テラーノベル
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阿部は甘い吐息を漏らしながら、頬を上気させ、ベッドの端に腰掛けた岩本の熱い塊を懸命にしゃぶっていた。
「んんっ、ふ…、は…」
びくんと身体を震わせ、彼は岩本から唇を離す。床に座り込んだ阿部の陰茎を、岩本は足で弄んでいた。足の裏でさするにとどまらず、踏みつけるようにしたり、器用に指を使ったりしてくる。
「口、休んでるよ」
岩本が冷たく言って、手にしたネクタイの端をぐいと引っ張った。首輪のように巻かれたそれにより、阿部は顔を引き寄せられる。
「ん…っ、ごめ…」
与えられる快感に耐えながら、先端を咥える。歯を立てないように気をつけながら、亀頭を愛撫し、根元まで咥え込んだ。
雑に扱われているのに興奮がおさまらない阿部の下腹部は疼き、下着の中で既に完全に勃起していた。
昼間の目黒と阿部の一件が、岩本の心を乱していた。阿部が自分だけを愛していることも、言葉では理解しているはずだった。それでも、一瞬でも自分以外の男に意識を向けたという事実が、岩本の独占欲を歪んだ形で刺激していた。服従させ、痛みと快楽で自分以外の存在を頭から完全に追い出させなければ、この苛立ちは収まらない。
「っん、ふ…ぅ」
口淫を続けながら、阿部が眉根を寄せて声を漏らした。
足の裏にじわりと湿り気を感じる。足だけで絶頂に達した阿部の淫らさに、岩本の加虐欲はさらに首をもたげる。
「勝手にイくなよ」
強めに踏みつけてぶっきらぼうに言い捨てると、阿部は潤んだ瞳で上目遣いに見つめてきた。その健気で情けない瞳を見るたび、阿部を完全に自分の色で染め上げたいという欲望が、生温かい口内で、岩本の昂りはさらに熱を増した。
「どっちがいい?顔?口?」
「っ…は、口、口に出してっ」
目の前で反り返るものを見つめ、熱っぽくねだる阿部。再び深く咥え込まれ、舌と軽く当たった歯の感触に、岩本は一瞬身を震わせた。次の瞬間、阿部の口内に熱い体液が大量に吐き出される。
溢れ出た液体が顎を伝って滴り落ち、阿部は苦しそうに喉を鳴らしてそれを飲み干した。指で拭い、舌で舐めとるその姿を、岩本は熱の冷めやらぬ瞳で見下ろしながらも、胸の奥で痛いほどの愛おしさを覚える。嫉妬に狂う自分を受け入れ、惨めな姿を晒してまで尽くしてくるこの男を、二度と手放したくないと強く思った。
そっと髪を撫でる。
阿部は膝の間に座り込んだまま、岩本を見上げた。その表情はどこか物欲しげで、再び欲を煽られる。
岩本はネクタイを引いて阿部を立たせ、そのままベッドにうつ伏せに組み敷いた。
首の後ろを掴んでシーツに押しつけつつ、腰を引き上げ阿部の下着を引き下ろす。散々足で嬲られパンパンに勃起して、先端から蜜を滲ませた陰茎が露わになった。
「お前さあ」
岩本は低く呟いた。そっと小ぶりな阿部の尻に手をかける。
「気持ち良くなってんじゃねーよッ」
パン!と乾いた音がして、阿部の白い尻が赤く弾けた。
「ひぁっ…!?」
突然の痛みに阿部が声を上げ、身体を跳ねさせる。もう一度音がして、さっきとは反対側の尻肉が、じん…と痛んだ。
「ひ、かる…痛い…」
「痛い?痛いくせに、ここ、もっと硬くなってるけど」
