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「あっ、はあ、うう……な、凪……」
仰向けに寝転がった潔世一は、耐え忍んでいた。
目を固く瞑って、右手で顔を覆っている。
腰に跨がって、こちらに背を向けながら、一心不乱にフェラチオをしているのは、凪誠士郎だった。
お互い、着衣は脱ぎ捨てて、素っ裸だ。
「おまえ、ホント、フェラ好きな……うう」
「いしゃぎのらけ。かあいーから、しゅき」
「咥えながら、喋んなっ」
すっかり元気になった潔のペニスから、一度凪の口が離れたので、急にひんやりとした。
凪は潔のペニスを弾いたりして遊んでいる。
ぷるん、と揺れるペニス。
固い芯を持って、天を突き、先端からは涙を流している。
「うわ」
それを突くので、反動で跳ねるペニスに、凪は頬を叩かれて片目を瞑っていた。
「この、やらしーチンポで、一体、何人たらし込んだの」
「んー、チームZからVまで、一通り」
数は数えていない。途中で馬鹿らしくなったから。
「潔は人気でなかなか順番が回ってこないから、つまんない」
凪は口を尖らせた。
「誰が、いちばん巧い?」
「んーと、凜かな。ナチュラルに見下してくるけど、テクの水準は高い」
「オレに抱かれてるときに、他の男の名前出す?」
デリカシーに欠ける潔に罰を与えるように、凪は亀頭を食んだ。
「うひ」
敏感な部分への攻撃に、潔は腰を跳ねた。
「絵心から、スイッチは返してもらえたのか?」
やり過ぎて、絵心に取り上げられてしまった、スイッチライト。
「うん。ボッシュートから戻って来た」
「ヒトシ君人形かよ」
おかしくて、潔はツッコミを入れた。
「でも、セーブデータが飛んでた。せっかく、装備をカスタマイズしまくってたのに」
どうやら、自分のアバターを改造して、オンラインで対戦させる類いのゲームをやってたらしい。
不満そうな凪は、再び潔のペニスを口に含んだ。暖かな口腔内に迎え入れられ、唇で締め付けられながら、上下される。
「うあう」
気持ちが良い。
この心地よさは、凪ならではだった。
「……」
ふと、潔は目前で揺れる、凪の白い双丘に目が行った。
形のいい、引き締まったまるい尻。足に繋がる部分に窪みがある。
如何にも柔らかそうで、気付いたときにはもう、潔は手を伸ばして揉んでいた。
「うわっ、なに?!」
凪が不意打ちに、驚き上がって後ろを振り返った。
「いや、柔らかそうだなーと思って」
モミモミと、尻たぶを揉む。
弾力があって、手触りが良くて、手応えがあるのが楽しい。
「んふ、くすぐったい」
凪が、腰をくねらせる。
でも、
「犯してるのは、オレの方だぞ」
凪は不服そうに、また前を向いて、今度こそ潔を追い上げにかかった。
ペニスを咥えて、フェラチオを再開する。
口の動きには拍車が掛かり、同時に竿と双珠を刺激される。亀頭をザラついた舌で優しくかき混ぜられたら、もうダメだった。
「う、あ、凪。も、だめ」
潔はあっけなく陥落した。
「くっう、はあああ」
凪の口腔内で、吐精する。
「んぐ」
その潔が出した欲望を、凪は舌でかき混ぜて味わってから、嚥下した。
ペロッと仕上げに唇を舐める。
そして、凪はこちらを向き直ると、折り重なって、潔にくちづけた。
「んむ……」
飲んだばかりなので、まだ精液の味が残っている。
ふたりは、熱烈的に舌を絡め合い、吸い合い、愛の交換をしあった。
「んあ……」
息を塞がれて、潔の鼻から甘い吐息が抜けていく。
「んふ」
ひとしきり、潔を食らった凪が、唇を離した。
「自分のセーエキの味がするキスはどう?」
凪に尋ねられる。
「まずい」
潔は一刀両断した。
「そうかなぁ。オレは甘くて美味しいと思うけど」
「苦いだけで、なんの味わいもない」
潔は自身の精液の味を、そう評した。
「よっこらしょ、と」
