主要登場人物一覧
大石慶敬(23)…4代目主人公 国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
豊島敦也(23)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
新屋智輝(23)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
甲賀彪馬(24)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
大野義也(30)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
日野悠矢(32)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
村島陽斗(28)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 操縦士
勝村有人(35)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 操縦士
海野崇(40)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班副班長
浦渼祐輝(59)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班班長
北海遼(38)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊長
河内慶六(49)…国家保安庁特殊空衛団長
睦月陸(46)…国家保安庁特殊空衛団管理官
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中道の死から数日後
矢田が新たに再度、長官の座につくことになった。
それを受けこれまで長官補佐としてか特別枠で採用されていた達司は、解雇となった。
そんなある日
いつものように訓練を特別作戦攻撃部隊のもとにある緊急命令が届いた。
緊急命令を受けた北海は、急いで総員を引き連れ第一本部庁舎に向かった。
「お疲れ様です」
本部庁舎に着くなり特別作戦攻撃部隊員らは幹部らに敬礼した。
第一集会場に着くと北海は、その場に隊員らを待機させた。
「おい聞いたぞ。お前ら結局参加しなかったんだろ?矢田派討伐作戦」
豊島が聞くと甲賀がすぐに反応した。
「止められたんだよ。海野に」
「にしても達司って奴すごかったらしいぜ。討伐作戦の時に一人で数十人を倒したって、それも被弾しながら。えぐいよなー」
新屋が言うと日野は笑みを浮かべた。
「何憧れてんの?そいつに笑笑。あいつ、今は無職だろ?まー国保に戻ることはできねーだろ。何が理由であれ人殺したからなー」
「てかよ、お前ら彼女いるってまじなのか?」
村島が聞くと大石は、豊島に目を合わせた。
「いや、俺はいねーよ。こいつはいるみたいだけど」
「は?じゃあ何で外部住居申請通ってんの?」
新屋が聞いた。
「一人暮らしの申請だしたら軽く承諾されたぜ笑笑」
大石らが騒いでいると、スーツを着た男達が集会場にやってきた。
「は?何であいつがいるんだ?」
「中道が死んであいつの派閥が再び優勢になったんだよ。」
「まじかよー。」
「このまま行けば開戦なんて…」
ざわつき始めた集会場が一人の男の言葉で静まった。
「静かにしろ。ざわつくな。これより緊急集会を開く。いや、その前に俺についてこれない奴はその場で挙手しろ」
矢田の言葉に一人の男が手を上げた。
「他国からの侵略を防ぐために戦争。聞こえはいいが。俺は反対だ。戦争ってのはな、無実の人間をも殺す最狂最悪の悪事なんだよ。」
「ほぉー笑面白いな。中道が死んでも達司がここを出ていってもまだ終わんねーぜ。絶対に戦争なんてさせねーからな」
そう言うと海野は、北海に目をやった。
「特別作戦攻撃部隊は、以下同文、同じ考えで貫いて行きます」
そう言うと北海は矢田に軽く敬礼し後ろを振り返った。
そしてその場にいた隊員らに向かって右手を大きく頭上で振り続けた。
「解散だ。総員は第二庁舎に戻れ」
海野が怒鳴ると隊員らはそのまま集会場を後にした。
その日の夜
矢田は矢田派幹部らを会議室に集め緊急会議を行なっていた。
「先ほど、河内から宣誓が届きました。反戦派を空衛団が全面的に支援すると。」
「何だと?大隊(独立した一つの部隊。三桁の規模を超える部隊に対して使う言葉)とまともに戦える戦力など無いぞ。」
「どうするんだ?このままいくと、それこそ国内紛争に」
「落ち着かんか。」
ざわつき始めた会議室に矢田の言葉が覆い被さった。
「これは転機に変えれる絶好のチャンスじゃないか?笑笑。」
そう言うと矢田はニヤリと笑った。
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