冷たく言い放ちながらも、岩本は阿部の反応一つひとつに優越感を抱いていた。痛みに身体を跳ねさせながら、自分から逃げようとしない阿部。赤く火照った臀部を揉みしだき、濡れそぼった秘所へ何の躊躇もなく指を滑り込ませる。
「っあ、ぐ…っ、んあっ…!」
阿部は急な拡張に、背を反らせシーツを固く握りしめた。雑で強引な指使いの中にも、岩本が抱く狂おしいほどの執着を感じ取っているのか、阿部の顔は痛みすら甘い快楽に変換されていく恍惚に満ちていた。その表情が、岩本の独占欲を一層満たしていく。
「目黒に見せつけてやりたいよ。阿部がこんな情けない顔して、俺に足蹴にされて喜んでるってさ」
「ちがっ……だから、俺、は……ひかる、だけ……っ、んんっ!」
指の数を増やされ、奥の敏感な部分を強く突かれると、阿部は声にならない歓声をあげて腰を浮かせた。
「へえ、俺だけ?」
阿部の弁明を嘲笑うかのように、岩本は指を奥へ奥へと突き入れる。
嫉妬に狂いながら、岩本自身も阿部なしでは保てない自分の脆弱さに気づいていた。だからこそ、この手で完全に壊し、自分なしでは生きていけない体に仕込みたかった。
「あ、は…っ、ダメ、そこっ、ダメぇ…っ」
狭い奥を容赦なく掻き回され、最も敏感な部分を抉られ、阿部はビクビクと身体を痙攣させ、甘い吐息を漏らした。
「ダメじゃないだろ。喜んでんじゃん」
執拗に一点をいたぶりつつ、岩本は囁く。
「本当は?どうなの?」
「ひぅっ……! んんっ、は、ぅ、ほんと、は、好、き……っ、指でされるの、すき、あっ…もっと……っ!」
阿部はもう取り繕うことすら出来ず、快楽に屈服していた。指の動きに翻弄され、艶めかしい声で喘ぐ。
「反省してんの?」
「はっ、ぅ、はんせいっ、してるぅ…っ、ごめっ、なさ…っ」
呂律が回らない口で言う。その表情は恍惚としていて、あまりにも甘い。
「ふぁっ、は、ひかるぅ…っ、もっと、ちょうだい…っ、ん」
もっと深いところを求めるように、阿部は腰を揺らした。
「…俺のこと、好き?」
岩本が尋ねた。
「んぅ…っ、す、きっ」
半泣きになりながら阿部は返す。
「ひかるが、すき…っ、ひか、る、しかいらないっ、ひかるがいい…ッ」
甘い吐息と共に吐露する。
岩本はそんな阿部の様子に、満足そうに口元を歪める。これ以上ない支配感と愛しさが胸を満たす。指を引き抜くと、蜜液に濡れた自身の陰茎を阿部の後孔へと押し当てる。
岩本は阿部の腰を固く掴み直した。
「俺のことしか考えられなくしてやるから」
低く囁いて、息を吐く。
阿部は怯えるように、それでも逃げることなく身を震わせた。
岩本は熱く猛った塊を、彼の深いところへと押し込んだ。
「ぅあ゛…ッ!」
強い衝撃に、阿部は身体を弓なりに反らせた。喉まで届くかのような圧迫感。阿部は浅く息を吐いて、鈍い痛みを逃がそうとする。しかし、岩本が腰を大きなストロークで動かし出すと、痛みすらも快感に変わった。阿部の口から、理性を失った甘い吐息が溢れ出す。
「んっ、は…っ、あ、おっきい、の、きもちい、ひかる…っ」
「っ、締め付けすぎ…っ」
昼間の苛立ちも、自分が抱く惨めな嫉妬も、すべてを打ち消すように腰を叩きつける。自分だけのものだと刻みつけるような容赦ない突き上げに、結合部から卑猥な水音が響いた。
「ひっ、あ、奥ッ、お、く、来てるぅ…ッ」
激しい衝撃が響くたび、阿部の唇からは甘い悲鳴が漏れた。
