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そうして僕達は直ぐ近くの
大型ショッピングモールへ来た
まずは服を買おうと洋服店のコーナーに来た
莉「あ、この水色のパーカーとか
ころちゃんに似合いそうじゃない?」
そう言って楽しそうに水色の
パーカーを差し出してくる君を見て
何となく過去を振り返るより今を全力で
楽しみたいと思った
『うん…確かに安いしシンプルでいいね
ちょっと試着してくる〜』
莉「うん、試着室はあっちにあるよ!」
『ありがと、横のとこで待ってて』
莉「はーい」
運良く試着室には誰も居なくて
すっと入る事が出来た
『…あ、サイズちょっとでかいけど
意外と着やすいなこれ。』
サイズが少しだけ上だったけど
ゆったりしていて部屋着としても
使えそうなパーカーだった
莉「着れた?」
『うん、どう?w』
莉「やっぱ似合ってる!
後何着か別のも買っとこっか。」
『え、でも…』
莉「いいのいいの!気にしないで!」
…相変わらずのお人好しだなぁ
まだ会って少ししかたってない僕に
ここまでしてくれるなんて
『あー、じゃあ…これで良いや』
少し安めのシャツにズボン、
そしてジーンズと先程とは別の
パーカーを取った
全て安くなっているものなので
丁度良いだろう
莉「ん、買ってくるから待ってて〜」
そう言って歩いてレジまで行ったのを
見送った後洋服店の向かいにある
アクセサリーショップで
赤い宝石のネックレスを見つけた
『あっ、これと色違いのやつじゃん…』
…ちゃんと職があればプレゼントできたのに
莉「おーい、ころちゃん?…わぁっ」
気づくと隣に君が来ていて
僕が見ていたネックレスを見つめていた
莉「綺麗だね…これ欲しいの?」
『あ、ううん。見てただけ!』
ネックレスの値段は30万円
今の自分には暫く買えないだろう
…だからお返しとして
働いてお金を貯めてこれを
プレゼントするんだ
『ほら、次何買いに行くの?』
莉「んー、家具とかは俺の家にあるしなぁ
取り敢えず夜ご飯の材料買って
今度必要になったら買いに行こっか」
『いや、もうこれだけで大丈夫だよ
充分助けてもらった』
莉「そぉ?じゃあ買えるとこ
直ぐ近くだから行こ!」
『うん!』
…
君が言った通り食品売り場は
本当に直ぐ近くにあった
『てか莉犬くん料理できんの?w』
少し煽り気味にそう質問する
君の手料理は焦げててもいいから
1度食べてみたい…そう思った
莉「できるし!…下手くそだけど
てかそういうころちゃんはできんの!?」
『あー…まぁまぁ、うん。』
莉「…へぇー?できないんだぁw」
『うっ…いや、目玉焼きなら作れるし…』
莉「それは料理とはいいませーん!」
『ぐぬぬ…よ、夜ご飯は何にすんの!』
莉「んっとねぇ…オムライスとか!」
『オムライス…久しぶりに食べるわ〜』
オムライスなんて食べたのいつぶりだろう
少なくとも死ぬ前はほぼ
コンビニ弁当で済ませていた
…料理ができないからしょうがない
莉「え、そうなの!?
俺結構家で作って食べること多いよ」
『えー、いいなぁ…』
莉「ひき肉と玉ねぎだけ足りないから
それ買って帰ろ!」
『うん。買って貰っちゃったし
僕が取ってくるよ。莉犬くんは籠お願い』
莉「りょーかい!」
そしてすぐそこの野菜コーナーに
向かい、その横にあったお肉のコーナーへ
材料を取りに行って
莉犬くんの所へ戻った
莉「もう来たの?早かったね」
『直ぐ近くのとこにあったんよ』
莉「んじゃ会計してくる!」
『ん、コーナーの出口で待ってる』
壁にあった時計を見ると時間は
もう8時だった
本当なら既に夜ご飯を食べ終えている時間
…本当に色々と助けて貰った
莉「レジも空いてて直ぐ終わった!」
『まぁ時間的にねぇ…袋持つよ』
莉「いいの?ありがと〜」
本来お礼を言うのは寧ろこっちだ
『軽いし全然大丈夫だよ』
…
その後は雑談しながら君の家に帰った
途中では君の面白い話を沢山聞けて
あの日の事を忘れかけるくらい楽しかった
…まぁ、嫌でも記憶に残るんだけどね