灰原。私は何がしたかったんだろうか。やりがいなんて、曖昧な理由で戻って来て。
労働はクソ。人類皆が分かっている事なのでは?なのに、なぜ皆は働く?
それが嫌だから、呪術師に戻ってきた。、、、のかもしれない。本当に、理由なんて分からない。でも、戻ってきて良かった事といえば、労働から抜け出せたこと。特級呪物を飲み込んだバカみたいな少年に会えた事。なんていうか、面影があったんだ。とても元気なその姿が。灰原、君に。
10月31日。五条悟が封印されたらしい。
これは確定で時間外労働になる。面倒くさい。
体半分が火傷した。私は生きたいから、その呪具を振り回した。一生懸命振り回した。
誰かの手のひらが私の背中をなぞる感覚がした。誰か仲間が来てくれたのか?いいや、違う。感じた。人間じゃない何かということに。
あぁ、死ぬのか。こんなに頑張って時間外労働したのに。死ぬのか。報われないな。
虎杖くんがきた。もう私の事は放っておいて、早く五条さんを助けにいってください。お願いです。
目の前に灰原が見えた。
言うっていうのか?虎杖くんに。いや、呪いの言葉になってしまう。でも、言うしかない。君がそういうんだったら、従うよ。
「虎杖くん。」
「あとは頼みます。」
私はここで退場だ。ごめんなさい。虎杖くん。みんな。
五条さんのこと、頼みましたよ。
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