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水底から上がってくるような浮遊感とともに、意識が浮上した。
まず真っ先に脳が感じたのは、脇腹の痛み。
「っ、……」
ずきん、と痛む。が、動けないほどではない。
ゆっくりと目を覚ますと、居間の隣の和室、俺は布団の上に寝かされていた。
どれくらい気を失っていたのだろう。少なくともまだ障子の外は明るいから、そんなに長い事意識を飛ばしてはいないはずだ。
「あ、日帝さん。起きた?」
涼し気な明るい声。咄嗟に声の聞こえる方角に視線を向けると、そこには案の定、というか想像通りにゃぽんが居た。きっちり正座して、洗面器にタオルを掛けて俺の寝ていた布団の隣に座っていた。
「良かった。いきなり倒れるもんだから、ほんとにびっくりしたんだよ?熱もあったからまだ安静にね。あ、体調どう?」
「……まぁまぁ、だ」
まだ状況の整理が落ち着いていないので頭がぼんやりしている気がする。が、先程の急激なショックは何とか飲み下せている。しばらくすればこの頭の倦怠感もどこかへ消え去る事だろう。多分。知らないが。
にゃぽんは俺の返答を聞いて、小さく息をついた。安心した、と言いたげな表情。
「そっかぁ。落ち着いただけでも大進歩だよ。汗もかなり引いてるから熱も無いかな?……あ、とりあえず僕、お茶でも持ってくるから待っててねー!」
嵐のように言い放ってからにゃぽんは襖を開けて元気に走っていた。家の中で走るな、と言う気力もなかった。部屋の中で一人取り残され、居ても立っても居られず立ち上がる。わずかに頭が揺れる感覚がしたがそこは気力で抑え込むのが軍人だ。壁にかかっていたカレンダーに視線を遣る。2026年。西暦は変わらない。
「タイムスリップは夢ではない、……か」
ため息が零れた。当たり前だ。自分でも絞首刑で死んだと思っていたのに、まさか80年以上未来へと落っこちてきてしまうとはどういうことだ。公園がきちんと整備されていて、子供が戦争ごっこもせず楽しそうに砂場で遊んでいて、母親達は空襲が来たときの連絡網の相談もせず談笑に花を咲かせて。
そこで、ふと思い当たった。
自分がいた時代の日本は負けた。
なら、80年未来の“ここ”は、一体どこの国だ?
あの米帝の事だ。日本を占領したあと、一切独立もさせず日本の地をアメリカ合衆国として
49州目に据えているかもしれない。そうなれば陛下は処刑されてしまっているのだろうか?
──……そこまで考えてしまって、腸が煮えくり返りそうになった。考えるのは辞めだ。そもそもこんな暗い事柄を密室で考えているから気が滅入るのだ。
「出るか」
自分に言い聞かせるように小さく呟いてから枕元の軍帽を拾い上げる。それを被るだけで、気持ちにスッと芯が入るような気がする。自分に対する呪い。
俺は襖を開け、懐かしの我が家の床をしっかりと踏みしめるようにして台所へ向かった。
「あれ?日帝さん。お茶持って行くよって言ったのに、どうしたの?」
「家の中を見て回りたくなった」
「成る程ねぇ。じゃあここでお菓子も用意するから一緒におやつタイムにしようよ〜!」
にゃぽんは嬉しそうに言いながら急須で湯呑みに茶を注いでいった。香り的にどうやらほうじ茶らしい。海が好きだったな、と思ってしまって、すぐに頭を振って消した。今思い出したらさっきまでの思考の沼と同じ状態になる。
にゃぽんは俺の前に、湯呑みと和菓子の乗った小皿を恭しく出した。
「はい、どーぞ!今日のおやつは〜……こし餡のお饅頭!です!!」
「おぉ……!!」