「ひかる……っ、もう、無理……っ、また、イっ、く……っ!」
「ダメだ。俺が終わるまで勝手にイくな」
手を伸ばし、阿部の根元を締め付けた。
「ひ、ぁっ……! んんんッ!」
射精を堪えさせられ、阿部は歯を食いしばる。
足で弄ばれて一度射精した後の陰茎が、ベッドに擦れるたび、先端からじくじくと蜜を零す。
岩本が敏感な頂点を硬い先端で強く突き擦ると、阿部は背中を大きく反らせ、全身を激しく痙攣させた。
と、同時に陰茎を締め付けていた手から解放される。
「あっ……! ぁああぁっ――!!」
二度目の絶頂が阿部を襲う。
射精の余韻でキューッと締め付けられる内壁の感覚に、岩本もまた限界を迎えた。
「っ…く、阿部…っ」
阿部の名前を囁く声音は、甘い響きを帯びていた。細い腰を掴んだまま、岩本は阿部の奥深くに自身の欲をすべて吐き出した。
流れ込んでくる熱に、阿部は身体を震わせ蕩けた顔で、呆然と快楽の余韻を味わっていた。
呼吸を乱しながら岩本が阿部から離れる。まだ熱を湛えた塊が引き抜かれると、白濁液がドロリと溢れ、阿部の内股を伝い滴った。
ぐったりと伏している阿部を見下ろしながら、岩本は先ほどまでの暴虐な感情が嘘のように静まり返り、代わりに罪悪感と溢れんばかりの愛おしさが込み上げてくるのを感じた。
「…ねえ、こっち向いて」
声をかけると阿部は、気だるげに身体を反転させ仰向いた。完全に快楽に服従した顔をして、彼は淡く微笑む。
その煽情的な表情に、岩本は再び情欲が湧き上がるのを感じた。
覆い被さり唇を重ねる。
「っん…、ふぁ…んむ…ッ」
重なる唇から漏れた阿部の吐息は、すっかり甘く熱を帯びていた。一度は愛液と精液で濡れた体に、再び岩本の体温が覆いかぶさる。重みと圧迫感が、先ほど植え付けられたばかりの支配欲を思い出させ、下腹部がキュンと切なく疼いた。
「…もう、ひかる以外の身体なんて、受け付けないよ。ひかるに…そういうふうに教えられたから…」
唇を離し見つめ合うと、阿部が熱っぽく言った。
岩本の胸に愛おしさが込み上げる。
膝で強引に阿部の脚を押し開くと、熱い交わりの痕跡が残る秘所に、再び熱と硬さを取り戻した先端を擦り付けた。
阿部が切なげな目で岩本を見上げる。
「大好き」
その囁きに、岩本の理性のタガが外れた。
自分にここまで歪んだ執着を抱かせ、それを全て受け止めてくれるのは世界中で阿部しかいない。その事実が、岩本を再び狂わせる。
阿部の唇に笑みが浮かぶのを見て、岩本は躊躇うことなく、再びその熱を深く深く押し込んでいった。
「あ……ッ! んぁあ……ッ!!」
まだ熱の冷めやらない秘所を容赦なく深く貫かれ、阿部は甲高い悲鳴をあげた。二度目とは思えないほど硬く太い塊が、ぐいぐいと内壁を押し広げていく。
「はぁ…っ、ひかる、すごい、深い…ッ」
「お前もっ、何で一回出した後で、こんな締め付けてんだよ…っ」
岩本は苛立ち混じりの熱い吐息を、阿部の耳元に吹きかけながら、遠慮のないストロークを開始した。濡れそぼった粘膜同士が擦れ合う淫らな音が、静かな部屋に響き渡る。
「ひか…っ、ぅ、だいすきっ、は…っ、ん、」
阿部が背中に手を回してきた。好き、とうわ言のように言いながら、爪を立てる。
「俺にっ、もっとわからせて…ッ」
