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透明な放課後

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透明な放課後

3 - 第3話 『笑うbroooock』

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2025年07月27日

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透明な放課後




月曜日。曇り空。

broooockはいつもより遅く教室に入った。


「あ、おはよう、nakamu!」


声をかけてきたのはbroooockだった。

明るくて、誰にでもフレンドリーな笑顔。


だけど俺には

その笑顔が少しだけ嘘っぽく

見えた。


(…本当に、broooockは”嘘をついてる”の?)


「おはよう。……きんときは?」


「え?ああ、まだ来てないよ?」


broooockは軽く笑って席に座る。

俺は胸の奥がザワつくのを感じながら、

自分の席についた。



1時間目の授業中

俺は何度も教室の後ろを振り返ってしまった。


だけど

きんときの席はずっと空いたままだった。


「欠席か…?」


俺がぼそりと呟いた声は、誰にも届かない。

いや─

届いてはいけなかったのかもしれない。

休み時間。

broooockが俺の席までやってきた。


「ねぇ、nakamu。

今日、放課後って空いてる?

ちょっと話したいことがあるんだよね」


「えっ…なに?」


「んー、まあちょっとしたこと。

最近nakamu元気ないしさ?

気になってるっていうか…」


「……うん。」


一瞬、俺は返事を迷った。

broooockには近ずくな”──そう

書かれていた


「わかった。放課後、少しなら。」


「やった!じゃあいつもの場所ね」


そう言ってbroooockは笑った。

その笑顔はやっぱり──どこか”演技”に見えた

放課後。

俺は 校舎裏のベンチで

broooockと並んで座っていた。

曇っていた空は少しだけ腫れてて

夕日がさしていた。


「最近さ

グループちょっとギクシャクしてない?」


broooockが、ぽつりと切り出す。


「きんとき、最近nakamuと話してないでしょ?なんか変な空気と言うか…」


「…きんとき、今日来てなかった。」


「え?」


broooockが驚いたように俺を見る。


「来てなかったっけ…?あれ…」


俺の鼓動が一瞬止まった気がした。


「…broooock、きんときのこと覚えてる?」


「え…なんでそんなこと聞くの?」


「今…”来てなかったっけ”って言ったよね」


「いや…その…あれ?変だな…昨日話したような気もするけど、でも…」


broooockは言葉を詰まらせた。


その目の奥に浮かんだもの──

迷い?戸惑い? それとも

”作られた記憶”の違和感?

俺は立ち上がる。


「ねぇ、broooock。

…本当は何か知ってる?」

「え…? 」

「きんときのこと、覚えてないんじゃないの?昨日も一緒に居たはずなのに、今日のこともはっきりしてない。

…それって、”おかしくない?”」


broooockは、ゆっくり顔を伏せた。


そして、笑った。


「ねぇ、nakamu…

きんときって、いたっけ?」


「──え?」


「だってさ、最初から6人もいなかったんじゃない?俺たちって …5人だったよね?」

その瞬間。

俺の脳内に”ノイズ”のような音が走った。



ズズ…ズ…ピシッ


記憶の中のきんときの顔が

どんどんぼやけていく。


(やばい──)


俺は思わずその場から駆け出した。


broooockは、何かを”忘れさせる”側だ。

未来の「ぼく」が言っていたことは、

嘘じゃなかった。




つづく─


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