思わず感嘆の声が漏れた。少しばかり声が上ずっていたかもしれない。仕方がないだろう、目の前に置かれたこし餡の饅頭を目にしたらこうなる。久しぶりに見る甘味。
戦争が始まる前はよく甘味処で饅頭やらかき氷やらを食っていた。饅頭なら黒糖とこし餡、かき氷なら砂糖をそのままかけた雪が好きだった。キィンと頭が痛くなるあの瞬間すら遠い夏の向こうに掻き消えている。懐かしい思い出が、たった一つのこし餡の饅頭で蘇ってきた。
「お饅頭好き?」
「嗚呼、大好物だ」
頂きます、と手を合わせて饅頭を一口頬張る。黒糖の甘さとこし餡のさっぱりとした小豆の甘みが良い具合に溶け合っていて、久しぶりに体中に癒やしが染み渡る感覚がする。
「美味い……」
思わず言葉が零れた。無意識だった。
にゃぽんが自分の饅頭には手を付けず、にこにこと微笑みながら俺を見ている。何がおかしい、と聞きたかったがそんな気にもなれなかった。だって今は、久しぶりに食べる饅頭がただひたすらに美味いのだ。
戦時中には滅多に味わえなかった砂糖の甘味をじっくりと噛み締めながら一口一口丁寧に頬張る。気がつけばぺろりと無くなっていた。思ったよりも自分は甘いものが好きなのかもしれない。今も昔も変わらず。
ふと、日本の姿がない事に今更気付いた。
「なぁにゃぽん、日本はどこに行ったんだ?」
「お兄ちゃん?あぁ、お友だちと約束してたからって外行ったよ。前からずっと遊ぼうって約束してたんだって」
「成る程」
確かに、と自分の中で勝手に納得した。こいつらにも自分と出会う以前から生活がある。自分がタイムスリップしてしまって丸々抜けている81年という途方もない時間の中でも、こいつらには生活があって、ずっと時代を流れていたのだ。
と、その時。机の上の薄い板がピロン、と場違いな電子音を鳴らした。
「あ、お兄ちゃんからだ」
「……何だ、その板は。薄過ぎはしないか」
「あぁそっか、日帝さんの時代にはこれ無いんだっけ……これね、『スマホ』って言うの。日帝さんの時代の物で例えるならー、うーん……通信機?」
「つうしんき」
俺は間抜けにももう一度謎に繰り返した。81年という時代の流れはすごいらしい。あんなに重たかった通信機が今や片手ですっぽり持ててしまうほど薄く小さくなって、名を『すまほ』とやらに変えている。時代の流れは素晴らしいものだな、と俺が勝手に感心している間にも、にゃぽんはたぷたぷと音を立てながら忙しなく指をすまほの上で動かしていた。
「ねぇ日帝さん、お兄ちゃんがお友達を家に呼びたいんだって。呼ばせてあげても良い?」
「俺は構わん。居候の身だからな」
「それでも今は一緒に住んでる家族じゃんかー。ま良いや、ありがとね日帝さん。お兄ちゃんに返信しとくよ」
やけに嬉しそうにすまほをまた触りだした。おそらく日本と連絡を取っているのだろう。彼女がすまほを置いたタイミングで、俺はにゃぽんに話しかけた。
「なぁ、にゃぽん」
「ん?どしたの日帝さん」
「……俺にもその、すまほ……?とやらを教えてほしいんだが……」
「……」
「良いよっ!」
満面の笑みで答えたにゃぽんは心の底から嬉しそうだった。俺の錯覚かもしれないが。
彼女の教え方は上手かった。とりあえずは文字の打ち込み方から。まず俺はボタン一つで「あいうえお」の五文字を打てる仕組みに感心し、次にぐーぐるとやらで文字を打ち込むだけで該当する情報が勝手にヒットする事に感心し、最後に遠くの人間へ伝聞を打たずとも秒速で届くめーるとやらの仕組みに感心した。
「すごいねぇ日帝さん、たった30分で打ち込み方全部覚えちゃった」
「お前の教え方が上手いからだろう。よく根気強く81年も昔の爺に教える気力が保ったな」
