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この、気配は────。
背筋を冷たいものが走る。
空気が、さっきまでの穏やかさとは明らかに違っていた。
「……この感じ」
思わず声を落とす。
iemnさんはすでに立ち上がり、無言で俺の前に半歩出ていた。
gsoさんも察したのか、表情を引き締める。
gso「……結界には触れていません。ということは」
次の瞬間。
──カサリ。
本棚の奥、資料室のさらに奥にあるはずの“使われていない通路”の方から、微かな音がした。
iemn「……誰かいますね?」
低く、鋭い声。
冗談めかした雰囲気は一切ない。
俺はゆっくりと息を整えながら、視線を音のした方へ向ける。
「gsoさん、この部屋……普段、他の人は?」
gso「基本的には私と執事だけです。
今この時間に、許可なく入れる人間は……」
そこまで言ったところで、
影が、通路の奥から“滲むように”現れた。
輪郭がはっきりしない。
まるで空気そのものが歪んで、人の形を取っているみたいだ。
「……っ」
喉がひくりと鳴る。
gso「……やっぱり、ですか」
その声には、どこか“確信”が混じっていた。
iemn「知ってる感じですか?」
gso「ええ。
直接見たことはありませんが……特徴は一致します」
影は一歩、こちらに近づく。
音も、足音もないのに、距離だけが縮まっていく。
そして、低く、掠れた声が響いた。
??「……情報を、持ちすぎましたねぇ」
その瞬間、頭の中でピースがはまる。
「……Srimr」
名前を口にした途端、影がわずかに揺れた。
Srimr「ふふ……さすがですね。
気付かれないつもりでしたが……“気配”までは消せなかった」
gsoさんが静かに息を吐く。
gso「やはり、あなたでしたか」
室内の空気が張り詰める。
静かな資料室は、いつの間にか“情報と情報がぶつかる戦場”に変わっていた。
iemn「で?こんなところまで来て、俺たちを見てただけってわけじゃないっすよね」
Srimrは答えず、ただ薄く笑った。
Srimr「……今日は、様子見です。ですが」
影が、俺の方へ向く。
Srimr「あなたは、少し気になりますね。rkさん」
「……光栄です」
強がって返すけど、内心はかなり冷や汗ものだ。
Srimr「では、今日はこれで」
そう言った次の瞬間、
影はふっと霧が消えるみたいに、その場から消失した。
……静寂。
しばらく、誰も動かなかった。
gso「……予想以上に、事態は動いていますね」
iemn「ですね。hnnk、これから忙しくなりそうっすよ」
俺は苦笑しながら、椅子の背に体を預けた。
「……そうですね 、ゆったりする暇、なさそうですね」
静かな資料室に、再び緊張だけが残った。