冷酷伯爵が私を愛する理由

「どうしてですか！？」
「どうしてと言われましても……夫婦なら当然かと」

こうなっているのは私だけではなく、アッシュも戸惑っているに違いないと横を見る。

私の予想とは違ってアッシュはじっと私を見つめていた。まるで選択権はこちらにあるかのように私の言葉を待っている。

「……ッ、き、着替えてきます！！」

居た堪れない気持ちになった私は、逃げるようにその場を去った。

返事をうやむやにして逃げたせいだろうか。それとも私の逃げゼリフをイエスという意味に受け取ったのか、真実は分からないけど、夕食を食べ、お風呂を済ませると、寝室に集まったメイド達は楽しそうに私のことを着飾り始めた。

「あの、これは……やっぱりそういうことよね……ッ？」
「エレノア様の魅力を最大限に引き立て＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

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