ラント「……!」
ラントは昔の事を思い出していた
すると、トンガリがある部屋から眩い光が放たれる
ラント「…!」
ラントは驚いて其方を振り返る
ジンペイ「何だ!?」
アゲハ達も驚いて目を剥く
その時、尖がった部分から光り輝く物体が浮遊する
それは、トンガリの周りを1周すると、アゲハ達の前に着地した
眩しかった光も収まり、皆が恐る恐る目を開けると…
?「ふぁぁぁぁ………ん?…アンタら何?」
大きな欠伸を漏らし、キッと此方を睨み付けてくる2足立ちした黄色い猫(?)
アゲハ「いや、何って…;(かわいいかわいいかわいいかわいい…)」
ジンペイ「お、お前こそ何だよ…;」
額にゴーグルを着け、先っぽが3つに分かれた尻尾でコルク銃を持っている
?「アタイは、妖怪『ゴロミ』ちゃんよ」
腕を組んで威張り気味にふんすとするゴロミは、一同を睨み付ける
コマ「妖怪…;」
ジンペイ「怨霊か?;」
ゴロミ「やれやれ。なんも分かってねえな…」
ゴロミは呆れた様子で呟くと、尻尾を頭上に伸ばし、スクリーンをシャッと下した←
スクリーンには、『図解 よくわかる! 妖怪と怨霊 Part1』と書かれてある
思わずマタロウが突っ込む
マタロウ「なんか説明始まった!;」
Part1って事は…その続きもあるの?
ゴロミはどこから持ってきたのか、差し棒を尻尾で持つと、髪がもじゃもじゃ(←)とした『怨』と書かれた絵を絵を差す
ゴロミ「怨霊は人間の物質から生まれた『強い思念』が生き物の様な形に具現化したものだ。
極めて不安定な存在」
ゴロミは『怨』と書かれた絵をトントンと叩く
ゴロミ「だから、『思念の目的』が果たされれば、成仏して消える」
今度はスクリーンが回転し、『妖』と書かれた元気っ子(←)な絵を差す
ゴロミ「一方妖怪は、怨霊が『安定した存在』となり、『独自のアイデンティティ』を持ったものだ。
よって、妖怪は怨霊よりもワンランク上の存在と言える」
ゴロミは説明が終わらせると、一息吐いた
アゲハ「怨霊よりワンランク上の存在…;(説明してる姿も可愛い)」
ジンペイ「…アイデンティティって…なんだ…?」←
マタロウ「そっちかいっ!;」
アホ毛を『?』の形に変えて唸るジンペイに、マタロウがズビシッと突っ込んだ
ゴロミ「わかったか。ワンランク上のアタイの価値が!」
唇を突き出しウインクしてプリティー(?)にポーズを決めるゴロミ
アゲハはゴロミに尋ねる
アゲハ「そのワンランク上のゴロミちゃんが、どうしてこんなところにいるの?」
すると、片方の眉を顰め、もう片方のの眉を上に上げてゴロミは首を傾げる
ゴロミ「……あれ。何でだろう……確か、何か偉い人に頼まれたような……」
?『頼んだぞ…』
ゴロミ『解りましたっ!』
ゴロミの脳裏に、誰かのシルエットが映される
耳が尖り、髪が逆立っているのは分かるが後ろの光のせいでその姿は全く見えなかった
ゴロミ「……う~ん……まあいい!
兎に角、お前達の冒険に着いて行かないといけない気がする。
だから着いて行ってやるよ」
ジンペイ「はあ!?何だよ、その上から目線!」
偉ぶった様子で目尻で此方を見るゴロミにムッときたジンペイが、剥きになってゴロミに突っかかる
ゴロミ「てかアンタ」
ゴロミはジンペイを華麗にスルー(←)すると、尻尾でアゲハを指差す
アゲハ「私?(え?何このかわいい生き物)」
ゴロミ「アンタ以外に誰がいんだよ。…名前は?」
アゲハ「あ、スミマセン…;アゲハです…」
アゲハ「も、もうダメ~」
「「「「「え」」」」」
すると、アゲハは、ゴロミをギューッと抱きしめた
アゲハ「可愛いかわいいかわいいかわいい♡」
もう呪文のように言ってる
ゴロミ「ちょ、ちょっと///離しなさいよ」
アゲハ「え…ご、ごめんね… (・ω・`寂)…」
ゴロミ「…(めっちゃ罪悪感)」
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