テラーノベル
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「莉奈、どうしたの?」
美咲の声が聞こえた。
でも、私はスマホから目を離せなかった。
画面に表示されている名前。
莉奈。
アイコンの写真も、私と同じ。
「……美咲。このアカウント、知ってる?」
スマホを見せると、美咲の顔色が変わった。
「え……なんで、それが……」
「知ってるの?」
美咲は何も答えなかった。
ただ、私の手をつかんで、教室から離れようとした。
「ここじゃ話せない」
「ちょっと、待ってよ!」
そのとき。
スマホに通知が届いた。
『美咲を信じちゃダメ』
送り主は、さっきのアカウント。
続けて、もう一通。
『あの子は、あなたのことを全部知ってる』
私は美咲の手を振りほどいた。
「ねぇ、美咲。何を隠してるの?」
美咲はうつむいたまま、小さくつぶやいた。
「……ごめんね」
「え?」
「私、ずっと莉奈に言えなかったことがあるの」
美咲の目には涙が浮かんでいた。
「湊くんが転校したのは、本当。でも……」
「でも?」
「昨日、私のところに連絡が来たの」
美咲はスマホを取り出した。
そこには、湊からのメッセージが残っていた。
『莉奈には、絶対に思い出させないで』
……思い出させない?
何を?
その瞬間、頭の奥で何かが引っかかった。
去年のこと。
湊と初めて話した日。
一緒に帰った日。
告白された日。
全部、覚えているはずなのに。
なぜか、告白された日の記憶だけが思い出せない。
「美咲……私、湊と何があったの?」
美咲は答えなかった。
代わりに、私のスマホを指さした。
画面には、新しいメッセージ。
『思い出したんだね』
そして、写真が一枚送られてきた。
写真の中には、去年の私が写っていた。
隣には湊。
その後ろには、美咲。
でも、写真の下に書かれていた日付を見た瞬間、私は息をのんだ。
それは、私が湊と初めて会った日よりも、一年前の日付だった。
「……どういうこと?」
指が震えた。
すると、美咲が泣きながら言った。
「莉奈。お願いだから、もう調べないで」
「なんで?」
「だって……」
美咲は私の目を見た。
「本当の莉奈は、もう——」
その瞬間、校内放送が鳴った。
『2年3組の莉奈さん。至急、職員室まで来てください』
私は固まった。
私たちは、6年生。
2年3組なんて、存在しない。
なのに。
放送は、もう一度繰り返された。
『2年3組の莉奈さん』
そして最後に、聞き覚えのある声が流れた。
『……ずっと待ってたよ、莉奈』
湊の声だった。
コメント
1件
わっ、この展開やばすぎる!!😭💦 スマホに映る“もう一人の莉奈”に湊からの「思い出させないで」っていう不可解なメッセージ…そして写真の日付が初めて会った日より一年前って、もう意味わかんないよ〜!!美咲が泣きながら「調べないで」って言うのも切なすぎるし、最後の校内放送で「2年3組」なんて存在しないクラス名が出てきて、湊の声が…!?もう続きが気になって夜しか眠れないレベルなんだけど!!次回、絶対読みますね!!😤🔥