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慎也「ねぇ!」
ひより「……」
慎也「ねぇってば!」
ひより「…なによ」
慎也「ひよりさぁ、俺の話聞いてた?」
ひより「………聞いてたわよ」
慎也「嘘つけ!」
慎也は少し拗ねたような顔をして私に言う。
慎也「ひより、俺が真面目な話してたのにさぁ、ボーっとして…」
ひより「真面目な話?ごめん、もう一回お願い」
慎也は少しドキッとしたような顔をして焦ったように私に言ってくる。
慎也「やっぱり何でもないよ。忘れて」
ひより「何それ、気になるじゃない」
慎也「ひよりだって話してないじゃん」
ああ、さっきの話か。
あれはただ慎也はこの状況に何も感じないの?って…特に深くもない質問だし、別に良いでしょ。
ひより「別に、聞かなくても良いことだし」
慎也「じゃあ俺も話さない!」
ひより「別に良いわよ」
ひより「私、教室戻るね」
慎也「えっ?もう行くの?早くない?」
ひより「早くないわよ。もうお昼休憩も終わるし、あんたも早く戻りなさいよ」
慎也「…分かったよ」
そう言って慎也は足早に屋上を出ていった。返事…適当すぎただろうか。
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