テラーノベル
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#バトル
#死に戻り
翌日。
総合科教室。
朝から騒がしかった。
理由。
壁に巨大な紙が貼られているから。
満が目を輝かせる。
「おぉ〜!」
碧衣もテンション高い。
「これがランキング!?」
《アストレア学園ランキング》
アストレア魔導学園では、
実力・成績・戦績などを総合して
学園内順位が決定される。
上位者は、
特別訓練や専用施設の使用権を得られる。
つまり。
強ければ強いほど得をする制度。
明がニヤッと笑う。
「つまりモテるってことだな!!」
蓮。
「違う」
宣光。
「いや重要だろ!?」
零牙。
「黙れ」
秒で鎮圧。
満はランキング表を見上げる。
上位には、
二年・三年の名前が並んでいた。
その中でも一番上。
1位 天音陽斗(生徒会長)
「やっぱ会長強いんだねぇ」
桜が感心する。
蓮も頷いた。
「生徒会長は別格だ」
さらに。
2位 九条玲奈
3位 皇牙獅童
「皇牙先輩だ!」
由香里が反応する。
どうやら有名人らしい。
その時。
澪がニヤニヤしながら教室へ入ってきた。
「おはよ〜」
「先生、このランキングって一年も入るんですか?」
桜が聞く。
澪。
「入るよ〜」
嫌な予感。
次の瞬間。
バンッ!!
澪が新しい紙を貼る。
そこには。
《一年暫定ランキング》
1位 神谷満
2位 神谷孤月
3位 祓守蓮
4位 雷轟桜
5位 炎由香里
「「「はやっ!?」」」
満が固まる。
「もう!?」
さらに。
全校ランキングも更新されていた。
《全校ランキング》
12位 神谷満
14位 神谷孤月
23位 祓守蓮
教室騒然。
「一年でトップ20!?」
「バケモンかよ!?」
孤月は机に突っ伏していた。
「……目立つ」
満。
「今さらだよお兄ちゃん」
その時。
ガラッ!!
教室の扉が勢いよく開いた。
現れたのは——
銀髪。
鋭い目。
昨日食堂で見かけた、
ヴァルゼノン戦術学院の男子生徒だった。
後ろには数人。
他校生。
教室がざわつく。
「ヴァルゼノン……!?」
「なんでここに!?」
男は腕を組む。
「アストレアの問題児ってのはお前らか」
空気が張り詰める。
零牙が目を細めた。
「勝手に入るな」
だが男は気にしない。
視線は真っ直ぐ。
孤月へ。
「神谷孤月」
「……」
「勝負しろ」
教室。
(((またかよ)))
満が苦笑する。
「お兄ちゃんモテモテだね」
「嬉しくない」
男は名乗った。
「ヴァルゼノン戦術学院二年——」
「白銀レオ」
その瞬間。
由香里が燃えた。
「白銀レオ!? あのランキング上位の!?」
かなり有名らしい。
レオは孤月を睨む。
「お前、“隠してる”だろ」
ピクリ。
空気が少し変わる。
蓮が目を細めた。
「……」
孤月はゆっくり顔を上げる。
眠そうな目。
だが。
ほんの少しだけ鋭かった。
「何の話だ」
レオは笑う。
「とぼけるな」
「俺には分かる」
「お前——」
「化け物だろ」
静寂。
だが次の瞬間。
満が前へ出た。
ニコッ。
笑顔。
でも。
圧がある。
「お兄ちゃんを悪く言うなら」
「私怒るよ?」
教室の温度が下がった気がした。
碧衣が小声で呟く。
「満ちゃん怒ると怖いタイプだ……」
レオは数秒沈黙した後、
ふっと笑った。
「……悪い」
意外にも素直だった。
「ただ興味があるだけだ」
そして。
「交流戦で会おう」
そう言い残して去っていく。
静まり返る教室。
数秒後。
明。
「交流戦!?」
宣光。
「イベント来たァ!!」
由香里。
「燃えるな!!」
総合科。
一瞬で騒がしくなる。
その中で。
孤月だけは窓の外を見ていた。
「……面倒なの増えた」
満が笑う。
「でも楽しそうだよ?」
孤月はため息をつく。
だが。
少しだけ。
本当に少しだけ——
口元が笑っていた。
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