一旦、凪が潔の隣に寝転がった。
「外に出られたら」
凪が天井に向かって、声を放った。
「潔とスタバ行って、ナントカフラペチーノ飲みたい」
「スタバ? 俺、そんなシャレオツなとこ行ったことない。高いし」
潔はあの、お馴染みの女神のロゴマークを思い浮かべた。
アメリカはシアトル発祥の、お洒落カフェとは、縁遠い。
「ちょっとくらい高くてもいーじゃん。そんで、MacBook開いてドヤ顔ってる客を指さして笑ってやるんだ」
「趣味悪ぃ」
潔は苦笑したが、隣の凪の表情は至って真剣だった。
「ゲームは買わなくていいのかよ?」
御影玲王曰く、凪はかなりのゲーマーらしいので。
「うん。ツタヤとゲオ行って、いっぱい中古のクソゲー買いまくる!」
フンス、と凪は鼻息を荒くした。
「じゃ、休みもらえたら、息抜きにデート行こうな」
「うん! 潔とデート、 行く!」
凪が身体を起こしてぐるりと回り、潔に覆い被さってきた。
二回戦の始まりだ。
お互い、ペッティングを開始する。
「んくあ」
「耳、舐められたら、感じる?」
潔は、凪に左の耳朶を口に含まれていた。
「ン、感じる」
そう言う潔は凪の薄い胸を揉んでいた。
「そっか」
凪はベロっと、潔の耳を食んだり、ねぶったりを繰り返した。
下半身で、お互いが擦れ、触れ合うのが、焦れったい。
無意識で、潔は凪に腰を擦り付けていた。
すると、凪の手が伸びて、潔自身を扱いてくれる。
「ん、あ、あん」
凪は優しい。だから、安心して身を委ねられる。
唇が重なる。
お互いがお互いを求めて、舌を絡め、吸い合う。
甘い、甘い、砂糖菓子みたいなくちづけだった。
「くあん」
潔は後ろが疼くのを感じた。
「潔、も、挿れても、いい?」
凪も切羽詰まっている。
「ウン」
潔は頷いて、短く答える。
「どんな体位がいい?」
凪は潔の希望を聞いてくれるらしい。
「普通の。正常位がいい」
顔が見られるから。
「分かった。では、そのように」
凪は潔の両膝に腕を通して持ち上げると、菊座を露わにした。
そこは、パクパクと開閉を繰り返しており、まるで生き物のようだった。
如何にも、物欲しげ、だった。
「ほぐさなくっても、挿いるよね」
潔のそこは、あらゆる男によって開かれ、手を加えずしてペニスを飲み込める第三の性器と成り果てていた。
「うう……」
潔は羞恥で赤くなり、凪から目を逸らした。
「挿れるよ」
凪は自身の張り詰めた雄を、潔の穴に埋め込んだ。
ズブ、とそこは凪を丸呑みする。
「うわ。吸い込まれるみたい。初めてオレとヤッたときと、全然違う」
「言わないで」
「成長して、お兄さんは嬉しい」
言葉とは裏腹の表情で、凪は言い、そして本音を漏らした。
「なんて、嘘。潔がオレ以外の男に喜んで抱かれてるのかと思うと、腸が煮えくりかえる」
「凪……」
凪が、ピストンを開始する。
潔の淫筒は歓喜し、腸壁の襞を濡らして、雄を迎え入れ、食らうように吸い付く。
「ああ、潔、潔! オレだけのものに、なって!!」
「凪、凪ぃ!」
凪の存在を愛おしく感じて、潔は後ろを更に締め付ける。
「ううう、くうう」
凪が苦しげに呻く。
凪に揺さぶられ続けながら、燃え上がる終盤に潔は凪の腰に両足を回して引き寄せ、結合をより深くした。
そのとき、凪が暴発して、オーガズムを達成する。
直腸の奥深くで、ぶちまけられる、熱く夥しい飛沫。
それを感じ取った潔もまた、絶頂を極める。
「なぎ、凪は俺のこと、好きなの?」
「うん、すき」
ちゅ、ちゅ、と凪が潔の額に、頬に、顎に、くちづけを落とした。
この優しい、幸せな時間が、ずっと続けばいいのに。
しかし、ここはブルーロック。
飢えたケダモノの吹きだまり。
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(*´ノi`)・:∴・:∴・:∴・:∴やべぇ