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私の人生は失敗の連続です。もう疲れました。死にたいくらいです。
そんなときはね、あたしのところへおいでよ! 楽しいことたくさん教えちゃうぞ☆ だってアタシたち、おんなじだもの。
同じ穴のムジナっていうんでしょ? ねえ、いっしょに楽しませてくんない? アタシたちは、おんなじ生き物だよ♪ あぁ……退屈。早く終わらせないと。
さぁ、どっちを選ぶ? そんなんカンケーねーよ。両方選んでやった。
うわあああ! はめられた! このお兄さんたち、実は悪い人じゃないのか!? そう思いたいけど……。でも、なんだろう? 何か引っかかる。この人たち……本当に良い人達なのかな?
「……じゃあ、もうひとつだけ質問してもいい?」
「うん」
「どうして僕を誘拐しようとしたの? やっぱりお金のため?」
「それももちろんだけど、一番の目的は君の能力だよ」
「能力?」
「そう。僕は『未来予知』の異能を持っているんだ」
「未来予知!? すごい!」
未来予知と言えば、あらゆる予言者の中で最強と言われている特殊能力だ。
その力は絶大で、数秒先の未来の映像が見えるだけでなく、その未来を変えることもできるんだとか……。
そんなバカげた能力があるはずがない。
夢を見るだけ無駄だと笑う人も多いでしょう。
しかし、この能力があれば、あなたの人生をより良いものにできるかもしれませんよ。
『魔法』という名の不思議な力で、ね――。
わたしには特別な力があります。それは、どんな願い事も叶えることができる力です。ただし、ひとつだけですが。
わたしはこの力を、困っている人たちのために使いたい! 正義感あふれる少女の叫び。しかし彼女の声は誰にも届かない……。
この力はきっと役に立つわ! そう思って彼女は戦いに身を投じるが、それは自分の欲望のためだったのだ。
さぁて、次はどんな願いかな? んー、じゃあね、みんな幸せになりますように。
そんな簡単なことでいいのか? うん。簡単だけど、難しいよね。だからがんばるよ。
そうだな。俺がガキの頃、うちの親父が言ってたことだけどよ。
「いいか、ケンジ。人生なんてのは結局、二種類しかないんだ。一つは苦しいことばかり続く人生。もう一つは楽しいことばかりの人生だ」
親父はそう言った後、「ただし……」と言葉を続けた。
「ただな、この二つは決して同じじゃないぞ。苦しくて辛いだけの人生の方が幸せな場合もあるし、逆に楽して幸せになれる人生もある」
「どういうこと?」
当時の俺は首を傾げた。そんな俺に対し、親父は難しい顔を浮かべながら口を開いた。
「それは人それぞれ違うということさ。例えばお前にも、好きな子ぐらい居るだろう? その子のことを考えてみろ」
「うん!」
「じゃあその子と一緒に遊んでいる時はどんな気持ちになる? 楽しくないか?」
「うーん……ちょっとドキドキするかも! あと嬉しいかなぁ」
「それがその子のことを好きになっている証拠だよ。つまり、そういうことだ」
「そっかぁ~そうなんだね!」
その時の俺は、まだ子供だった。だからよく分からなかったけど、今なら分かる気がする