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迅視点


資料室になら名前くらいあると思うんだけど、、、。

「、あった」

あぁ、なるほど。

あの子が知られたくない理由ってこれか。

【零条 値無 16歳 トリオン:42】

誰だよ。こんな悪趣味な名前つけたの。

あ、これあったときに聞いたやつだ。

【SF:特殊視覚 感情→体の色、人格→オーラ、あと一つは不明。強い感情は気配でわかる。】

あと一つはなんだっけ。

聞いた時確かノイズが入った感じがして聞き取れなかったんだよな。

流石に今聞いたら不審がられるかな。

きっとSEのこと風間さん達は知らないだろうな。だって俺もあの時いなかったら知らなかったもん。

ま、漢字を知ったからといって対応を変えるなんてことはしないけどね。

「さぁてと、散歩でもしますか」

でも、やっぱりどうしてもあの時言われた言葉が頭にへばりづいて離れない。

“、あな、たに、ふしつ、っよう、な犠牲を、背負、わそうと、して、しまった、こと、かな?わ、たしにも、わからないや”

ねぇ、君は何を知っているの?



値無視点


はじめまして零条値無、16歳です。

突然だが私には前世と前前世の記憶があってですね、、、ってそこ!

「頭イカれてんの?」「病院行く?」とか思わないでください!

とりあえず話しますね。

所謂転生というものでして。

あと転生特典なのか知らないがSEがあるんですよね。

まず感情は天羽くんみたいな感じに体に胸のところから円状についている色で判別可能。

次は人格でその人がどんな人なのかオーラの形や色で判別可能。

最後は髴願ヲと言って髴を蜊企?乗?縺ォ隕九∴縺ヲ隧ア縺ことが可能、、、あれ?文字化けしちゃった。

多分禁止ワードだったんだな。

てことで最後は解除されるまでお預けですね。

さて話を戻して私が前世と前前世の記憶を思い出した時の話をしましょう。

あとめんどくさいんで敬語外すね。

確かあれは四年半前、私が12の時だった。


私の両親は優しい人だった。養子の私の能力のことを信じて一緒に悪い奴らから隠してくれた。

そんなある日第一次大規模侵攻が起きた。

『なになになに、なんなのあれ!』

「逃げるぞ!」

「値無!早く!」

『いや歩幅を考えて無理でしょ、あんなの!』

「とりあえずシェルターに避難しましょ!」

「あっちだ!」

『あ、ちょ待って!そっちには、、、』

そっちには、あの白い奴が、、、!

グチャッ

、、、間に合わなかった。

彼らより後ろにいた私には見えていたのに。

両親が、白い巨体に踏み潰された。

私の、目の前で。

私はオーラも色も消えて蜊企?乗?の両親が隕悶∴縺からきっとこれは髴願ヲで能力の一つかな?なんて現実逃避するしかなかった。

その時、私の頭の中に2人の記憶が流れてきた。

前前世ではアニメ(特にワートリ)好きな普通の会社員として。

前世では呪術廻戦の五条家の落ちこぼれとして。

あぁ、なんで今なんだろう。

もう少し前に思い出せたなら旅行に行けたのに。

生まれた時から思い出せたならここに住まなかったのに。

今更、後悔しても遅いのに。

バームスターとかモールモッドとかが近づいてくるけど私には成す術もない。

それどころか、このまま殺されたら、両親の元へ逝けるかななんて考えていた。

私の心はもう、壊れかけてたんだ。

そう思ってた矢先、目の前のトリオン兵達がどんどん真っ二つになってった。

「大丈夫か、お嬢ちゃん」

声を聞いただけでわかる。

この世界でこの声の持ち主はもうあの人以外にいない。

「俺は実力派エリート迅悠一。この先は俺らに任せて」

あぁ、やっぱり、迅さんだ。

やばい、顔上げられない。

見たら拝んだり昇天したりする自信しかない。なんでって?

だって私の最推しは迅さんなんだもん!

「大丈夫?お嬢さん」

まってまってまって、最推しに話しかけれられたんだけど。

『、あ、っ、、は、い』

吃りながらも返事を返せた私偉い!

最推し+コミュ障だよ!?すごくない!?顔上げられないけど!

「、、、ごめんちょっと失礼するね」

ヒョイ

そんな効果音がぴったしなほど軽々と抱えられた。トリオン体だもんね。(現実逃避)

よし現実を見よう。そのためには反射で閉じた目を開けなければ。

、、、え?

まっ、アッお客様!最推しからの供給過多はオタクにとっては死因になりかねないんです!おやめください!お客様!

御尊顔が近すぎて昇天しそうなんですけど!?

