「リヨウ、おるか?」
ルドに片手を握られたまま、左手でノックをすれば、中からは開いてるよぉ〜とどこか間伸びした声が聞こえてくる。
「じゃあ、入るで」
部屋のど真ん中で胡座をかいてリヨウは座っていた。
「どうしたの?」
「今日って任務入ってなかったよねぇ?」
「あー…ルドが」
後ろで大人しく眉を下げているルドをリヨウの前に出す。ルドを見たリヨウは新しいおもちゃを得たような顔で笑った。
「ルドぉ〜!!可愛いね」
「ちっちゃくなってるし、まつ毛長いね、もしかして女の子になってるの??」
「わぁ!髪もヤバだね!ロング似合ってるよ」
「うっ、あ…あ、りがとう?」
急な事に反応が追いつかず慌てながら、お礼を言うルド。その顔は赤く染まっている。
「ってか、今ザンカの服借りてるんだぁ…」
「ふーん…そっかそっかぁ〜」
「…なんじゃその顔」
ニヤニヤと形容するしかない顔でリヨウはザンカを見つめてくる。
「別に〜、ほらほら早くザンカは出てって」
「はっ?!な、なんでじゃ!!」
グイグイと背中を押されてザンカのは廊下に押し出された、再度開けようとしても既に鍵が掛かっているようで扉は開かない。
中に置いてきちょった、ルドが心配になる… え?…ルドを心配?いや、んな訳ないじゃろ…何を思っとんのじゃ。
あれじゃ、急にルドが女子になっちょたから混乱しとるだけじゃ、別に深い意味なんて無いわ。おん、ある訳ない。
なんなら今ルドを置いてって部屋に戻ることもできる、そうじゃ。別に…何でもない。いや、まぁ何も用事が無いし暇だからここに居るだけじゃ。
誰も聞いていないのに1人で頭を抱えて蹲り出したザンカ。
「ルド、それじゃ動きずらいし」
「服貸してあげるよ」
リヨウからの突然の提案にルドは耳を疑った。え?服を貸す??
「上着はそのままでも良いけど、ホットパンツは貸すよ」
「履かなきゃ心配でしょ」
手渡されたホットパンツにおずおずと手を伸ばし照れながらもルドは服を借りた。
「は、けた」
恥ずかしいからと、見ないで欲しいと頼まれたリヨウはルドに背を向けて待っていた。
待ち遠しく感じていた数秒後にルドから出来たと宣言された、意気揚々と振り向いたリヨウの目に映ったは普段のルドからは考えられない程の格好だった。
ショートパンツから伸びた細い脚は白くリヨウの黒いズボンと相まって魅力的に見える。ザンカの半纏を肩から掛けている。
リヨウは再度思う。
「ルドって美少女じゃん!!」
コメント
6件

そうルドくんって美少女、美少年なんだよね!!!!
最高~!!
あぐわっっ(見た瞬間に出た変な叫び) 想像しただけで目が焼かれるぅ脳が溶けたぁ ああああああ…あ…...(lll-ω-)チーン