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お母さん圧かけないで!! ゆーまくんの体がそろそろ限界ってやばいじゃんヾ(=д= ;)
すぅ~~、 うち何か、全教科あわせて、そんな点数とったことないって。こんな彼氏欲しいって!!
優真)お邪魔します…
明人)おかえり〜って、ゆーま?
義盟)外におったから連れてきた
晴太)うわ〜未成年ナンパしてる…
義盟)してへんわw
優真)www
リビングに連れられると食卓には夕御飯が並べられていた
最初は驚いていたものの誰も僕を問い詰めること無く迎えてくれた
明人)もう食べよーぜ
想)お腹すいたっす…
詩)じゃあ食べるか
食べ始めると一気に騒がしくなる
騒がしさの中、僕はこむさんに囁いた
優真)こむさん…
義盟)ん、どうした?
優真)ありがとうございます
義盟)別にええよ(ニコッ
いつもより長く大好きな人と一緒に過ごせることがただ嬉しかった
嫌なことも全部忘れてただその時間を楽しんだ
麗)それにしても今日は疲れたね〜…
明人)勉強しかしてないからな
拓人)ほぼほぼ休憩なしだったし…
晴太)まあ、このおかげで次のテストは赤点回避確定〜
詩)確定するのはまだ早いぞ
想)www
優真)まあ頑張ってましたし…いつもより良い点取れるんじゃないですか?
義盟)やったら嬉しいけどな〜
いつの間にか時間は過ぎて9時前ぐらいになっていた
今日初めて門限を無視して外に出てきた
帰ったときお母さんに何を言われるかがすごく怖かった
詩)じゃあそろそろお開きにするか
明人)そうだな
麗)僕は親に心配されちゃうんで先帰りますね
想)じゃあ僕が送るっすよ
拓人)確かにこんな時間に1人は危ないもんな
晴太)ちゃんときゅーのこと送ったれよ
想)了解っす!
麗)じゃあお先に失礼しまーす
義盟)また明日な
2人が少し早めに家を出ていく
残った6人で片付けをして全員が帰る準備をする
拓人)じゃあ俺もこれで
晴太)じゃあな〜
詩)また明日〜
優真)お邪魔しました
明人)おう、また来いよな!
義盟)じゃ、お休み〜
外はすっかり夜になっていた
静けさの中、先輩たちに別れを告げて自分の家に向かった
優真)…楽しかったな
優真)お母さん絶対怒ってるよな…
殴られないかな…?
小さく独り言を呟いていると後ろから走ってくる足音が聞こえた
振り返るとこむさんがいた
優真)こむさん…どうしてここに?
義盟)聞き忘れてることあったから聞きに来た
優真)聞きたいこと?
義盟)優真くん家に帰れるん?
優真)……馬鹿にしてます?
義盟)馬鹿にしてへんよw
優真)じゃあどうして…
義盟)だって今優真くん家出中じゃなかった?
優真)あ…
そうだった
親から家を追い出されていたんだった
それでこむさんに公園で会って…
自分から家を飛び出してきたって嘘ついたんだ
義盟)家帰っても気まずくならんのかなって
優真)…
優真)…こむさんは
義盟)?
優真)本当に優しいですよね
優真)けど…大丈夫ですよ
義盟)ほんまに?
優真)家出の原因大したことじゃないですしw
義盟)ならいいんやけど…
優真)…もう僕帰りますね
優真)門限過ぎちゃってるし、心配されちゃうので…
義盟)そっか、じゃあまた明日やな
優真)わざわざありがとうございます
義盟)何かあったらすぐ教えてな
優真)分かりました
こむさんが手を振ってくれてるのにも関わらず、振り返らずにただ自分の家に向かって走り続けた
本当はこむさんの厚意に甘えたかったのに
助けて欲しいって言いたかったのに
逃げてしまった
何となく気づいてる気がしていて…
勘づかれるのが怖くて…
心配かけるのが嫌で…
嘘がバレる気がして…
優しさで涙がこぼれそうで…
ひたすら走って自分の家に着いた
初めて門限を破ったから何を言われるのかがとても…怖かった
優真)ガチャ
母)あら、優真
母)今まで何をしてたの
優真)…勉強会
母)本当に?
優真)本当です…
母)どこで?
優真)先輩の家で
母)先輩の…?
優真)はい
母)勉強会してたってことは次の期末テスト、全部100点とれるのよね?
優真)それは…
母)とれるよね?
優真)…はい
母)いい返事ね
母)早くお風呂入って勉強してきなさい
優真)…分かりました
期末テストはもう明後日だ
100点とらないと…
また傷が増える
そして、あっという間に期末テスト当日になる
優真)…行ってきます
母)分かってるわよね?
優真)テストは100点をとる
母)ちゃんと分かってるわね
毎朝の中身の無い会話を終えて家を出る
そろそろ自分の体の限界が来てる気がしていた
だから、殴られないように…
100点をとらないと…
明人)おはよ〜
詩)もうみんな揃ってるのか
麗)今日の期末テスト嫌だよ〜
晴太)まあ俺らめっちゃ勉強したし?
拓人)これで赤点だったら笑える
義盟)揃ってるしもう学校行こうや
想)そうっすね
珍しくみんなで勉強の話をしながら学校に向かう
僕も数学の公式を頭で唱えながら向かう
学校に着き、教室へ向かうため全員と別れる
周りの生徒が教科書片手に歩く姿が見える
教室に入りすぐに参考書を取り出して勉強をする
1時間目のテストが始まりその後も時は流れる
あっという間にテストは終わっていた
見直しも何度もしたし多分大丈夫なはず…
自己暗示を自分にかけて心を落ち着かせる
休日があけるとテスト返却が行われた
いつも感じる恐怖を今日も感じながら先生から返されるテストを受け取る
震えた手で席に戻り自分の点数を確認する
結果を見て思わず震えた
いつもなら100点を取れていた英語が98点だった
数学も100点をとることは出来なかった
驚いているとクラスの陽キャの奴が話しかけてきた
陽キャ)月城、お前何点だった?
優真)5教科で496点…
陽キャ)マジかよwwスゲーw
優真)そんなことない…
優真)全部100点じゃないと意味が無いんだ…
陽キャ)…へー
冷たく見放したような感じで話すとそいつは他の友達に話しかけに行った
全然凄くもないのに、意味が無いのに
褒められるのが正直辛く感じた