「お兄ちゃんの粘り強さが引き継がれてるんだよ」
そう彼女が胸を張るものだから、俺も釣られて笑ってしまった。お互いにくすくすと笑っていたとき、家にインターホンの音が鳴り響いた。
「あ、お兄ちゃんかな?ちょっと出てくるね〜」
にゃぽんが席を立ってぱたぱたと玄関先に出ていく。俺はというと一瞬固まったあと、椅子から立ち上がって彼女の後を追う。にゃぽんが扉を開けると同時に、日本の顔がひょっこりと覗いた。
「おかえりなさいお兄ちゃん!」
「ただいま、にゃぽん。おや、日帝さんまで。わざわざありがとうございます」
「気にしなくていい。出迎えは当たり前のことだ」
俺はそっぽを向きながら言った。ありがとう、と直接言われるのは慣れていない。
「すみません、勝手に友達呼んじゃって。迷惑だったら早めにお開きにしますので……」
「いや、構わん。お前が居させたいだけ居させればいい。俺はここに居候してるだけだし、お前らにも生活があるんだろう。俺はそこに勝手にお邪魔させて頂いているだけだ」
「日帝さん心ひろーい……」
「兄譲りだ」
隣で感心したような視線を向けるにゃぽんから、ふいと顔を背ける。やめろ、褒めるな。いや、「心が広い」というのはもしかしたら皮肉かもしれない。だがまぁ気にせずいこう。
「ねぇお兄ちゃん、お友だち呼んだんじゃなかった?一向に来ないんだけど」
「え?いえ、呼んで……」
「あーっ!あそこで自販機寄ってる!!」
日本は振り返ると同時に叫んでいた。初めてこいつが大声を上げるところを見たかもしれない。日本はそのまま数歩後ろに下がり、口元に手を添えて大声で叫んでいた。
「早く来ないと締め出しますよー!!緑茶飲みたいんじゃなかったんですかー!?」
聞いているこちらの鼓膜まで破れそうなほどの大声。というのは盛りすぎだが、それくらい大きい声だった。こいつが声を荒げることもあるのか。隣でにゃぽんは笑顔のまま固まっていた。耳がキーンとしているのだろう。
日本の呼びかけに応じてか、バタバタと走ってくる音が聞こえてきた。何やら複数人居るらしい。
「ちょ、緑茶飲めないのは勘弁〜!キンッキンに冷えたやつ飲みたいんだよ!」
「ならもっと速く走りなさい馬鹿!!私だって暑いんです!!」
「あぁぁぁ、待ってくれ日本っ……!!」
賑やかだな。
何人かの声がわーっと聞こえてくる。明るい声。落ち着いた、けれども今は焦っている様子の声。男らしくて力強い、けれども疲れ切っているような声。とりあえず3人の声が聞こえてきた。夏の暑さに混じって、蝉の声と溶け合って響いている。
着物の袖に左右の手をそれぞれ突っ込んでぼーっと立っていたときのことだった。
最初の“友達”が、玄関先に現れた。
「日本さんが速いんですよ……!!」
金縁のモノクル。
紺色に白のリボンが巻かれたシルクハット。同色のスーツ。左手には木製ステッキが握られている。王侯貴族を思わせる、紳士然とした出で立ち。
──見覚えしかなかった。
「……英、帝……」
聯合國軍、英吉利。
兄の海が慕い、そして恋い焦がれた相手。それが今、目の前にいる。
「貴、様……っ」
「……ん?」
イギリスのアイスブルーの瞳が俺を捉えた。イギリスから見た俺は、一体どんな表情を浮かべていたのだろう。怒っていただろうか。憎しみに満ち溢れていたのだろうか。否、そんな事を考えても今は答えなど出ない。心の内に巣食うどす黒い塊、それが俺がイギリスに向けている感情だ。
「……まさか、大日本帝国陸軍さんですか」
「……」
俺はただイギリスを睨んでいた。敵国。明らかなる連合国軍側。俺の、否、俺達の敵だった存在。それが今、81年の時を超えて目の前にいる。
