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るぅとside
ころちゃんと初めてゲームをしたあの夜から3か月がたった。
あれから毎晩一緒にゲームをしたり僕がこっそり買ってきたお菓子を食べたりしていた。
ころちゃんとの距離はだいぶ縮まってきたように感じる。
最初の頃の警戒している様子はなく2人でいるときは笑うことも増えてきた。
相変わらずあけみさんのころちゃんへの対応は変わっていないし、どこかに行ってお金を持って帰ってくる。
でもころちゃんは僕との夜中の時間を楽しみに毎日頑張れると僕に話してくれた。
それを聞いて手放しで喜ぶことはやはりできない。
夜中のあのたった一時間で頑張れるなんて今までどんな不幸な人生を送ってきていたのだろうか。
かといって僕がころちゃんにできることはこれ以上ない。
いっそのことお父さんにでも話して2人暮らしをさせてもらおうかと提案したが、そんな話をしたらお父さんがあけみさんに問い詰めてしまうと、この話はあけみさんには知られたくないと言われたのでお父さんにも相談できてない。
このままで大丈夫なのだろうか。僕は本当に彼の力になれているのだろうか。
ころんside
るぅと君とゲームをしたあの日から僕はるぅと君の部屋に毎日のように行って2人で遊んでいる。
いつも通りゲームをしたり、たまにるぅと君が買ってきてくれたお菓子を食べたり。
ある日るぅと君がまことさんに話して僕をこの家から連れ出そうとした。
正直それができれば理想だけど、僕はまだるぅと君以外をあまり信用できてない。話すだけ話して断られ、お母さんにこの時間すら奪われたらと思うと怖くてとてもそんなことはできなかった。
るぅと君にこの話はお母さんには知られたくないから2人だけの内緒にしてほしいと言うと気持ちのいい顔はしなかったが受け入れてくれた。
これ以上を望んでるぅと君を失うぐらいならこのままでいいと思えた。
それほど僕の中でるぅと君とのあの一時間は大きい存在になっていた。
るぅと君の僕に話しかけてくる声が、僕に向ける優しい笑顔が、寝るときに僕をなでてくれるあの手が僕は大好きになっていた。
どれだけお母さんに殴られても、どれだけおじさんたちに乱暴に扱われても夜まで耐えればあの時間がやってくると思うと不思議と全く苦じゃなくなっていた。
今はただ、るぅと君と離れるのが怖い。
るぅとside
「るぅと君、僕るぅと君に何かお礼したい。」
いつも通りゲームをしているところちゃんが突拍子もなくそんなことを言い始めた。
「前にも言ったじゃないですか。ころちゃんがこうやって甘えてきてくれるだけで僕はうれしいんですよ。」
そうやって返すところちゃんは黙ってまたゲームを始めてしまった。
少し不服そうな顔をして頬を膨らまさせている。
「あははっ、不貞腐れないでくださいよ~。」
「だって、いっつもそう言って僕のこと甘やかせるんだもん」
「この時間が僕にとっての癒しなんですよ。」
そういってぼくはまたころちゃんの頭をなでる。
ころちゃんは気持ちよさそうに目をつむって僕にされるがままに撫でられる。
「じゃあそろそろ寝ますか。」
僕のその言葉を聞くとせっせとゲームを片付けはじめ僕より先に僕のベッドに入り込んで隣をポンポン叩いて僕を呼ぶ。
ふふ、っと笑いをこぼしてころちゃんの横に寝ころび抱き着いてくるころちゃんの頭をなでて僕も眠りについた。
「おやすみ。るぅと君」
「おやすみなさい。ころちゃん」
ころんside
最近、るぅと君に対する気持ちが少しおかしい気がする。
るぅと君を見てたら胸が苦しくなってくる。
るぅと君に話しかけられると胸が苦しくなるしるぅと君と一緒に寝てる時なんて普段一切興奮しないのにるぅと君といるとつい興奮してしまう。
るぅと君にかわいい弟を言われると少し胸が痛い。
あの部屋に行きおじさんを相手にしているとき、ついこれがるぅと君だったらいいのにと思ってしまう。
この気持ち悪い肉棒も、自分の神経を直接逆なでされているかのような不快感を覚えるこの手も耳をふさぎたくなる、声や吐息もこれがるぅと君ならすべてを受け入れることができるのに。
るぅと君に触ってほしい。
あの優しい手で触ってほしい。
あの全身の力が抜けるような心地のいい声で愛でてほしい。
そんなことを一度考え出すと、この思いが止められなくなってきた。
今日もおじさんとの仕事を終わらせウキウキでるぅと君の部屋に行く。
「今日は何のゲームしますか?」
いつも通りるぅと君が優しく話しかけてくる
「今日は、ゲームっていうか、あの~」
「どうしました?」
「お、お話しない?」
僕の突然の提案に面を食らったようにびっくりしていたが少しして優しく微笑んだ。
「わかりました。今日はお話ししましょう。」
疑問に思われなくてホッと胸をなでおろす。
「るぅと君ってさ、か、彼女とかいるの、?」
「ころちゃんも恋バナとかするんですね」
少しびっくりしたのかいつもより少しうわぶった声を出す。
「そりゃ、僕だって男だし、するよ。な、なに?」
「ふふっすみません。」
いつもの優しい笑みをいうよりかは少し楽しそうなうれしそうなニヤケ面でるぅと君が僕のことを見ていた。
「そうですね~、居たことは一度だけありますけど、今はいないです。」
「そ、そうなんだ」
「そういうころちゃんはどうだったんですか~?綺麗な顔してますしモテそうですけど?」
「き、!綺麗な、!?い、いや、僕は、こんなのだし居たことないよ」
彼女について聞かれたのに綺麗な顔という言葉に過剰に反応してしまった。
おじさんたちから言われ慣れてるはずなのにるぅと君に言われるとこうもうれしいものなのか。
「あ、そうですか、そうですよね、すみません」
「謝らないで!僕の方から出した話題だし!!」
「それより!もっとるぅと君の話を聞かせてよ!!こ、こ、好み、とか」
「好みですか~?う~ん、特にこれといったものはないですね」
「そ、そうなんだ」
「どうしたんですか?急にそんな話してきて」
「な、なんでもないよ!!もうこの話終わり!!」
「何照れてるんですか~」
そんなこと言いながら僕の顔をつんつんしてくる。
嫌がるそぶりを見せながらも内心うれしいのでされるがままにしておく
そのあとはいつも通りゲームしながらいつも通り寝た。
もっと、るぅと君に触ってほしい
コメント
2件
好きです!長くて何時間もかけて一気読みしました!フォロー失礼します!腐男子なんですね(*^^*)私は腐女子です!BL好き仲間としてよろしくお願いしまーーす!
第3話、読ませていただきました…! るぅとくんとこちゃんの距離がどんどん縮まっていくのが本当に尊くて。でも、こちゃんの中で“お礼がしたい”っていう気持ちと、るぅとくんへの"特別な気持ち"が芽生え始めてる感じ、すごく切ないです。夜のひとときだけが救いっていう背景が重い分、2人の穏やかな時間が余計に沁みますね…「るぅと君の手で触ってほしい」って思う瞬間、心臓がぎゅってなりました。続きが気になります。