嫉妬の余韻を残した岩本の、手加減のない突き上げに、阿部の理性がボロボロと崩れ去っていく。足で弄ばれ、叩かれ、幾度も奥を抉られた身体は、もはや岩本から与えられる痛みと快楽にしか反応できなくなっていた。
「俺が、ひかるのものだって、証明して…ッ!」
身体に教え込まれたい。彼のものだと実感したい。甘い吐息を漏らしながら、阿部は強く岩本を抱きしめた。
「…感じろっ、自分が、誰のものか」
耳元で岩本が甘く囁いた。
どうしてこんなに愛おしいのだろう。これほどまでに欲しい相手は、後にも先にも阿部だけなのだろうと思った。
激しさを増した腰使いが、阿部の最も弱い部分を正確に撃ち抜く。ごり、と奥を押し潰されるたびに阿部は身体を痙攣させ、喉を枯らして鳴き叫んだ。
「あぁっ、むり…っ!あ゛っ、イくっ、イっちゃう、っん、」
絶頂の波が幾重にも押し寄せ、阿部はつま先まで強張らせて全身を大きく跳ねさせた。シーツを握りしめる手に、引きちぎらんばかりの力が入る。
すでに二度の絶頂を迎えた阿部の身体からは、もうまとまった量も出ず、ただ透明な蜜がだらだらと溢れ出てベッドを汚していった。
阿部が絶頂の痙攣に身を震わせるさなか、岩本もまた限界を迎えたように低く唸りをあげた。
「っ……亮平……!」
最奥を激しく突き潰すような最後のひと突きとともに、岩本の熱い体液が再び阿部の中へ大量に注ぎ込まれる。すでにいっぱいに満たされていた秘所から、溢れ出た熱い蜜が肌を伝って流れ落ちていった。
2人の荒い吐息だけが、静まり返った寝室に響く。
岩本は、ゆっくりと自身を阿部の中から抜く。そして彼の隣に身体を沈めた。
「……阿部?」
呆然と空を見つめる阿部に声をかける。
返事はない。
阿部は、涙と汗に濡れた顔で天井を見つめたまま、胸を激しく上下させていた。投げ出された脚はかすかに痙攣している。
岩本は、自責の念と愛おしさが入り混じった複雑な顔をして、阿部を抱き寄せた。
「………やりすぎた」
小さく呟き、阿部の髪を撫でる。阿部はまだぼんやりした目をして、ふっと笑った。
「ホントだよ…加減しろ…馬鹿」
「………ごめん」
岩本は、阿部の額にそっと唇を寄せた。嫉妬に狂って酷い扱いをしてしまったことへの申し訳なさと、それでも自分を受け入れてくれた嬉しさに胸が締め付けられる。
「明日…俺、何も出来ない…」
掠れた声で阿部が言った。既に背中から腰にかけてが鈍く痛んでいる。腰が立たなくなるのは明白だった。
「ごめん…」
本気で反省した様子の岩本が、阿部を抱きすくめる。
「明日は俺が一日面倒見るから…」
さっきまでとは打って変わってしおらしくなった岩本を見て、阿部は笑った。
「阿部は何もしなくていいよ。ずっとベッドにいればいい」
「じゃ、王様扱いしてもらうかな」
「ん。精一杯、甘やかします」
やったね、と阿部は岩本にしがみつく。
さっきまでの嫉妬と情欲が嘘のように、2人の間に穏やかな空気が流れた。
「愛してるよ。ひかる」
胸元で囁く阿部を、岩本は逃がさないように強く、優しく抱きしめ返す。
窓の外が白み始める中、二人は深く満たされたまま眠りについた。
コメント
6件
どちらも重重な💛💚ほんとに最高…🤦🏻♀️
💛の重い愛が見れて嬉しいです。 場面の描き方が大好きです。 毎回楽しみにしてます。
最高すぎる…
M_Yuzu
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