質問に答えない俺を見てか、イギリスはやれやれと手を上げた。
「無言は肯定、とはよく言ったものです。なぜ生きていらっしゃるのですか。貴方は死んだでしょう?81年前、先に亡くなられたお兄様と弟様の後を追って、絞首刑に処された。よく覚えておりますよ、あの時の貴方の最期の言葉を。たしか──……」
「よく回る三枚舌は健在のようだな、英帝」
俺は低く制した。イギリスは嘲笑うような笑みを浮かべていた。あの頃と何も変わらない。
「……俺も死んだと思っていた。だが、気がつけば2026年だ。どうなっているのか、など俺が聞きたい」
「にわかには信じられませんねぇ」
イギリスはあからさまに溜息をついた。わざとだ。
「……まぁ構いません。見たところ貴方も満身創痍ですし、私だってもう戦いは御免です。戦争は終わりましたし、大日本帝国も解体された。戦う理由がありません」
「……それはまぁ、……同意だが」
なんとなく腑に落ちなかった。なんだか、赤子をあやすような手順で宥められたような気がして胸の奥が不快な感覚を伝えてくる。何もかもを諦めて、この世の全てを赦せたと思っていたが──……
(……まだ、赦せていないらしい)
おそらく赦されるのは俺の方だ。何千人、何万人という無辜の人間の命を奪ってきたのだから。
けれども、理不尽に大切な人間の命を奪われた俺も、きっと誰かを赦す権利はあるのではないだろうか。
イギリスは肩を竦めて目を細めた。小さく息を吐く。それだけで空気が緩んだ気がした。俺の心の内も、なんとかそれで収まった。一旦、という言葉が似合う程度には。
「……まぁ、この話はまたいつか。今はとりあえず中に入れてくださいませんか、暑くて敵いません。何なんですか日本の夏は。湿気湿気湿気、湿気の大合唱なのですけれども」
「そういえば貴様の国の夏はあまり暑くないんだったな」
「地球温暖化でクーラーが必須になりつつありますけどね」
イギリスは肩を竦めた。この仕草も昔と変わっていなくて懐かしい。
俺が小さく息をついたとき、日本がパンと手を鳴らした。
「そろそろ良いですか。後ろがつっかえてます」
「そーなんねー!!暑いんねー!!早く入るんねイギリス!!」
「ちょ、空気読んで黙ってろって言ったろ……!!」
イギリスの後ろで影が何やらもぞもぞしている。2人居るらしい。そしてイギリスを押しのけるように、彼らは家に入ってきた。
「あーっ、暑かったんねー!」
「まぁ、暑いのは確かだが……」
そう言ってハンカチで額の汗を拭っている青年。そして、その後ろに続くメガネを掛けた真面目そうな青年。
二人のその声、口調、見た目。全て見覚えがあった。
『日帝』
昔、真っ白い軍服を着た青年と、真っ黒な軍服に身を包んだ青年が、そんなふうに自分を呼ぶ声が脳内に響いた。
そうだ、こいつは、否、こいつらは。
「……イタ王、……ナチ?」
「……はぇ?」
「……ぁ?」
青年たちは同時に振り返った。その仕草すら、あの二人と重なる。
イタリア王国。ドイツ第三帝国。81年前、大日本帝国と同じく枢軸国として世界中と戦火を交えた国である。
じわ、と視界が滲んだ気がした。もう会えないと思っていた。二人が次々と連合国側に降伏していき、俺が死ぬ最期の瞬間まで会えなかった。本当の本当、一番最期に思い出したのは、祖国様と、兄弟と──イタ王とナチだった。
けれども、彼らは違う。決定的に。
なんの根拠もない、ただの直感だった。
彼らはイタ王とナチではない。
目の前の二人は大きく目を見開いたあと、同時に口を開いた。
「……日帝さん!?!?」
あんぐりと二人は口を開けて吃驚したような表情を浮かべていて、不覚にも一瞬だけ笑いそうになってしまった。再会でここまで驚くとは。
