元曲のアイデア元となった「リス地バラバラクラフト」とは違うパロディとなっております。
brメイン軍パロです。好き。
⚠【1部死ネタ的/ギリ病み…?/ハピエン厨に優しい小説】
歌詞と照らし合わせながら読むと更に面白いかも?
br.side
br「ッあぁっ…」
戦争が終わった。
僕らの負けによって。
この国に、城に残ったのは僕と多数の兵士、その他だけ。
総統も、僕以外の幹部4人も皆死んだ。
そんな背景とは裏腹に晴れ切った空を見上げる。
このまま、僕は今後どうしていけばいいのか。
皆とまた話したい。笑い合いたい。泣き合いたい。
あの6人で。
br「どこにいるんだよ…」
「逢いたいよっ……!!」
そんなことを呟いても誰も返してくれない。
自分でも何がしたいのかよく分からない。
とにかく一旦、このことを受け入れなければいけない。
そして、前へ進んでいかなくては。
sha.side
sha「っ!」
布団から飛び起きる。
見覚えのない部屋。窓から見える景色。
時刻は午前9時。今日は土曜日のようだ。
外を見るからに今日は快晴らしい。
あの日より十数日が経っているようだ。
先程まで見ていた血の海なんてない。
おかしい。
ここはどこだ。
他国か?それなら皆もどこかにいるかもしれない。
ただ、一般的な民家にも見えてしまう。
…良く思い出せない。
スマホを再び手に取ると、いつもと同じ画面だった。
皆と撮った、6人で撮った写真だ。
ただ違和感がある。
1人だけ欠けている。
brだ、brがいない。
とにかくまず皆に連絡を取る。
sha『起きてる?』
nk『起きてる』
sha『変なこと聞くかもしれないけどさ、ここどこ?』
kn『よかった俺だけじゃないじゃん』
『俺もわかんない、寝た覚えもない』
kr『なんだ、じゃあ皆そうか』
『だけどbrは?あいつはどこにいんだよ』
sm『ていうかbrはまだ生きてるはずだけど』
『最後まで一緒にいた記憶がある』
kr『だよな…てかやっぱ俺ら死んだよな。なんで今生きてんだよ』
皆同じ状況で安心…もできない。
brがいなければ”いつも通り”なんかじゃないから。
1人いない状況を、受け入れなければいけない。
ふと窓の外を見ると、軽やかな足取りで歩いていく人、急いでいるのか走っていく人…
様々な人が近くを通る。
今俺は、どちらの立場でも無いかもしれないが。
kn『とにかく一旦会おうぜ?地図照らし合わせながらさ』
sha『だな』
時間をかけつつ様々なことを決め、スマホを閉じる。
次にすることは1度逢うために支度を終わらせること。
何も知らないこの家ですることは困難だが。
ただ幸運なことに、スマホ、クローゼット、その中の服等…
元々使っていたものたちと、家と場所以外のなんら変わりはない。
とにかく感覚でやるしかないか。
br.side
あれから数日。
とにかくやるべき事はやって、もうすぐで一息つけそうだ。
なにか相談出来る相手も話し相手もいない。
無限の退屈だ。
そんな退屈に対してかもしれないし、皆に対してかもしれない、よく分からない感情の涙さえ出てきてしまう。
br「っあれ…雨」
ぽつぽつとした後、急に降り始める。
さほど強い訳でもないが、傘もないのにこの中を歩くことはしたくない。
br「あ、仔猫?」
「どこから来たの…ふふ」
仔猫を撫でながら話しかける。
その猫は小さく愛らしい見た目で、色は白になっている。
首輪とかも付けておらず、野良猫という部類に入るのだろう。
することも無いし、このまま仔猫を雨宿りさせる為濡らさないように城まで持ち帰る。
部屋まで帰ったら、一旦猫を置いて厨房に向かう。
城の復興は早めに終わった為、機能も問題なさそうだ。
街はまだもう少しかかるだろう。
魚と水、食器を貰ってきたら部屋に戻って猫に与える。
食い付きが良く、腹が減っていたことが分かる。
朝になれば雨も止んでいるだろう、仔猫は野に返すつもりだ。
今日は疲れている為にこのまま眠りに落ちることにした。
kn.side
kn『多分ついた』
kr『多分w』
集合場所にいち早くついて、少々暇だ。
他の皆も早く来るだろう。
その間にもすることが無いため、スマホを見て暇を潰すことにした。
その間通知が来て、nkがそろそろ到着することがわかる。
他3人ももうすぐつくようだ。
br1人がいないだけでも、こんなにも寂しいものか。
1人だけ逢えないなんてことは出張以外でなかった為、このような感じは初めてだ。
どうしてこうなってしまったのか、と涙もでてくる。
nk「お、knだー…って、だいじょぶそ?」
kn「ん、?あぁ、nkっ…w」
「いやね、1人に逢えないだけでもこんなに寂しいんだなぁって。寂しいというかなんというかだけどね」
nk「あーね…wわかる、今何してんだろうね…」
「だってbrは実質1人な訳でしょ?あいつがやっていけるかなw」
kn「確かにねー、w」
kr「よっ…何話してたん?」
kn「krじゃん、br1人でやっていけるのかなぁって」
kr「あーね?wまぁいけるっしょ」
着々と合流出来ている喜びがある。
知らない場所で、いつもの皆で。
もう1人は逢えないけど。
nk「もうbrに少しでも似てる人が全部見えてくるー…」
kr「早くない?末期じゃんw」
nk「末期ww」
sm「お、もういたんだ」
sha「よっ」
kn「お前らもう先に逢ってんのかよw」