『ちょ、、あ、歩け、っ、から、、』

「無理しないで、君顔色悪すぎ。さっきも動けなかったみたいだしこのまま避難所に俺が送ってくよ」

あ、心配してる色だ。

というかあれは動けなかったんじゃなくて動かなかっただけでっ!

ってあれ?

もしあのまま私が動かなかったら?

もしあのまま私が殺されてたら?

もしあのまま、迅さんの前で私が死んだら?

きっと、きっと迅さんの呪いになるだろう。

ま、呪いがあるかはわからないけど多少重石にはなると思うし。

あれほど前前世で楽になってほしいって、抱え込まないでほしいって願ってたのに。

今私は彼を更に苦しめようとしてたってこと?

あぁ、私はなんて最低なことをしようとしてたのだろう。

これだから、自分が嫌いなんだ。

『ごめんなさい』ボソッ

きっと彼には聞こえるだろうな。

「、、、それってさ、なんの謝罪?」

ほらね。彼は人の闇に鋭いから。

『、あな、、たに、ふしつ、っよう、な、、犠牲、を、背負、わそうと、して、しまった、、こと、かな?わ、たしにも、わからないや』

ごめんね、きっとこれも貴方にとって呪いになってしまうかもしれない。

でも、謝りたかったんだ。私のわががまに付き合わせちゃってごめんね。

「っ、それはどう言う、、、」

あ、ごめん。寝るわ。色々あって疲れちゃった。気力がもたなかったわ。

慌てる迅さんの姿が朧げに見えたが糸が切れたように私の意識は完全に途切れた。


目が覚めたら見知らぬ白い天井があった。

いやマジでここどこ?とりま起きて情報収集。

テレビで「界境防衛機関、ボーダーと名乗る組織がネイバーと呼ばれる〜〜〜」とか「三門市の被害は絶大ですが、市民の半数以上は無事であり、きっと彼らが来てくれなかったら更に被害が大きくなってたでしょう〜〜〜」とか言ってるし、きっと終わったんだろうな。

「あ、起きた?覚えてる?俺、迅悠一」

『ピャッ』

「ふっwwなにその鳴き声」

迅さんが急に覗き込んでくるからですよっ!

『あ、えと、零条、値無、、です。ど、どう、して、こ、こに?』

「君が気を失っちゃってね、一応病院に連れて来たんだ」

『ご、ごめ、っ、なさい。め、わく、、かけて、しまって、、、』

「いやいや謝るべきはこっちだよ。ごめんね、君の両親のこと。俺がもっと早く着いてれば、、、」

あ、ちょっと待ってその色って後悔と罪悪感だよね?やめてこっちが悲しくなる。

『?迅さんが謝る理由はないと思いますけど?私だって白い奴が見えてたのに止められなかったですし、両親の命は救えずとも多くの市民を守ってくれたじゃないですか』( ‘-’ )

というかそもそもあの時記憶を取り戻した私が悪いと思うけど。

つか今の私めっちゃ真顔で饒舌だったんだけど。ウケる。

あ、迅さんが目を見開いてパチパチ瞬きをしながら固まっちゃった。

「君は、優しいんだね」

だからなんでそんな泣きそうな複雑そうな顔で笑うのさ。

というか後悔が薄まった代わりに罪悪感が濃くなって来てるし。

きっとこれは慰めた方がいいのだろう。

が、生憎私は見た目も中身も可愛いどっかの夢主ちゃんじゃないからさ。

なんて言葉をかければいいか思いつかんのよ。

で、考えた結果、私の本心をぶちまけてやろうじゃあないか‼︎と思ったわけですよ。

正直言って私は誰かを慰めた回数は少ないし、慰め上手では無いと思う。

だからもし私が迅さんの立場で言われたら嬉しい言葉を抜粋して言おう。

まずは抱きしめる。左胸に耳をつけさせる形だといい。

ギュ

次は生きてることを実感させて褒める。優しく子供に言い聞かせるようにね。

『私は生きてます。紛れもなく生きてます。心臓が今も動いてるでしょう?迅さんが助けてくれたんです。きっと迅さんはボーダーですよね。今まで極秘に動いてきたならメンバーは少ないはず。それなのに市民の半数以上も守ってくれたんですよ。普通に凄いことです。人間で万能じゃないので救える命はそう多くないんです。手のひらから溢れてしまった命はもう戻せません。覚えているのはいいことだと思いますが引きずるのは違うと思うんですけどね。私のところに来る前にも白いやつを倒して市民を救ってたんでしょう?本当はないと嬉しいんですけど何か大きなことをすればそれなりのリスクや犠牲が生じてしまいます。でも迅さん達は頑張って犠牲を減らしたんです。だからそんな一人で抱え込まなくていいんですよ』ポンポン(背中)

「、、、」ギュー

服が湿ったような気がしたけど触れない方がいいよね、多分。

それに安心してる色してるから置いといた方がいいと思うし。

こんな機会さらさらないと思うし、ちょっとくらい頭撫でてもいいよね。

ナデナデ

うわっ、凄いさらさら!お御髪触っちゃったけど刺されないかな。やっぱやめとこ。

「、、、もうちょっと、あと少しだけでいいから、撫でて」

最推しが涙声+弱々しい声でお願いして来たら私が断れると思います???

