冴えない男子は恋を知らない

drs視点

〜

hmt）…どりすさん…？

放課後後ろから声がした。

drs）あ……はめつ、どしたの？

hmt）あ…いや、その……

古典の教科書を借りていたことをふと思い出す。

drs）あっ、あーごめん、すぐ返す！ありがとう、めっちゃ助かった。

hmt）あ、いえっ…とんでもない…

恥ずかしいのか照れているのか、少しもじもじしているはめつが可愛かった。

取られたくないな。

drs）今日、今から予定ある？

hmt）あ、まぁ…

drs）人と会うの？

hmt）はい。

drs）女…？

hmt）まぁ、そうですね…

drs）……彼女？

hmt）え？あぁ…違いますけど…良ければ、来ますか？

まさかのお誘い？まじ？行っていいやつ？

drs）じゃあ、行こうかな…

〜

着いたところは公園。はめつはというと…

hmt）うおっ、そんなに飛びつくな…笑

困ったように笑いながら子供のお世話をしている

drs）っ…子供か…

なぜか安心した。

hmt）妹と、その友達です。

妹）お兄ちゃんっ！そのひとだぁれ？

見た感じまだ6歳7歳ほどだった。

妹）お兄ちゃんの王子様…？

drs）え…？

hmt）えっ…あっ、ち、ちがっ…

drs）なる予定っ…俺、兄ちゃんのこと好きなの。振られても、諦めないよ。俺

言ってしまった。口が先走った。

hmt）……っっ、、！！！

ほら見ろ真っ赤じゃないか。

妹）…

何故こんなにもジト目で睨まれてんだ？

妹）お兄ちゃん…お母さんの代わりになってくれてるの…お兄ちゃんは、お母さんで、お父さんなの…

妹）お兄ちゃんのこと、大切にしてあげてねっ、王子様！

何だこの子。本当に小学生か？

hmt）こ、こらっ…ご、ごめんなさいはめつさん…

drs）いいよ。で、どうなの？

再び真っ赤になって、手で顔を隠し、消え入りそうな声で彼は言う。

hmt）お……俺も……っ、好き…

それから俺たちは恋人同士となった。

続く