ナチス&ソ連side
雑談から…
お久しぶりです。理翔です。
そういえばフォロワー様が1000人を超えました、とても嬉しいです。また雑談で改めて報告させていただきます。
この話は 21 話「宿敵は恋人」の続きになるので、そちらを読んでからの方がわかりやすいと思います。
久しぶりなのもあり、誤字脱字等のミスがありましたら指摘お願いします
では、いってらっしゃい
幾十年振りに感じる、背筋を伝った焦燥。
「久方振りだな、ソビエト。」
ナチスが徐にに語り掛けた。
ソビエトは顔に薄らと笑顔を浮かべる。
「お前と再び会う事等二度と無いものだと思っていたよ。」
心做しか、黄色い瞳が煌々とした様にも見えた。
「随分偉い口を叩くんだな。」
昔からだったか、と呟くように付け足す。
そんなナチスも、何時もより表情が豊かなように感じる。二つの眼を、大きく開いて笑みが零れる。
ソビエトはナチスを弄ぶようにわざとらしい声色で応えた。
「悪かったな。因縁の再会、だろ?俺だって多少は興奮するんだ」
ナチスはソビエトに遊ばれて居ると解りながら、無意識なのかどこか嬉しそうにしている。
「どんな事があろうと、私の精神は不屈だと言っただろう。最も、私はもう何にも屈しはしない」
ソビエトは無防備にも右手に鎌と鎚を纏めて持っており、ナチスとの会話を愉しんで居るのだろう。
ソビエトの左手の指先が、何か物欲しそうに少し動いた事を、ナチスが見ていた。
「随分と喜んで頂けた様だな」
煽りとも本心とも捉えられる発言が、ナチス自身の興奮を示唆している。
「ああ、嬉しいさ、」
ソビエトの左手が物欲しさをかき消すように顔へ運ばれ、整ったその一部を隠した。
ゴツゴツした様で美しいシルエットをした指と指の隙間から、ソビエトの隠し切れない笑みが覗いている。
ナチスは静かにそれを見つめて居るように見えた。
『気色悪い。』
「私の蔑まれた記憶が見切れたとでも思っていたか?私は心の底からお前を妬んでいると分かって居るんだろう。」
淡々と冷たく言い放った。
本当に、心底、性格の悪い輩だ。
ソビエトはマズかったか、とでも言うように目を細めた。
昔から沸点が分からないが故、何度も何度もナチスを怒らせていたというのに未だ理解出来ない。
ナチスの怒りとは裏腹に、ソビエトは興奮を覚えたまま。
自分よりも小さい身体をしたナチスの鋭い目線がソビエトを刺す。ソビエトを脅かせるのはナチスただ1人だった、そのせいなのだろう。
ナチスが静かに拳銃を向ける。
旧式の金具が、ほんの少し音を立てていた。
それを見たソビエトが話す。
「その一丁と、……懐の2丁で合計3か。それで、俺に対抗する気か?」
「自惚れも過ぎる。勿論だ」
見た事も無い程の威圧感を放つナチスの足元には、
何時の間にか赤黒い水溜りが広がっていた。
〜本日の犠牲者〜
犠牲者 なし
〜残り 生存者〜
アメリカ
カナダ
ロシア?
国連
国盟
日帝
イタ王
ナチス
パラオ
イギリス
コメント
4件
ナチス...死ぬなよ!!! 続き楽しみです!
ああああああコレの話何周かしたけどおもろすぎ!
赤黒い水溜まり……?血かな……