答えはノーに決まってるでしょ‼︎

ナデナデナデナデ

「、、、スゥースゥー」

、、、寝ちゃった。

というかやばい。

私の中の母性とオタク心、さっきまで喧嘩してたくせに今めっちゃ意気投合してるんだけど。

推しの辛そうな笑顔がかわいそうな母性とおいしいオタク心が休ませよう!になってるんだけど。

とりあえず涙拭いておこう。

「おい、迅。あの子起きた、か、、、」

あらー、若い林籐支部長じゃあないですか。今は支部長じゃないと思うけど。

『しぃー。迅さん、の、し、りあい、で、すか、、?』(小声)

「あぁ、林籐だ。すまんな。うちの迅が迷惑をかけて。あと無理に喋ろうとしなくていいぞ」(小声)

私のこと心配してくれてる林籐支部長優しすぎぃ!

『いえ、だ、じょぶ、です。あと零条、値無、です』(小声)

「とりま雑談でもしてようぜ、暇だろ?」(小声)

コク


「んぅ、」パチッ

「お、起きたか?起きたならそろそろ退いてやってくれ」

「ん、?わかった」(寝ぼけてる)

目が腫れてないようでよかった。というか迅さんの寝ぼけてるところめっちゃレアなんですけどー!

『おはようございます』

「、、、あ、ごめん!」(目が覚めた)

『いえ、大丈夫ですよ』

「お前が起きるまでずっとこのままだったんだからな」

「ほんと、ごめん!」

『林籐さん!大丈夫ですって!迅さんを揶揄わないであげてください』

「わりぃ、わりぃ」

「それとちなちゃんちゃんと喋れるようになったんだ」

『林籐さんとたくさんお話ししましたからね』

「さて、迅が起きたことだし本題に入るか」

『本題?』

まぁ確かに。

じゃなきゃ態々ここまで出向かないよね、普通。

「嬢ちゃんにボーダーに入って欲しいんだ」

『、、、それは、なぜ?』

もしかしてトリオン検査されたのかも。SEあるってことはトリオン多いだろうし。

「理由はいくつかあってな。一つ目が俺達が戦うために使ってるトリオンっつうものがあるんだが測ってみたらまぁびっくり。嬢ちゃんはそれが多くてな。このまま野放しにしていたらネイバーに狙われるだろうし、今のうちに戦う術は持っといた方がいいと思ってな。二つ目は信じ難いかもだが、迅は未来が視えるんだ。それで君がボーダーに入ってくれると未来がいい方向へ向くらしいんだ。三つ目はSE(サイドエフェクト)。意味は副作用。それが嬢ちゃんにはあってな。詳しくはわからないが特殊な能力があるようだ。自覚はあるか?」

『特殊な能力、、、。あ、そういえば人の感情や性格が見えます。親に言われて気づいたんですけど。あと、多分髴願ヲとか、、、』

「ごめん最後なんて言ったの?」

『、、、気にしないでください、ただの独り言ですから』ニコッ

おっと危ない。禁止ワードに気づかれたらめんどくさいからなぁ。

色は疑問に興味ねぇ。

『えっと、それでこれってそのサイドエフェクト?なんですか?』

「多分そうだな。それでボーダーに入ってくれるか?」

『、、、1年後』

「え、?」

『きっと親戚が許さないと思うんですよね。1年後なら親戚の反発も減ってるだろうし心の準備ができるので、それでいいですか?』

「うん、大丈夫。1年後ね、おっけー」

「仲間にも言っておくな」

『ありがとうございます』


って感じで入ったわけ。

それと一年どころか半年でいけた。

ちなみに開始時ポイント3900ptとか言う意味わかんない数字になってた。

あれ?B級昇格条件4000ptでは?あと100ptなんだけど?最初の訓練で上がれちゃうんだけど、、、って思ってた。

上層部の皆さん職権乱用しすぎでは?


零条値無

トリオンの塊と言っても過言ではない


迅悠一

3900ptの原因①


林籐匠

3900ptの原因②


上層部の皆さん

反論はしたがすぐ諦めた

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