テラーノベル
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それは異常気象と言っていいほど暑い日。
振り入れが終わって、汗を拭きながら各々解散になった後のこと。
めめがマネージャーさんに、もう少しスタジオが使えるかと聞いていた。確認してもらい、どうやら延長できたらしい。
1時間したら迎えに来て、と話しているのが聞こえた。
💚「めめ、もしかしてまだ練習する?」
🖤「うん。ちょっと今日のうちに確認しときたいとこあって」
💚「邪魔じゃなければ、俺もいい?」
🖤「もちろん」
こうして、めめとの居残り練習が始まった。
しばらくお互い黙々とイヤフォンで音楽を聴きながら、細かいニュアンスの確認を続けた。
空調のきいたスタジオだけど、それにしても動くので暑い。ピンポイントで練習したらある程度通しですぐその確認した動きに直せているか、とかやっていると運動量はなかなかのもの。
水を飲みながら隣にちらっと目をやると、めめも汗だくで速い動きを練習していた。
大きなため息と共に、めめが大の字になる。
💚「大丈夫?だいぶやってたね」
🖤「ん、でもおかげで掴めてきた。阿部ちゃんは?」
💚「俺もだいぶ納得いく感じにできてきた」
ちょうど区切りが重なったので、2人で壁に寄りかかって休憩する。
めめの首を流れる汗に妙な色気を感じてしまい、慌てて目を逸らす。何となくもたなくて水を飲み干す。
💚「水なくなっちゃった、買ってくるね。めめ水いる?」
🖤「俺まだあるから大丈夫、てかもう1本あるよ、あげる」
💚「いいの?ありがと」
水を受け取って一口飲む、めめの視線を感じる。
💚「なんかあった?」
🖤「阿部ちゃんて、綺麗だなと思って」
💚「え」
🖤「そんなに汗かいても、綺麗」
突然の褒め言葉にうまく反応できない。何なら、ついさっきめめに同じことを思って流れる汗を見ていたのに。
💚「…めめも、綺麗だと思うけど」
🖤「そう?」
心臓の音が速くてうるさい。めめはちょっと笑って、『俺、結構やばいよ』とTシャツをめくってみせた。
彫刻のように浮き出た腹筋を流れる大量の汗。熱気と雄の匂いが伝わってくるようで、無意識に喉がゴクリと動いた。
🖤「興奮する?」
ふいに発せられた言葉に引き上げられるようにして、我に返る。
完全に見惚れていた。いつの間にかめめが真横で俺を見つめている。
🖤「阿部ちゃんも、見せてくれる?」
💚「え…あの…」
耳元に唇が寄せられ、熱い吐息と共に信じられない一言を聞いた。
🖤「俺はすげぇ興奮してるよ、今」
コメント
4件
コメント投稿できてなかった!?笑 あ、めめあべ付き合ってないパターンなのね!?((もう結果知ってるけど再現コメントということで
きゃー のび太さんのえっちーーーー🫣