねぇ。あぁいい匂いがするよぉ」
僕の胸に顔を押し付けていぬみたいに深く荒い鼻息をしながらそんなことを話しかけてくる。
「この白い肌にきれいな乳首、何回みても興奮する」
「今日はこんなプレゼントをもってきたんだぁ、ころん君、喜んでくれるかな?」
おじさんはかばんをごそごそ探して1本の赤いロープを取り出した。
今日は縛りながらやるらしい。
こんな異常者でもまだましな方だ。たまに絶倫ともいえるやつが来る。そういうやつが来たときは基本的に気絶するまでさせられる。縛られる系は跡がつくからなーとか考えながら苦痛の時を過ごす。
おじさんが帰り、男の人が僕のロープをほどいてくれる。最近になって部屋についたシャワールームで体中についた精子を洗い流す。もちろんお尻の中のも。
体をきれいにしたら家に帰り夕飯を作る。また3人で夕飯を食べた後食器の片付けなどをしてもう一回お風呂に入る。
この湯舟につかる時間が人生で唯一の癒しだ、普段はこの後自室に戻り寝るだけなのだが今日からはるぅと君の相手もしないといけないのだ。
湯舟にゆっくりつかり一応おしりをもう一回ほぐしておく。
風呂からでてどれだけ洗っても汚れが取れないほど着古したTシャツに腕を通しるぅと君の部屋をノックする。
コンコン
「どーぞー」
ドアを開けるとるぅと君がベッドに座って僕を待っていた。
「来ましたか。ころちゃん」
「え?ころちゃん?」
「はい。仲良くなりたいので、弟にころん君なんてよそよそしいですしね」
「いやですか?」
「いや、別にいやじゃないけど」
さっさとやればいいのに、純愛系が好きなタイプなのかなと考えているとるぅと君が机から何かを取り出し始めた。
「ころちゃん、一緒にゲームしましょう」
「ゲー、ム?」
「あれ、ゲーム知らないんですか?」
僕だって現代っ子だ、やったことがないだけでもちろんゲームぐらい知っている。
が、てっきりやらしいことをするのだと思っていた
「今日はそうですねースマブラとかどうですか!?」
「えっと、僕わかんないからなんでもいいよ」
僕はその日初めてゲームをした。初めて人と遊んだ。
久しぶりに人に優しくしてもらった。
ゲームに夢中になって一時間ほどたったころるぅと君がもう遅いので寝ましょうかと言い出した。
僕は無性に悲しくなった。
久しぶりに楽しい時間を過ごしたのに、その時間がもう終わるのがとても悲しかった。
下を向いてうつむいていると僕の顔をみて察したのかるぅと君がある提案をしてきた。
「さみしいなら、今日は一緒に寝ますか?」
僕は黙ってるぅと君の布団に入っていった。
「おやすみなさい。ころちゃん」
「お、おやすみ、るぅと君」
これは対価なのだ。優しくしてもらった代わりにるぅと君に弟としてできる限り甘える。
そう自分に言い聞かせてるぅと君にくっつきながら目を閉じる
るぅと君が優しく頭をなでてくれたのが気持ちよくて僕はすぐ寝てしまった。
るぅとside
この子は素直じゃない。正確には素直になれない。あけみさんの話曰くころちゃんのお父さんはころちゃんが5歳か6歳の頃らへんになくなっているらしい。
おそらくころちゃんはそのあたりから虐待されている。
あけみさんに無理やり水商売もさせられているなんて、許せない。
そんな境遇のせいでころちゃんは疑い深くなってしまっている。
人からの善意を素直に受け取れなくなってしまっている。
自分に甘えてほしいという対価を求めて初めてころちゃんは僕に甘えてこれた。
とりあえず今日のところは悪くなかったと思う。
一気にじゃなくていい。焦らず地道に信用を得れば。
僕がお父さんにしてもらったように、僕がころちゃんの心のよりどころになるんだ。
ベッドに入ってすぐに寝てしまったころちゃんの寝顔を眺めながら頭をなでる。
「ふふ、お父さん、お母さん、大好き」
天使のような寝顔でそうつぶやくころちゃんを見ているといたたまれない気持ちになってくる。この子はまだお母さんのことが好きなのだ。
「ころちゃん、僕が守ってあげるからね。」
そうつぶやいて僕もすぐ眠りに落ちた
コメント
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腐男子さん、第2話、読み終えました……! まず、るぅと君がゲームを出してきたところ、本当にびっくりしました。てっきり体の関係を迫られるのかと、こちらまで緊張して読んでいたので、あの展開には心が温かくなりました。ころん君が「初めて人と遊んだ」と感じた胸の内が切なくて、じんときましたね。 そして最後のるぅと君の視点。あの「僕が守ってあげるからね」という言葉が、重みを持って響きました。虐待の過去や、それでもお母さんを慕うころん君の無意識の寝言……一つひとつが心に刺さります。 とても繊細で、引き込まれるお話です。続きが気になります。大切に読ませていただきますね🌷