今行っちゃ烏に迷惑かな…?
扉の前でそんなことを考えていると、
「世一。こっちきぃ…」
烏が気配に気づいたのか、言葉をかけてくれた。
恥ずかしくて顔が熱くなる。
「どうしたんや」
作業をしていたパソコンから目を離し烏はそう俺に聞いた。
メガネをかけている烏は少し新鮮だ。
「あの…その…」
恥ずかしくてどうにかなってしまいそうだ。
こんな歳になっておもらししたなんて知られたら引かれるに決まっている。
そう確信していたからだ。
「これ…」
意を決して、下を脱いで俺は烏に見せる。
半泣きになりながら烏の顔を見ると、
烏は何故か口元が少し笑っていた。
「おもらししたんか…」
彼は震えながら言う。
やっぱり怒ってるんだ。俺がこの歳になっておもらしなんかしたから。
「あ“ぅ…ご、ごめんな”さい“っ…」
泣きながら許しを懇願する。
「ごめんな”さい“っ……ごめんな”さい“っ」
「ええよ…許したる」
えっ…?なんで?
「世一こっちおいで…」
考えるのはやめた。
許してくれるならなんでもしよう。俺は言われるがまま烏の方へ歩く
「この時期のおもらしは男の子なら誰にでもあるんや」
烏は俺の手を取り俺の息子を触らせる。
「優しく握って…」
言われるがままに烏に手を持たれながら握る
「そのまま上下に」
烏と一緒に手を動かす
「もっと速く…」
烏の甘い声に惑わされながら動かす
するとぞわぞわとしてなんか変な感じが込み上げてくる
「あッ…❤︎」
その声を上げた瞬間
烏は俺の知らないところで怪奇的な笑みを浮かべていた。
バッとすぐに開いていた手で口を覆う
なんだ今の声は…俺の声じゃない…
そんな思いを持っていたのも束の間。
自分の息子を握っていた手が濡れていることに気づく。
白いドロドロとした液体…
あぁ…また漏らしたんだ…
しかも今回は一緒に俺の息子を触っていた烏の手にもかかっている
烏の手が上がった。
ぶたれると思い覚悟をする
けれど…手は降って来なかった。
おそるおそる目を開けると…
烏は自分の手にかかったものを舐めていた。
えっ…?
驚きで声も出ない
でもすぐに我に帰って烏に言う
「舐めちゃダメ!それ俺のおしっこ!汚いから…!」
「汚くない」
彼はすぐにそう答えた。
「えっ?でも…」
「もう夜遅いで、自分の部屋帰り…」
半ば烏に追い出されるようにして部屋を後にした。
ーTo be continuedー
世一が俺の部屋を後にした。
大きな音を立ててマグカップを取り、中に入っていた飲みかけのコーヒを床に捨てる。
掃除なんかあとだ。あとでやればいい。
今はただこの状況を収める方が先だ。
コーヒーを捨てたマグカップを股に置き、慌しく下を脱ぐ
いつもより大きくなった自分の息子を見て思わず怪奇的な笑みをこぼす
俺らしくなく、実に無様だ。
世一相手に勃ってしまうなど…
***
『フゥーーーーーーーーーーーフゥーーーーーーーーーーーー』
荒い息を吐きながら、勢いよく出てきた息子たちをマグカップの中で受け止める。
そして顔をあげてパソコンにうっすらと無様に映る自分を見ながら俺は言う
「やっと大人になったんだな。世一…❤︎」
コメント
4件
口角さようなら(@^^)/~~~今までありがとう😭
やばい、早く続きが見たいです!