sm「偶然な」
これでまず5人揃った。
この後はどうするか。
nk「まぶしー…」
kr「それなー、こんな時にさw」
sha「この後どうする?」
「特に決めてないけど」
kn「あー…一旦状況整理するか」
俺ら5人は戦争で死んだ。
多分、別世界線で。
でもbrは元々の世界線で生きていて、1人孤独に。
ここがどこなのか精密には分からない。わかるわけが無い。
brには逢いたいけど、まだ向こうでも生きていて欲しくて。
これから逢う為に、どうして行けばいいか。
それを考えなければ。
br.side
また数日が経った。
僕はもう、この世界で、1人で生きるのは耐えられなくなってしまったようで。
走ってとある所に向かう。
少し離れたところの森に。
ここは人もあまり来ていないようで、これからやることに打って付けの場所だ。
1つ、砂時計を持ってきてみた。
僕が幼い頃、誕生日に貰った砂時計を。
これをひっくり返して、準備を進める。
……もう少しで全てが落ちる。
あぁ、もうすぐ終わるんだ。
きっとこれで、皆に逢えるから。
…全てが落ちた。これで、さよならだ。
準備したナイフを首に当てて、1人1人皆の名前を呟きながら。
br「…さよなら、もう嫌いになったこの世界。」
…………。
見覚えのない部屋。窓から見える景色。
僕は、ついさっき。
手元のスマホを見る。
時刻は10時半過ぎ。今日は土曜日のようだ。
外を見るからに今日は快晴らしい。
先程までの日付とは同じのようだ。
通知が沢山来ている。
恐る恐る開いてみる。
sha『起きてる?』
nk『起きてる』
sha『変なこと聞くかもしれないけどさ、ここどこ?』
kn『よかった俺だけじゃないじゃん』
『俺もわかんない、寝た覚えもない』
kr『なんだ、じゃあ皆そうか』
『だけどbrは?あいつはどこにいんだよ』
sm『ていうかbrはまだ生きてるはずだけど』
これは…
きっと間違いない、今までの皆のやり取りだろう。
涙が出る。
鼓動が高まる。
やっと、やっと逢えるんだ。
十数日、別々だった皆に。
とにかくまず外に出る為に、着替えやらなんやら支度をしなければ。
家を歩いて見た感じ、不思議なことにあの世界で使っていたものと変わっているものは特になかった。
勿論家の構造上、配置が変わっているものはあるけど。
様々な支度を終わらせ、外に出る。
まず皆のやり取りを全部見たところ、待ち合わせにしている場所はわかった。
今いる可能性は若干低いけど、その辺に一旦向かってみる。
nk.side
状況整理が終わったあと、これからどうするか。
こんな状況でただ解散、なんてしたくない。
nk「これからどーするよ?」
sha「これから?…んー……でもまず今までの疲れがあるからさ、ちょっとどっかで休まね?」
「ながらでも話せるとこだといいかも」
kr「あー確かに。そもそも最近忙しかったし」
sm「もはや忙しいどころじゃなかっただろ、まぁここは平和そうなとこだけど」
kn「じゃ、どこいく?」
sha「近くちょっと調べるわ」
「何がどこにあるかまだわからんし」
kr「おっ、ここよくね?」
sm「ん?…お、いいね」
sha「これは?」
kn「おっ」
色々話し合って、ただ同じ景色なのもつまらないから辺りを見渡してみる。
nk「あれっ…?」
kn「ん?nk?」
気付くと足が動いて、近くを通ったある人の手を掴んでいた。
br.side
br「っえ?」
??「ぁッすみません…」
br「っ………nk…?」
nk「br、?brだよねっ…」
思わず涙が出そうになってしまう。
ずっと、1人で生きてきたんだから。
やっと、逢えたのだから。
kr「ぉわっ…まじじゃん、brっ…」
nk「向こうでまたどこかの国…まぁ例えば仲良かったa国とかさ、その辺で雇ってもらえばよかったのに…」
br「そんなことする訳ないじゃんッ…僕1人で頑張ってたんだよ、あの国で、ずっと…」
「それに僕は、nk以外に忠誠なんて誓えないからさっ………?」
泣きながら発する言葉は弱々しくて、小さくて、不安になるかのようなものだった。
こんなに皆の前で泣くのは初めてかもしれない。
nk「……なーんだ、嬉しいこと言ってくれんじゃん…w」
「まぁ俺もbrに限らず、皆どこか行っちゃうのは嫌だけど」
kr「メンヘラかよっ…w」
「……いうて、俺もかもしれないけど」
br「十数日、ほんとに寂しかった…1人で、ずっと1人…」
「先に死んだんだから、寂しさの責任取って…っ!」
sha「それはごめん、br。でも今逢えたんだからそれで許せよ」
br「…仕方ないなぁッ…今回だけは、ね、?w」
nk「じゃ、これからどうする?そのまま場所探しでもする?」
kr「一旦誰かの…家?に集まってもいいんじゃね?」
sm「そしたらnkがいいんじゃない?結局権力的に?も」
kn「だね、そーしよ」
nk「ま?w」
…今まで頑張ってきた疲れは勿論ある。
でもそんなのを忘れるくらい、今が嬉しくて。
ただこの時間が続いて欲しくて。
自然と笑顔が溢れる。
これからどうなっていくか、考える暇さえなくて。
ただひたすらに、ずっと幸せでいたいだけの僕の願いは。
コメント
1件
え待ってすっこすこのすこなんだが ハピエンとメリバの中間にいる... 性癖過ぎてむり。可愛い。 この世界線でうんと幸せになってほしいよねェ...うふふ(??)