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【注意】

・🧡が体調不良により病み注意

・キャラ変注意

↓↓↓↓↓






















院長の方が言うには、どうやら一時的なパニック障がいを患ってしまったらしい。時間が経てば落ち着いていくが、1度死のうとした建前、誰かが見ていないと自傷行為に陥ってしまうとの事だった。

「……康二、」

彼は疲れてしまったのか、再び眠ってしまった。

『……絶対に、目を離さないでください。こちら側も、そこは徹底的に行いますので。』

「……分かりました……ありがとうございます。」



それから俺は他のメンバーにその事を連絡し、交代で付き添う事になった。

今日は、俺だった。

「……!、」

Koji「……め、……め……。」

「康二、……。」

その日の晩に、彼は再び目覚めた。その時の彼は落ち着いていて、俺の名前を少し掠れた声で呼んだ。

Koji「……、」

「駄目だって康二……まだ休んでないと、」

起きようとしたから、俺は無理やりベッドへ戻した。反抗されるかと思ったけど、特にそんな事も無く、されるがままだった。

Koji「……おれ、な……おったら、あかんねん、」

「……何、言ってんの……?」

Koji「……だって、要らんやん、俺。」

「……は?」

Koji「振り、覚えんのも遅いし、話、聞いてないし、それに……気持ち悪いやろ、こんな成人男性が、みんなに甘えまくってんの、」

「……、」

Koji「……やから、死んだ方が、」

「っ何言ってんだよッ!!!」

Koji「((ビクッ」

俺が声を荒らげると、康二の肩はびくりと大きく揺れた。

「お前……何言ってんの……マジで……」

Koji「め、め……?」

「俺らがお前を要らないっていつ言った?気持ち悪いなんていつ言った?一言も言ってねぇよそんな言葉!!!」

Koji「で、も……、」

「でもじゃねぇよ!!!言ってねぇのが事実なんだよ!!!」

Koji「っ、それで、も……俺は、嫌や、」

「……何で、分かんねぇんだよ、」

Koji「……分からんもんは、しゃーないやん、」

そう言われた時、俺に康二を救うのは無理なんだなと感じた。

だから、もう説得するのは辞めた。

「……。」

Koji「……、」

ただ、弱々しくなってしまった彼を抱きしめるだけ。

Koji「……めめ、あったかい、」

「……それで、良いよ。」

それから、康二が眠るまでの間はずっと抱きしめていた。

彼が、少しでも安心して眠れるように。



朝、いつの間にか眠っていたようだ。

「……、」

ぼぉーっとする頭を何とか働かせると、体の下で何やら動いている。

「……!、康二?」

Koji「……ん、おはよ、めめ。」

俺は康二の膝の上に突っ伏して寝ていた。俺が起きた時、康二はもう起きていて、いつもより元気はあまり無かったけど、落ち着いている様子だった。

「……調子は?」

Koji「普通かな。」

「……そっか。」

その時、扉が開く音が聞こえた。阿部ちゃんか佐久間君かその辺りが入ってきたのかと思っていたが、それは違った。

「……岩本、君……?」

Hika「俺だけ見に来た、他のメンバーにも言ってあるから、大勢でここには来ないよ。」

「……、」

Hika「元気してる?」

Koji「……まぁまぁやで、」

Hika「……。」

それだけ言って、岩本君はそこから何も言う事は無かった。

けれど、康二の元へ近寄ってきて、頭にぽんっと大きな手を乗せた。

Koji「……照兄?」

Hika「……じゃ、康二も見れたし帰るわ。」

「え、もう帰るの?」

Hika「後から佐久間達が来るだろ、大勢居ちゃ、困るだろうし。」

ちらり、と康二を見てそう言った。

多分、パニックを起こさないように岩本君なりの配慮なのだろう。

「……分かった、気を付けて。」

Hika「うん、また今度来るから。」

「……あ、岩本君……。」

Hika「……?、」

「……その、」

しょっぴーの事が聞きたい。今、大丈夫なのか心配だったのだが、ここに康二が居る以上、無闇に話せない気がした。

Hika「……俺の家で元気してるよ。食欲はあるから、大丈夫。」

「!、……ありがとう。」

Hika「じゃ、また何かあったら連絡してな。」

「うん。」



♢ side Miyadate Ryota

「……。」

そっと、眠りについた幼馴染の頬を触る。

「(昔は……よくお互いの頬っぺた触り合って遊んでたっけ。翔太の柔らかかったんだよな、これ。)」

そんな昔の事を思い出した。その時、玄関が開く音がした。

「!、」

Hika「ただいまー……っと、翔太寝てる?」

「おかえり、今寝たところ。」

Hika「体調は?」

「だいぶ良くなったかなって感じ。」

Hika「そっか、なら良かった。」

照は康二の様子を見に病院へ行くと言って、今帰ってきたばかりだ。だから俺は康二の様子を聞くことにした。

「康二はどうだったの?」

Hika「んー……まぁ、今は落ち着いてた。でも目は擦った跡あったし、手にも所々傷があったから、昨日とかに暴れたかなーって。目黒の手にも同じ傷が付いてたし、止めてくれたんだと思うよ。」

「……そっか……。」

やはり彼の精神はまだ不安定な状態らしい。

「……。」

Hika「舘さんもちょっと休んだら?色々あって疲れたでしょ。」

「……それを言うなら照もね。」

Hika「……じゃーお互い様って事で、とりあえず昼寝でもする?」

「……しよっか。」

確かにそう思ってみれば「眠たいな」と感じる。頭も少しぼぉーっとしてきたし、ここはとりあえず仮眠をとった方が良さそうだ。

そして、横になって俺は呟いた。

「……何年振りかな、こうやって昼寝するの。」

Hika「舘さん楽屋でもほとんど寝ないもんね。」

隣で横になってきた照が返す。

「だって、康二が写真撮ってくるから…笑」

Hika「確かに笑」

「……まぁ、他のメンバーの寝顔を写真で見るのは好きだけどね。」

Hika「……俺も。」

「……さ、寝よ。話してたら翔太が起きちゃうし。」

Hika「だね、おやすみ舘さん。」

「おやすみ。」











♢  side ???

「……、」






























“行かないと。”

こうすれば、ねむれる。

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