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やっべ、社会の発表シート書いてない!!
まあ、ChatGPTに聞けばいっか☆
それじゃ、いってらっしゃ~い(^_^)/
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ピチュピチュ…
小さな鳴き声が聞こえ、体が沈み込むほどのふかふかのベットから起き上がる。
それと同時に、少し勢いよく部屋の扉が開き、おはよう!!と調子のいい声が響いた。
桜:はっ?おまっ、待ち伏せしてたのかよ!?
猫のように驚くオレを見て、蘇枋はクスクスと笑った。
蘇:いや、たまたまだよ。
相変わらずの胡散臭い笑みのせいで、コイツの言葉はまったく信用できない。
蘇:よーし桜君!今日は外に行こう!色んな味、食べ物、ぜーんぶ教えてあげる!あ、その猫耳見られたらまずいから、この頭巾被ってね!
蘇枋は、朝日に照らされ、白く輝く頭巾を素早くオレの頭に被せた。
桜:…仕事は?昨日遅くまで働いてたんじゃねぇのかよ。
蘇:うん、昨日ぜーんぶ終わらせたから大丈夫!
桜:いや、お前嘘t
蘇:さあ行こう行こう!!
蘇枋は自身の声でオレの言葉お思いっきり遮り、廊下に向かって背中をグイグイ通してきた。…とりあえず、嘘をついているのは分かった。
桜:分かった、分かったから押すなああ!!
商店街の賑やかな音、食べ物の匂い。 桜にとっては未知だらけの世界だった。
桜:(なんだ、この賑やかさ…。)
蘇枋は一つの店の前で止まると、 青い瓶を二本買い、一本を渡してきた。
蘇:ラムネは初めてだよね、って。
桜:お、おい! こ、これどうやって飲むんだ?
中身が出てこず、必死に瓶を傾ける姿を見て、蘇枋は少し驚いた顔をし、すぐにオレの持っていた瓶を取り、口部分を押した。
キュポン!!と音がなり、ビー玉が瓶の中に落ちた。
蘇:はい、これで飲めるよ。
ぎこちない手で瓶を受け取り口元で傾けると、透明な液が口に流れ込んできた。
桜:ひっ!?
その瞬間、口の中でパチパチと液体が暴れ、かすかに爽やかな甘さを感じた。
その絶妙な感覚に、オレの喉は飲み込むことをやめなかった。
桜:… 全部、飲んじまった。
名残惜しそうにするオレに、蘇枋は優しい笑みを向けてきた。
蘇:大丈夫、まだラムネは楽しいことがあるよ、ほら、ここを開けると、ビー玉も取り出せるんだ。
オレは蘇枋のは真似をして瓶を傾けたが、思ったよりも勢いよくビー玉が飛び出し、構えていた手から落ちてしまった。
カンッ、コロロ…。
ビー玉は人混みの中を器用に転がり、路地裏へ転がっていく。
蘇:あらら、行っちゃたね。
桜:わりっ、ちょっと取ってくる!
桜:(ッチ、どこまで行くんだよ!)
夢中になって追っていると、革靴を履いた人の足に、ビー玉がぶつかって止まった。
驚いて顔を上げると、薄暗い空間に、一つの顔が見えた。
桜:…あ。
?:久しぶりだな、桜遥。
少し寄れた白衣、いつ見ても背筋がぞっとする気味悪い笑み 。
桜:い、院長…!
院:ああ、懐かしの院長だよ。さて、なぜまた会いに来たのか。そう思ってるだろ?
全く変わっていない声のトーンに、過去の記憶が嫌でも蘇る。
院:連れ戻しに来たのだよ。私としたことが、重要なデータを取り忘れていてね。それで、 もう一度“実験”がしたいのだ。
桜:(やっぱり、来やがった…!!)
頭の中で警笛が鳴り響く。
桜:あ、あ゙ぁ゙…!!
逃げないと、逃ゲナイト、ニゲナイト!!
その時。
蘇:それは、ムリな要求ですね。
低い声とともに、どこからか蘇枋が現れ、音もなく院長の背後をとった。そしてすぐに、懐から銃を取り出し、銃口を後頭部へ押し当てた。
カチリ。その瞬間、空気が凍りつくほどの殺気が走る。
桜:(っ…!?)
殺気には慣れているはずなのに、喉がひくりと鳴った。だが院長はケロッとして、手をポケットに入れた。
院:私を一人で追い詰めたつもりかな?
蘇枋は薄く笑う。
蘇:いいえ。一人じゃありませんよ。
ザッ…というかすかな音とともに、屋根の上、路地の奥、塀の陰、看板の裏。 あらゆる方向から黒スーツの男たちが静かに姿を現す。
桜:(なんとなく気配は感じていたが、こんなにいたのか…!)
院長の院長は肩をすくめて笑った。
院:さすが紫霧閣、といったところか。 でもね、例え無音の中だったとしても、こんな大人数でドンパチやったら流石に気づかれるだろ?
院長の白衣が風 でひらりと揺れる。
院:今夜、研究所のデータ室へ来い。私が勝てば桜は研究所に戻り、そちらが勝てば、私は二度と手を出さない。お互い、殺す気でいこうじゃないか。
次の瞬間、院長の身体がぐにゃりと歪む。そして小さなネズミの姿に変わり、 マンホールの隙間へカサッ…と逃げていった。
全員が銃を下ろす。蘇枋は拳を握りしめ、抑えた声で言った。
蘇:…桜君は、絶対に渡さない。
桜:…蘇、枋。
震えた声で名前を呼ぶと、すぐにいつものポーカーフェイスを取り戻し、俺に手を差し伸べてきた。
蘇:ごめんね、本当はもっと色んな所回りたかったんだけど…帰ろうか。
桜:おう…。
オレはゆっくりと、蘇枋の手を取り立ち上がる。
昼の商店街の喧騒が嘘のように、路地裏は静まり返っていた。
ただ、夜の研究所という言葉だけが、重く頭に残った。
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今回はここまで。
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