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【よくぞやって来た。『Yの力』を持つ者よ】
なんともあり得ない!
突然、トンガリが喋り出したのだ!!
アゲハ達は目が点に成程見開いて驚く
ジンペイ「トンガリが喋ったッ!;」
リュウスケ「古代人のからのメッセージ…といったところか…」
何故に古代人…?
気になったアゲハは、リュウスケに問いかける
アゲハ「なんで古代…?」
リュウスケ「そういうの、お決まりでしょ?(?)」←
マタロウ「うんうん!確かに!」←←
目を閉じて謎にドヤ顔になるリュウスケに、マタロウが眼鏡をキラリン(←)と光らせて同意する
トンガリは喋り続ける
【ここに来る事が出来た君は、『我が力』を受け取るに値する。
今こそ語ろう。世界に何が起こったのか。
そして、君が何をするべきか……】
マタロウ「おおーっ!世界に何が起こったの!?」
マタロウは興奮し、
フブキ「どういう事?」
フブキは疑問を感じ、
メラ「何やら偉そうだな…古代人…」
メラは何故か腹を立てる
アゲハ達が古代人(?)の事を疑問に思ってる中、
Yサークルの頭上で、何やら大きな円盤の様な物が漂って来ていた
その物体は不規則な動きを取ると……
【よく聞くのだ。世界は…の勢力に…され…崩壊した……
ここに…『彼等』に対抗しうる力が……】
その途端、砂○の様なノイズが入り、古代人(?)の声が途切れ途切れにしか聞こえなくなってしまった
マタロウ「あれ…?」
リュウスケ「声が聞き取りにくくなったな…」
ジンペイ「おーい!こだいじーん!聞こえずらいぞー!!」
ジンペイは口の横に手を当てて大声を上げる
【この力を使って…と戦うのだ……今こそ……】
その言葉を最後に声は忽然として聞こえなくなってしまった
マタロウ「終わった…?」
ジンペイ「何と戦えって?」
アゲハ「わかんない。彼等って誰の事…?(夢の内容で分かってるけど)」
ラントは険しい顔で呟く
ラント「どういう事だ…」
7年前___
ラント「……………」
ラントは毛布に包まって震えていた
息も荒く、顔色も悪すぎる
呼吸困難に陥ってる様だ
そんなラントを、警察の人が背中を優しく擦ってあげる
今、ラントの家には警察の捜査官が大勢押しかけてきてる
ラントの両親と妹が行方不明なったからだ
ラント『(アレを見たから皆消されたんだ……あんなものを…見たから……)』
ラント「(この施設を造ったのは、奴等ではないのか……?)」
ラントは、再び記憶を思い返す
あれから1ヶ月___
キーコー…キーコー……
公園に、ブランコを漕ぐ音が虚しく響き渡る
ラント『………』
ラントは、両親が失踪してから1人きりだった
まだ真昼なのに、公園には人1人としていなく、ラントは1人寂しくブランコを漕ぐ
すると、ラントの視界に足がうつる
?『あの…隣のブランコ、使ってもいい、ですか…?』
ころころと鈴を転がすような遠慮がちの声に、ラントは力なく顔を上げる
肩まである紫の髪を下で1つ纏め、キラキラと輝く垂れ目で此方を覗いてくる少女
顔を上げたラントは、2秒ほどその少女を見つめると、再び下を向く
少女はオロオロして唸る
?『う~ん、う~ん……あ、そうだ!』
少女はパッと顔を輝かせると、スカートのポッケから何かを取り出す
そしてラントの手を掴み、それを握らせた
?『はい、どーぞ!』
ラント『……?…』
ラントは掌を開いて中身を見る
ラント『あめ……?』
ピンクの水玉模様のリボンの形をした飴玉だった
少女はニコニコ笑ってラントを見る
?『そう、あめ!食べてみて!』
ニコニコ笑顔の少女の願いを断る訳にもいかず、ラントは両端を指で引っ張って中身を取り出し、口の中に入れた
ラント『…!……おいしい…///』
口の中いっぱいに苺の味が広がり、真顔だったラントの顔に少し輝きが灯る
?『やっと笑ったね』
ラント『え…』
?『だって、あなたさっきから全然笑わなかったんだもん』
眉を下げて笑う少女に、ラントは興味を惹かれて質問する
ラント『名前は…?』
?『私?私はね__
七々扇アゲハていうんだ!』
ニパッと笑うアゲハ
アゲハ『あなたの名前は?』
ラント『…ラント……霧隠ラント…』
アゲハ『そっかぁ…ラント君かぁ……。いい名前だね!』
眩しいキラキラの笑顔に、ラントの胸が早鐘を打つ
ラント『あ……/////』
あの後、自分の家族が宇宙人に消された事を省いて、全てアゲハに事情を話した
ラント『(言える訳ない…好きになった子にこんな話をして、嫌われたくない…)』
そんな思いで、ラントは家族が消えたのを、違う理由で消えたとアゲハに話した
アゲハ『そっか……ラント君は、1人になっちゃったんだ……』
ラント『うん……』
2人は並んでブランコに座り、アゲハはゆっくりと一定のリズムで漕いでいる
アゲハ『………じゃあ、私が傍にいてあげる!』
ラント『ぇ……ホントに…?…何があっても、俺の傍から離れない…?』
アゲハ『うん!』
ラント『じゃあ、約束』
ラントは小指をアゲハに向ける
察したアゲハは、ラントの小指に自分の小指を絡める
アゲハ『ゆーびきーりげんまん♪』
ラント『俺から離れたら針1万本のーます』
『『指切った!』』
アゲハはラントの小指を離すと、苦笑いする
アゲハ『1000本じゃないの?』
ラント『ぅん……。指切りしたからね。約束、破らないでよ…?』
アゲハ『うん!』
…そう、約束したのに____
ラント『な…なんで……』
アゲハ『ごめんね…引っ越すことになっちゃって』
ラント『約束したのに…』
アゲハ『じゃぁこれあげる!』渡
そう言って彼女が渡したのは水色のミサンガだった
アゲハ『またいつか会えるよ、約束』
ラント『うん!』