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🤍「はあ、…」
あの後は記憶がない。
確か、他の先生が来て菱田先生を保健室に連れていったんだっけ、
私はというと、今は中庭のベンチに腰掛けている。
💜「なーにめそめそしてんのっ!!笑」
いちごオレと共に登場したのは、当本人の桜花先輩。
💜「っていうかくれたむ、菱田先生のこと殴ったんだって〜??笑」
中々度胸あるね〜と、ケラケラ笑う先輩。
そんな先輩とは真反対に、私の目からは大粒の涙が溢れてきた。
💜「、え?泣いてるの〜??笑」
💜「も〜う、くれたむは笑ってる方が何倍も可愛いよ〜!!!」
わしゃわしゃと頭を撫でてくれて、顔を覗き込んできた時、
__好き。
唐突だけど、そう思った。
優しくて、可愛くて、友達思いで、家族思いで、そんな先輩が世界で一番好き。
、でも、でもそれが叶うことはなかったけど。
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桜花先輩のことを好きになってからちょっとした時。
🤍「あ、」
先輩、と呼びかけそうになった声を喉奥に仕舞い込む。
だって、先輩の隣には
💚「〜〜〜!?!?!?」
💜「笑笑、〜〜。」
学校一の美女がいて、おもむろに手を繋いでいた。
誰が見ても、すぐに付き合っているのが分かった。
ああ、片思いだったんだな。
と、ぼーっと見つめる。
その日の放課後。
💜「あれっ、?くれたむ、」
🤍「先輩、」
屋上に現れた先輩は、ポケットから煙草を出すと、1本取り出して火をつける。
💜「、なんでそんなに見てるの??笑」
💜「もしかして、吸いたいとか?」
🤍「、吸ってみてもいいですか?」
冗談混じりにそう言ってみると、もう1本取り出して火をつける先輩。
危ないから、と最後まで支えてくれる先輩。
🤍「うえ、っ、」
初めての煙草は、甘いようで苦い。
私の恋みたいだった。
💜「私ね、彼女できたんだ。」
🤍「知ってます、。」
バレてたか〜、とくしゃっと笑う先輩。
💜「本当はね、好きだったんだよ。くれたむのこと。」
🤍「え、」
💜「でもくれたむが気づいてくれなかったから。ごめんね、」
と屋上の出口にくるっと回って行った先輩。
それから私と先輩は話してもいない。
でも、__
“桜花先輩“を忘れないために、私は煙草を吸い続ける。
end。







