澪(あー、ほんっとにみっともない)
帰路を歩きつつそんなことを思う
てか、私が倒れたとき
騎威先輩が運んでくれたんだよね?
待ってそれ、めっちゃ恥ずかしいじゃん
いやそれよりお礼言ってない
今度言わなきゃ
???「……ん……み…ちゃ…」
あー、ジャージも洗って
明日にはちゃんと返さないと
騎威先輩に迷惑掛けっぱなしだ…
???「澪ちゃん!」
澪『ふぁいっ…!?』
真後ろからの急な大声に驚いて
私も大きな声をあげる
sha「やほ」
そこには騎威先輩がいた
sha「心配やから俺も早退して来た 」
澪『え…』
どうして騎威先輩はここまで
私のためにしてくれるのだろうか
sha「澪ちゃん体調大丈夫?
まだ本調子じゃないやろ
あ、荷物待ってあげるで」
何か、何ていうか……
物凄くカップルみたいじゃない…?
いやまぁ実際は違うんだけど
何か…………ね?
sha「外暑いなぁ
これは倒れるのも無理ないな」
騎威先輩が暑そうにワイシャツの襟を
パタパタと仰いでいる
sha「澪ちゃんちょいと余裕ある ? 」
澪『え?』
sha「一緒に出掛けようや」
澪『ぇあ……は、はいっ…』
sha「やった、じゃあ着いて来てや」
騎威先輩は先に歩き出す
私もそれに着いて行く
澪(どこ行くんだろう…?)
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