新学期の朝。
校舎裏のベンチで、結城はプリントを風に飛ばしてしまい、あたふたしている。
そこに通りかかった黒羽が、飛んできたプリントを片手でキャッチした。
「お前、風と勝負して負けてんじゃねぇよ」
「えっ、すごい!ありがとうございます先輩!」
結城がぱぁっと笑うと、黒羽は一瞬だけ視線をそらす。
「……ほら、さっさと拾え。放っとくと全部なくすだろ」
その日以来、結城は何かあるたびに黒羽のところへ来る。
「先輩! ノートまとめてたらページ逆にしちゃって……どうすればいいですか!」
「知らねぇよ。てかお前、天然にも限度があるだろ」
口は悪いけれど、黒羽は結局ノートを見る。
そして結城にもわかるように説明してあげる。
「こことここだけ直せばいい。自分でできるか?」
「できます! 黒羽先輩のおかげです!」
満面の笑顔に、黒羽はまた少しだけ目をそらす。
(なんなんだこいつ…)
とりま設定
黒羽(くろば)
2年生。クールで辛口。言い方がキツいせいで「ドS先輩」と噂されている。
実は面倒見がよく、困っている人を放っておけない。
• 結城(ゆうき)
1年生。明るくて天然。人懐っこい性格で、誰にでもまっすぐ頼ってしまう。
授業中に思いついてしまった…なんか最近幼なじみが学園物語の小説書き始めてさ、よくその話で盛り上がるんだよね〜。それにネタの出し合いとかしてる(*ˊᗜˋ)……この続きっている?
コメント
11件

ぜひ!!欲しい!!
!?!?さいっこう! 黒羽くんがときめきはじめてる〜結城くんの天然もかわいい〜 続き見たい!