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翠桃
本編伏せ字×
地雷さん🔙or自衛
キャラ崩壊大
ご本人様関係ありません
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あの日から、数日が経った。
俺とすちは、ほとんど話していない。
同じ学校にいるのに。
昔なら、目が合えば笑っていた。
帰り道だって、当たり前みたいに一緒だった。
でも今は――。
俺のほうが、すちを避けていた。
怖かった。
すちが何を考えているのか。
また、俺の知らないところで何かをするんじゃないか。
そんなことばかり考えてしまう。
それでも。
俺は、すちとの思い出まで全部嫌いになったわけじゃなかった。
桃「……すち」
久しぶりに、俺から名前を呼んだ。
翠「……なに?」
すちが振り返る。
少し驚いた顔をしていた。
桃「話したい」
翠「……俺と?」
桃「うん」
翠「……いいよ」
俺たちは、昔よく一緒にいた場所へ向かった。
会話はなかった。
ただ、隣を歩く。
昔と同じ道なのに。
今は、全然違って見えた。
桃「……俺、すちのこと怖いって思った」
翠「……うん」
桃「正直、今も少し怖い」
翠「……そっか」
すちは何も言い返さなかった。
桃「でも」
一度、息を吸う。
桃「俺、すちとの全部をなくしたいわけじゃない」
翠「……え?」
桃「昔から一緒だったことも」
桃「一緒に笑ったことも」
桃「全部、嘘だったことにはしたくない」
38
夏海
57
#翠桃
るこら。
192
すちは黙って俺を見ていた。
翠「……俺は、らんを苦しめたよ」
桃「うん」
翠「友達のことも……」
桃「うん」
翠「怖がらせた」
桃「……うん」
すちの声が少し震えた。
翠「それでも……俺と一緒にいたいって思ってくれるの?」
桃「……今すぐ前みたいには無理だよ」
翠「……」
桃「でも、変わろうとしてくれるなら」
桃「俺も、もう一回だけ向き合いたい」
長い沈黙。
やがて、すちは小さく頷いた。
翠「……分かった」
桃「ほんとに?」
翠「うん」
翠「もう、らんの周りから誰かを遠ざけたりしない」
翠「らんが誰と話してても、どこにいても……ちゃんと信じる」
桃「……約束?」
翠「約束」
その言葉を聞いて。
少しだけ、胸が軽くなった。
桃「じゃあ……帰ろっか」
翠「うん」
歩き出す。
昔と同じ帰り道。
だけど。
もう、昔と同じ関係ではない。
それでも。
桃「……すち」
翠「ん?」
桃「これからも、友達でいてくれる?」
すちは少しだけ目を見開いた。
そして。
翠「……もちろん」
そう笑った。
その笑顔を見て。
俺も、少しだけ笑った。
――これから先。
すちが本当に変われるのかは分からない。
俺たちが昔みたいに戻れるのかも分からない。
それでも。
俺は逃げることだけを選ばなかった。
怖かったからこそ。
ちゃんと向き合うことを選んだ。
桃「……また明日な」
翠「うん。また明日」
今度こそ。
その言葉が、普通の「また明日」でありますように。
END
コメント
4件
**はる。** うわあ、これ…すごく切なかったし、あったかかった。 桃が「怖い」って認めた上で、それでもすちと向き合おうとする強さが沁みた。「全部をなくしたいわけじゃない」って言葉、重みが違うよ。 最後の“また明日”が、ただの普通の“また明日”でありますように——その祈りみたいな願いが胸に残った。お互い変わろうとしてるのが尊すぎる。