だが、ここで「さん」と付けられたことで確信した。やはり、目の前の二人はナチやイタ王と関わりはあれど恐らく本人たちではない。
「……ぁ、日帝さん、俺っ──……!!」
「ドイツさん、つもる話もあると思いますけれど入ってください!あの子待ってるでしょ!」
「いや、でも──」
「ほら行くよドイツさーん!イタリアさんもどうぞ〜!」
「お邪魔するんね〜」
傍に控えていたにゃぽんに“ドイツ”と呼ばれた青年が引きずられていくのを横目で見ていた。やはり彼らはナチとイタ王の関係者か。息子だか後継の国だかのどちらかだろう。
日本がやれやれと息をついた後、俺を振り返った。どこか凪いだような、それでいて切羽詰まっているような赤い目。
「日帝さんも、お先に中にどうぞ」
「……?まだ来るんだろう?」
「えぇ、ですが……多分、次来る人達と会ったら、多分日帝さんの情緒がぶっ壊れてしまう気がして」
「なんだ、そんな心配か。余計な世話だな」
俺が腕を組んでそう言い放つと、日本は「知りませんからね、僕」と小さく言ってふいと目を背けてしまった。アタリマエのことを言ったつもりだったのだが、なにかおかしかっただろうか。
そうこうしていると、また新たな足音が聞こえてきた。今度はパタパタと、子供の体重で走っているような軽やかな足音。
「日本さーんっ!ごめんね遅れてー!」
玄関先に現れたのは、先程までの青年たちとは違い、身長が低い少年だった。
真っ白いワイシャツ。クリーム色のハーフパンツ。太陽のような眩しい笑顔。
知っている。この子のことも、知っている。
「…………、ナイチ?」
「……パラオ?」
衝動的に名が零れ落ちた。
スペイン領、ドイツ領、そして日本の委任統治領と、その手綱を次々と変えさせられた東南アジアの小国、パラオ。
パラオはしばらくその大きな瞳を瞬かせていた後、じわ、と一気に目元が揺らいだ。ぼろぼろと大きな涙が頬を伝って地面に落ちていく。焼けたアスファルトの上に涙が落ちても、すぐに蒸発して無くなっていく。けれど、彼は泣くのを止めなかった。拭うことすらしなかった。拭うその一瞬が惜しいとでも言うように、俺のことをずっと見上げていた。
「ナイチだ、……本当にナイチだ、なんで、なんでっ……!?」
「さぁ、なんでだろうな。……パラオ、お前は昔から変わらんな」
おどけたように言うと、パラオは俺の体に抱きついて背にぎゅうと腕を回した。ぐりぐりと胸元に頭が押し付けられる。
「ナイチっ、僕、僕……あれから、ずっと……!!」
パラオが顔を上げて、何かを言おうとした。その瞬間のことだった。
「なぁ」
低い声。
脊髄反射で、俺の体が一気に強張った。
目が大きく見開かれていくのがわかる。けれど、体が言うことを聞かない。まるで糸に吊られたマリオネットのように、ぐ、と顔が上がっていく。声の主の方向へと向いていく。
白い星。昔よりも数が増えている。
サングラスは相変わらず黒くて、目の奥が見えない。だが、ソイツはそれを親指で押し上げた。その下から現れたのは、イギリスと同じ──アイスブルーの瞳。
知っている。
こいつを。
俺は、知っている。
海も、空も。
こいつに殺された。
目の前が一気に赤くなった。
「なんでオマエがここに居んの」
米帝は、まるで俺を嘲笑うかのような薄い笑みを浮かべてそう言った。
次回に続く
コメント
5件
やっべぇぞ! 続きが見たすぎるぞ!
貴方の、貴方の小説を読むためにテラーを今だにアンインストールできないの!!! 本当に投稿してくれてありがとう😭💗
貴方様のこの作品大好きです♡ フォロー&ブクマ失礼しますm(_ _)m